ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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91 第二十話 猫被り

「なんか全滅ーて感じね」

 

「大丈夫なのか?あいつが船首の下敷きに」

 

「死にゃしねぇよ。それよりも自分の出血の心配してろ」

 

「動くなよ。今、応急処置をするからな」

 

ルフィが催眠にかかり暴走した後海賊をほとんど倒してしまったので付近に用意しておいた救急箱でウソップに応急処置をする。

 

「おいおい、船首が折れてるぞ。見ろよブチ」

 

「本当だぜ。何が起こった!?」

 

もう終わったと思っていると船から声がした。

 

今更?

奥の手か。

 

海賊達は船に残ってるらしき二人の登場に希望を抱いてる。

ジャンゴの呼びかけで降りて来たのはやせ細っている男と太っている男だ。

第一印象は猫。

だがこちらを見るとビビり始めた。

 

「な、何だ?切り札じゃあないのか?」

 

「あ!?」

 

「完全にビビッてる!!?」

 

「ゾロ一人でも圧倒出来そうだな」

 

二人の内やせ細っている方がジャンゴの活でべそをかきながら吹っ切れた様に走ってきた。

ゾロが戸惑っている内に態度が変わり手に着けていた爪で攻撃を繰り出す。

ゾロは何とか防御をしたが刀を二本、あの攻防の内に取られてしまった。

刀を返せとゾロが言うが敵は持ていた刀を後ろに投げた。

ゾロがキレて攻撃を繰り出す。

嫌な予感がして俺も何時でも動ける様に準備をする。

直ぐに動く必要がきた。

ゾロは敵を斬ったと思って刀を取りに行った。

それが罠で斬ったと思ったのは服で本体は猫背で無事だったらしく無防備な背中に乗られて拘束されてしまう。

拘束されたゾロを見てもう一人の太った方が飛び上がる。

狙いはゾロの頭、そこ目掛けて落ちてくる。

 

「危ない!!」

 

ナミが叫んだ時には俺は動いていた。

太った方は俺の力ではどうしょうもないと考えゾロを拘束している方をどかす。

 

太った方がジャンプしてから落ちてくるまで数秒、普通なら間に合わないが六式の剃を使うことにより数秒あれば余裕で追いつく。

 

剃で付けた勢いでタックルをしてゾロを吹き飛ばす。

勿論、鏡を作って接触する。

そうしてゾロと入れ替わった俺は鏡をそのまま上に向けて落ちてくる奴の攻撃に備える。

 

俺の作った鏡はある程度の攻撃までは跳ね返す事が出来るが一定以上の攻撃だと防ぐだけになる。

億越え賞金首だと一発で使い物にならなくなる。

七武海レベルだと使い物にならなくどころかダメージを貫通してくる。

 

幸い太った奴の攻撃は跳ね返す事は出来なかったがガードは成功した。

だけど体力を使い果たしそのまま倒れる。

 

「ゾロ、悪いがもう動けそうにないから後は頼んだ」




活動報告に明日の更新についてありますので良かったらご覧ください。

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