ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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今回は久々にジーク視点です。


*第一編 ジーク  *第一部 ただ何もしない 東の海 *第四章 バラティエ
107 第三十三話 海賊船ゴーイング・メリー号完成


やっと俺達の船が手に入った。

ウソップを手伝った甲斐があったな。

 

それにしても出港時ではウソップが一人で海に出るって行った時はヒヤッとしたけど何とか仲間に入れることが出来て良かった。

ウソップの強さで一人旅とか死にに逝くようなもんだからな。

 

「新しい船と仲間に」

 

ルフィが号令を掛けて、皆で

 

「乾杯だ!」

 

乾杯をしてお酒を飲む。宴会をしていた。

この時はお酒が苦手な俺も一杯だけ付き合う。

こんな時に一人だけお酒を飲まないほど付き合い悪くないよ。

 

久々にお酒を口に含むと、苦い。この苦さが嫌いなんだよな。

酔うとこの苦さが良いって聞くけど俺は分からないんだよ。

チビチビ飲んでるといつまでたっても飲み干せそうにないからここは一気にいくか。

 

そう言えばあの人も全然、お酒は飲まなかったよな。

その代わりに牛乳ばっか飲んでたな。この辺が俺のカフェオレ好きに影響してるかも。

 

一気に飲み干して船室に入ってカフェオレを注いで外に出て会話に加わる。

 

 

 

「できたぞー!!海賊旗。はっはっはっは、ちゃんと考えてたんだよな、おれ達のマーク」

 

目の前にある絵に俺達は愕然とする。辛うじて髑髏と二本の骨が交差されてる部分は分かるがルフィが描いた海賊旗は歪んでいた。

 

どんな感じ描きたかったかは伝わってくるんだがな。

ルフィが描いた海賊旗を掲げるのは恥かしいぞ。

 

「うん、上手い」

「同じマークに見えねぇ」

「ウソップにこんな技能があったとは」

「いいな、あと帆にも描こう!」

 

その後、ウソップがマークを変えるとのひと騒動あったがなんとか完成した。

ペンキもただじゃないんだから無駄にしないで欲しい。

 

帆にも描いてこれで海賊船『ゴーイング・メリー号』の完成だな。

皆で描いたからさっき飲んだばかりなんだが一息入れるか。

 

船室に入って疲れた時に甘いくて苦い飲み物、カフェオレを注いでいると外から大砲の音が聞こえてきた。

何だ!?敵船か?

急いで外に出るとゾロを見つけた。

ゾロは慌ててなさそうだな、敵はいないのか?

 

「大砲の音が聞こえたけど何かあった?」

「あぁ、ルフィが大砲の練習をするとかでやってたな」

「練習って……それも良いけどあんまり玉の数もないんだから無駄に撃ち過ぎない様にしろよな」

 

ドゴォン!!

 

「すげー当たった!一発で!!」

「うぉーー当たった!!」

 

パチンコを外さない様に大砲も初見で外さないのか、凄いな。

 

 

船室に戻って残ったカフェオレを飲み終わってコップを洗っていると何時の間にか全員が集まっていた。


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