ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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108 第三十四話 襲撃者

ウソップのこの船での立ち位置、狙撃手に決まった事で話は自然に後、この船で必要な船員の話になる。

 

「考えたんだけどさぁ。あともう一人必要なポジションがあるんだ」

 

お、ルフィも偶にはいい事言うな。

 

「立派なキッチンがあるものね。有料ならやるけど」

「長旅には必要不可欠だもんな」

「俺ならやれることは無くはないだろうが本職は入れるべきだな。それまでは俺がやるよ、勿論有料なんてことは無い」

 

 

カヤの用意してくれたこの船、メリー号には立派なキッチンが付いていた。

元はと言えばお嬢の為に執事のメリーが設計した船だったけ?

キッチンと会議室、操舵室を兼ねた今いる部屋にナミが占拠している女部屋、それとユニットバスと大富豪に相応しく綺麗な部屋があるのを見た。

何と言っても甲板の階段下には水くみ上げマシーンと言う物があってろ過装置付きで真水が何時でも使える。

海の上での問題といったら水!これ大事。

それがあのマシーンで解決する。

さすが大富豪の船。

お風呂が毎日入れるってほんっと最高。

 

 

っと話が脱線した。

 

俺達が次に探す船員は勿論、コックである。

 

俺が作るのは面倒だがナミに作って貰うのもいいんだが仲間にお金を取られるのなら俺が作った方が経済的に良いに決まっている。

 

「なにぃー、やってくれんのか?音楽家!」

「アホか!テメェ」

「あんた航海を何だとおもってんの!?」

 

一部的外れなポジションを言った奴もいたが無視だ。

音楽家ってそれを専門とする海賊って中々いないと思う。

そもそも普通の船員で楽器が使える方が多いんじゃね?

因みに俺は楽器は弾けない。

海賊は歌うんだ!ってどんな海賊船だよ!

俺が見習いだった頃に乗っていた海賊団でもないんだし。

 

俺達らしくワイワイやっていると

 

「出てこい海賊ども!!テメェーら全員ぶっ殺してやる!!」

 

大きな罵声と共に何かが壊れる音がした。

 

オイオイ、船を壊すなよ。

せかっくタダで貰ったのに、壊れたら修理代出してもらわないとな。

ルフィが急いで出ていったから直ぐに収まるだろう。

 

 

音が収まると同時にゾロが外に出ると襲撃者をゾロは知ってるみたいだった。

俺も続いて出ると柵が壊れていた。

 

貰って早々に二つ目の破損。

この船、近いうちに沈むんじゃ。

因みに一つ目の破損は水くみ上げマシーンだ。

二つあったのを面白そうだとルフィが漕ぎ過ぎて壊れた。

最後の一つも壊されてはたまらないとルフィは今後、お触り厳禁にした。

予備があって良かった。

 

 

襲撃者の名前はジョニー、相棒のヨサクが病気だそうだ。


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