ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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109 第三十五話 壊血病

また、面倒そうなものを拾ったよな。

ゾロの知り合いぽっいから助けないといけないか。

船の修理代はキッチリと貰うけど。

 

「それで症状はどんな感じだ?」

「数日前まではピンピンしてたのに急に青ざめて気絶を繰り返すはしまいには歯が抜け落ちるし古傷が開いて血が噴き出るわ、俺はもうどうすりゃいいのかわかんなくて、とりあえずそこの小岩で休んでいたらこの船から砲弾が………」

 

俺はジョニーの相棒、ヨサクって奴の治療をしていた。

血が染みている包帯を新しい物に替えて一先ず止血する。

 

と、まぁ症状を聞いて見たんだが思わぬ情報が分かった。

話を聞くには大砲の練習に使っていた小岩、そこで休んでいたのがゾロの知り合い、なんとも相棒が病気になったらしい。

小岩を壊したのはウソップだし俺は関係ないのだが、聞いてしまったからには助けないと死ぬな。

 

「ヨサクとジョニーって言ったらビビる海賊も出て来た頃なのによ、何年も共に賞金稼ぎをやって来た大事な相棒だぜ!………アニキ、こいつ死んじまうのかな?」

「………」

「ほっといていたら死ぬな」

 

答えないゾロの代わりに答えたのは俺だ。

俺はこの病気の正体が分かった。

昔、習ったから対処方もわかる。

 

「そんな!?じゃあどうすれば」

「バッカじゃないの!」

 

俺の言葉に絶句するジョニーにナミが罵声を浴びさせた。

 

「何だと?ナミ、テメェ!」

「あんた、俺の相棒の死を愚弄するとただじゃおかないからな!」

 

ナミも言い過ぎじゃないか?

海に出る者としてこれを知ってないのは致命的なのは分かるけど言い方ってものがあるわけでな。

 

「落ち着けよ皆、ナミは言い過ぎだ。ルフィにウソップ、キッチンにライムがあるから絞って持ってこい」

 

指示を出すと直ぐに動いてくれた。

便利だな、あいつら二人。

 

「壊血病ってやつだよ。手遅れでなければ数日で治ると思う。ナミも知ってたからあんな事言ったんだよな?」

「そうよ。昔の病気で原因は植物性の栄養素の欠乏、昔の船では新鮮な野菜や果物を乗せてなかったから」

 

色々と説明するナミにルフィとウソップが関心する。

 

知らなかったのかよ!

症状を見ても分からなかったってことはジョニーもゾロも知らなそうだな。

海に出るにあたって知っておかなければいかない知識なのによ知らないってどうよ?

俺はその辺の事を勉強したってのに。

 

「栄養素全開!完全復活だ!」

「おお!やったぜ!相棒」

「そんなに早く治るか!!!」

 

ナミに激しく同意だ。

そんなに早くはしゃいでると………ほら、傷が開いた。

もう、ほっとこ。

 




ナミの手柄を半分ジークが取って行きました。

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