ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~ 作:与麻奴良 カクヤ
頭痛の中なんとか完成しました。
「はぁ、………『原作連載二十周年』ですか?」
ティカは自分のご主人様が起きたとたんに放った一言にとりあえず返してみた。
「そうなのです!」
直ぐに意味不明な答えが返ってきた。
「そんな為に起きられたのですか!お疲れなのでしょう。予定より早く起きられても私が困ります」
ティカは講義してみたがわがままお嬢様は
「まあまあ、外の世界はもう何日か過ぎたみたいだけど作者が投稿話数百話記念でまた書いてくれた見たいなんだからせかっくの登場なのよ?貴女はともかくお嬢はこんな所じゃないと登場が何年後になるのやら」
「そ、それはそうですが………。分かりました」
お嬢様にまともな事を言われてティカは引き下がる。
「やったぜ!じゃあさ、じゃあさ!海軍本部に殴り込みに行こう!」
世界政府の最大戦力の一つ海軍本部、大将や中将など新世界の海賊達ですら恐れる存在が集まる場所にたった二人で殴り込みに行くなど考えられるだろうか?
新世界に君臨する四人の大海賊の四皇ですらそんな事はしないだろう。
だがこの2人はそれが出来てしまう。
しかし常識人のティカはもちろん
「行きません」
お嬢様のふざけた発言を一刀両断。
「ケチ」
ぷく―と頬を膨らませるお嬢
「なんとでもおっしゃっても構いません」
「ドケチ、鬼畜メイド、人外、ドⅯ、時でも止めとけ、お嬢大好き野郎、元奴隷」
ティカの言う通り酷い単語を並べるお嬢だが最後の単語を聞いたティカは本気で怒る。
「幾らお嬢様でもその言葉は言ってはなりません!」
「ごめんなさい。お嬢が悪かったです」
分かればよろしいと乱れた服を整えるティカ。
「じゃあ出掛ける準備をよろしく~」
ひらひらと手を振ってティカを部屋から追い出そうとするお嬢
「何処へですか?まさか本気で海軍本部とかじゃないでしょうか」
「近くの島にロールケーキを買いに行くのよ!」
ティカの心配は外れてホッとすると支度の為、お嬢様にお辞儀をして部屋から出る。
普通のメイドであれば無理にでも部屋に残りご主人様の支度を手伝うのが仕事であるがお嬢は「準備をよろしく~」と手を振った。
これを部屋から出て行って欲しいとティカは解釈し言われた通りに出て行った。
起きた途端に嬉しそうしていて一人になりたいのだろうか?
ティカはそう考えて家の窓の戸締りを確認する為にお嬢の部屋から離れて行った。
ティカが出ていった後のお嬢の部屋ではお嬢が嬉しそうに頭の中に青をメインとした服を思い浮かべていた。
「二十周年と言ったら青だね!」
次の瞬間、糸から服が出来る工程を早送りしたように青い服ができて行った。
記念日毎に続けていきたいと思います。
前回同様、設定等は本編に繋がっていますが本編では起こっていない出来事です。
見なくても本編に関係ない物語