ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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75 第四話 紙切れ

ナミにもこの言語は読めなかった。

 

もしかしてあの文字か?

俺が昔習ってから一切使わなかったあの文字か。

どちらにせよ確かめないと。

 

「なぁ、宝箱燃えてないぞ!」

 

「これって古代文字ってやつ?」

 

「ナミ貸してくれもしかしたら解読出来るかもしれない」

 

「え?ジーク、古代文字読めるの?」

 

「いや、古代文字は流石に読めないよ。読めると思われる人物は知ってるけどな。」

 

ナミから紙を受け取った。

かなり古びた様子だ。こういったところで無駄に凝っているのは変わらないな。

 

あの人、俺達に二つの言葉を教えてくれたがこんなところで必要になるとはな。

どういう意味で教えてくれたのか。俺に話してくれた内容といい今回見つかった紙切れ、それに書いてある文字。

まるで俺がこの島に訪れる事を予測したかのような偶然。いやホントに未来を見た?

クソ、ますますわかんなくなってくる。

 

だが、あの人の事を今考えても仕方ない。

今はこの紙切れの内容を見ないとな。

さて、内容はどんなものかな?

 

 

 

「読めたぞ。」

 

「本当!でお宝は何処にあるって?」

 

こいつ頭の中は金目の物の事しかないんじゃないか。

 

「まぁ待て。まず一つ、確かに読めたがお宝の事は一つも書いてなかった」

 

「はー、がっかりとんだ無駄だったのね」

 

「いや二つ、この紙切れにある地点の場所が言葉で書かれてあった。三つこれは紙切れと言ったはずだ。紙の切り端だ。」

 

「と言いう事はまだこれと同じ物がまだあるってことね。さぁ次の場所はどこ?」

 

「分からない」

 

「はぁー!!?分からいってどういう事。大体次のヒントが乗ってるはずよ。もっとしかっり探しなさい!そうだわ、その載っている地点に行って見ましょう!」

 

「やめとけ。その地点はグランドラインの遥か遠くだ。それに俺がなぜこの紙切れの存在を知っていたと思う!」

 

俺は少しナミを冷静にさせた。

 

「なぁー、この宝箱スッゲーな。燃えねぇし殴っても蹴っても壊れねぇんだぜ。ナミも見てみろよ」

 

敢えて無視していたが俺とナミが紙切れに集中している時にルフィは宝箱を壊そうと躍起になっていた。

ナミはお宝の存在に興奮して一切気づいて無かったみたいだが。

ガイモンさん?俺が持って来たお酒をルフィを眺めながら飲んでいた。

一応ガイモンさんの宝箱の中から見つかった物だからもうちょっと興味を持ってもらいたい。

 

「そうだわ。この宝箱何なの?なんで知っていたの?」

 

「ちょっと待って。始めから説明するから黙ってくれ。いいか、俺がこの島に入った時ある思い出を思い出した。」

 

「ある事?」

 

「昔ある人に教えて貰った冒険話の一つだ。」

 

 

 

その人の話だとその島はイーストブルーで見つけた。

その島は不思議な動物たちがたくさんいたそうだ。

そこで崖の上にあった空っぽの宝箱に混ざってどうやってか知らないけど絶対に壊れない宝箱を作りその中に宝の地図の断片を隠した。

 

「その島がここってことね」

 

「そうだ、現に壊れない宝箱と宝の地図の断片がある。」

 

「それで次の場所が分からない理由は?」

 

「簡単だ。あの人は適当に隠したと言っていたんだ。世界を旅していたら見つけるんじゃないかな?」

 

俺が結論を述べるとナミはがっかりして「もういいわ」と呟きこれ以上話してこなかった。

 

今日これを見つけたのは本当に偶然なのか?

あの人の考えは全然読めないから考えても無駄なのか。

あの人がこんなにも用意する程の宝ってなんだ。

これはあの人からの挑戦状なのか?

ならば俺はその宝ってのを見つけないといけない。

そう決意した。

この地図の断片らしき話はこれっきり話してもらった記憶はない。

それでも俺は断片を全部集めることが出来るのではないかと心の片隅では思っていた。

 

「なんだよー。結局何にもなかったのか。なー、おっさん俺達が二十年で来て良かったな。あと十年遅かったら死んでたぞ。」

 

ルフィがガイモンさんを励ましいる。

 

「これだけバカ見ちまったら後はワンピースしかねぇよ。俺達と一緒にもう一度海賊やろうぜ」

 

 

 

予定にしない寄り道にかなりの時間を食ってしまった。

時間を食うだけでなく俺達が寄って良かった事もある。

 

「ホントにここに残るのか。おっさん」

 

「誘ってくれたことはありがとう。だがなおれはこの二十年間でこの島の動物たちに愛着が湧いてしまってな」

 

結局ガイモンさんはルフィの誘いを断った。

この島にいる不思議な動物たちを捕まえようとする人から守って行きたいそうだ。

ガイモンさんの二十年間は無駄じゃなかった。

俺はこの島で新たな目標を見つけることが出来た。

 

最後にガイモンさんがルフィにエールを送った。

「お前さんならいい仲間がきっと集まるはずだ。そしてワンピースをお前が見つけて世界を買っちまいな!」

 

「あぁ、そうする」

 

ワンピースの正体は二十二年経った今でも誰も分からない。

あの人も一切話そうとしなかった。

知るには見つけるしかないのだろうか。

どっちにしろ俺の目標は変わらない。

その為にもそろそろ船が欲しい所だ。

 

次の島に向けて二隻の舟は進む。




やっぱり無理でした。
一日一話最低限の文字数で投稿していきたいです。
有言実行がホントにできない。
詳しくは活動報告で

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