ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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90 第十九話 催眠術

「お前ら。こんなに強かったのか?」

 

「うん」

 

「お~い」

 

「あんた達遅いのよ。来るのが」

 

「テメェがおれを陥れたんだろうがよ!」

 

「あれは事故よ。仕方ないでしょ。二人とも落ちるなら私だけでも助かった方がいいじゃない」

 

「じゃあお前が落ちろ!」

 

「聞いてますか~?」

 

「だいたいなぁ。北とか北じゃないとか分かる訳ねぇだろ!」

 

「何!お前自信持って突っ走って行っただろう」

 

「四人とも俺を無視すんな!!」

 

さっきから俺を無視して話をする四人。

 

まぁ、無視のお陰でルフィとゾロが遅かった理由がはっきりとしたが。

体が限界なのに首だけ動かして敵の様子を見ていたがここまで無視されるのは酷い。

 

「なんだ、ジーク。ボロボロじゃねえか」

 

「しっかりしろよ」

 

「お前ら二人が早く来ていれば俺がここまで頑張る必要がなかったのだか!」

 

ゾロとルフィがようやく俺に気づいて倒れている事に文句言ってきたのをすぐさま来なかった事に文句で返す。

二人はバツの悪い顔でそっぽを向いた。

 

「おい野郎どもあんなガキにまだくたばっちゃいないだろうな」

 

「なんだ、まだ生きてるよ」

 

ジャンゴが手下に声を掛けると瀕死の状態で起き上がる海賊達。

 

俺よりもボロボロじゃないか。

そんなのでルフィとゾロ相手に戦えるのか?

 

そんな疑問は直ぐに解消された。

ジャンゴは手下に催眠をかけてフラフラだった海賊達がしっかりと立ち異常に声を上げる。

俺が倒した海賊の一人が崖を叩くと崖がえぐれていった。

 

どういうことだホントに催眠にかかりやがった!?

能力者なのか?

 

そうこうしている内に元気になった海賊達が一斉に襲ってくる。

 

「お前ら坂の上に登ってろ。ここはおれ達がやる」

 

ゾロが流石にあれはヤバいと思ったのか下がってろと言う。

動けないウソップをナミが担いで移動させる。

歩ける程度に回復した俺も一旦下がらせてもらう。

 

「おいルフィ、ルフィ?」

 

「うおあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「「「「お前も催眠にかかってんのか!!!!」」」」

 

ジャンゴが手下にかけた催眠術にルフィもかかっていた。

 

「オオオオオ!!」

 

「うおあぁぁぁぁぁぁ!」

 

発狂して走る海賊達とルフィ。

勝ったのはルフィ。

能力を使った技で一気に叩き付ける。

ここまでは良かった。

それから敵陣まで突っ込んで行ったあと何を思ったのか敵の船の船首をもぎ取って敵を倒すのに使おうするも。

 

「ワン、ツー、ジャンゴで眠くなれ。ワン、ツー、ジャンゴ」

 

催眠術にかかりやすい特製を敵に利用されそもまま船首の下敷きになって寝てしまった。


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