ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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104 第三十一話 念願の船

ジーク達は食事を取ていた。

 

他の海賊団と一戦殺りあった後だしお金はまぁあるしとの事で昨日もやって来た場所。

 

「ふーっとれた」

 

先ほどまで必死に手を口に入れていたルフィはやっとのことで喉に詰まっていたものを取り出した。

 

「バカだな、喉を鍛えてないから骨なんか引っかかるんだ」

 

そう言ったのはゾロ。

 

「あんたらに言っとくけど魚を食べたらこんな痕跡が残るのだけれども!?」

 

自分の食べた魚を持ってルフィとゾロに見せているナミ。

 

「別に魚の骨を食べたらいけないことはないと思うが?」

 

食べなくてもいい部分も食べるのは人それぞれとジーク。

 

四人は既に食事を食べ終わっていたがルフィが最後の骨を口に入れバリバリと食べるとここにもう用はない。

 

「メシは食った。もう行くか」

 

「そうだな」

 

ゾロが退席を促すとキャプテンであるルフィが肯定し一同は席を立とうして店にやって来た人を見つける。

 

「ここにいらしたんですね」

 

屋敷のお嬢様のカヤだ。

 

「よう。お嬢様!」

 

手を挙げてルフィが挨拶するとカヤがこちらに進んできた。

 

「寝なくても平気なの?」

 

ナミが心配するがカヤは見る限り元気そうだ。

 

自分の病気について精神的な物だといいウソップにも励まされたからもう甘えてられないと言ったカヤ。

 

「それより、船が必要なそうですね!」

 

ジーク達が船を求めていた事を覚えていたらしく今回助けて頂いたお礼で一隻譲ってくれるそうだ。

 

例の海岸に用意してあるらしく早速見に行く。

 

 

そこにあったのは羊の船首をした船。

 

大きさもジーク達の人数を考えるといいくらいだ。

 

「へぇ………」

 

「キャラヴェル!」

 

「うおぉー」

 

「やっと船が……」

 

ゾロは見定める様に、ナミは種類を、ルフィは興奮し、ジークは良かったとそれぞれ第一感想?を口に出した。

 

「これはこれは、お待ちしておりました」

 

一同を待っていたカヤの執事、メリーが早々に船の型を説明してくれた。

 

メリーがカヤの為に設計した船『ゴーイング・メリー号』だそうだ。

 

ルフィがメリーに動作の説明を受けていたがチンプンカンプンそうに首をかしげていたので航海士のナミと一応のことでジークが代わって聞いた。

 

「航海に必要な物は一通り積んでありますから」

 

「ありがとう。ふんだりけったりだな」

 

「至れり尽くせりだ!アホ」

 

ルフィが感謝を言おうと違う言葉を使いゾロに訂正を食らっていた。

 

片耳でそちらの話も聞いていたジークが少しいいか?と入ってきた。

 

「出来ればでいいんだが食糧だけもう少し増やして貰いたいんだ?勿論、増えた分のお金は払うよ」

 

ルフィとゾロの食事量を知っているジークは食糧増加を求めた。


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