ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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98 第二十六話 最終局面へ

「鏡?」

 

クロが蹴ったモノ。

 

それはジークが張った鏡であった。

 

「ウソップは怪我人だ。易々と攻撃を当てさせるか」

 

クロはウソップを蹴るのを諦めたのかジークとルフィに向き合った。

 

「少しきいた。二人共奇妙な技を使うものだな。悪魔の実の能力者だな」

 

クロが問うと

 

「そうだ!ゴムゴムの実を食ったゴム人間だ」

 

「………………………………………」

 

ルフィは素直に話しジークは黙ったままクロを見ている。

 

「もう一人はだんまりか。……鏡を操る能力とみる」

 

クロが冷静にジークの能力を分析すると

 

「悪魔の実!!?」

 

「やべぇよホントにあんのかよ!!」

 

「やっぱり変だと思っていたんだ!」

 

海賊達は騒ぎ始める。

 

恐らく能力者を見たのは初めてだったらしい。

 

 

無理もない話だ。

 

ここは東の海(イーストブルー)五つの海で一番最弱の海、又は世界政府からは平和の象徴とも言われる程に海賊達は少なく弱い。

 

それに伴って悪魔の実の数も一番少なく東の海(イーストブルー)で暮らしていると普通は能力者なんて出会うことなく一生が終わるくらいだ。

 

 

クロはそんな奴らは無視しジャンゴを呼んだ。

 

「その小僧どもは俺が殺る。お前にはカヤお嬢様を任せる。計画通り遺書を書かせて殺せ!」

 

クロはルフィとジークは自分が相手をするから最終目的をジャンゴに任せた。

 

ついでの様に子供達三人の始末と一緒に。

 

「止まれ」

 

ジャンゴを邪魔するのはゾロ。

 

そんなゾロを催眠状態になったブチが相手をする。

 

ブチが高く飛び上がりゾロ目掛けて落ちてくる。

 

「キャット・ザ・フンジャッタ!!!」

 

普通の状態で地面にヒビを入れたそれは今度は地面をえぐった。

 

「くそっ!さっきと桁違いだ!」

 

ゾロはなんとかこれを回避するが思わず呟いた。

 

攻撃の余波は止まらず崖まで及び崖を一部崩落させた。

 

回避で態勢を崩しているゾロにブチは手に付けている爪の様な武器で襲いかかる。

 

刀で爪を防御し足でブチの顔を踏みつける。

 

「お前は一度負けてんだろうが!邪魔をするなっ!!」

 

ブチを吹き飛ばすがまだ立ち上がるブチ。

 

そんな攻防の内にゾロはジャンゴを通してしまった。

 

「ウソップ海賊団!!」

 

ウソップが叫ぶ。

 

「はいっ!なんでしょうか!」

 

「言っときますけど逃げませんよ」

 

「キャプテンの敵を取るんだ」

 

三人はそれぞれウソップに一緒に戦うと言う。

 

ウソップは三人にたった一言

 

「カヤを守れ」

 

三人はその言葉に反応する。

 

「………ウソップさん…」

 

カヤは思わず彼の名を呟く

 

クロはウソップを片目で見る。


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