ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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89 第十八話 数の暴力はキツイ

「おい!テメェー等そんな奴ら放っておけ。そしてさっさと村を襲え!これはキャプテン・クロの計画だぞ!!もし乱す様な事があったら俺達全員殺されるぞ!!」

 

「「「村へ急げ!!」」」

 

ジャンゴの怒りを聞いた海賊達は端でうずくまってるナミと倒れていても諦めないウソップ、そして先ほどまで話していた俺を無視して坂道を急いで登って行く。

 

「無視すんな!!」

 

「ぐへ」

 

登って行く海賊達を鏡の壁を作って阻止する。

 

「クソ、女だからって見逃しておけば」

 

「やっちまえ」

 

海賊達は道を通る事より俺を標的に捉えた。

一斉に俺に向かって攻撃を繰り出してくる。

それを鏡を作って跳ね返したり紙絵で回避する。

回避してばかりでなく時折鏡で防いでのけぞった相手をカウンターを食らわせノックアウト。

 

流石に数が多すぎる。

ルフィとゾロはまだか?

 

「もらった!」

 

元々戦い、特に攻撃が苦手な俺は攻防を一人で大人数相手にする程の体力はなくそろそろ限界に近かった。

そんなか一人の海賊が俺を狙った。

回避に足も体も追いつかず、防御の鏡は溜めが足りず出せない。

サーベルが俺を捉える直前俺は冷静だった。

 

これは苦手なんだけどな。

 

俺はそのままサーベルを受けた。

ギィィィンン

俺とサーベルが接触したとたん俺の体は切れることはなくキズ一つ付かずそれどころか鳴ってはいけない音がした。

 

「っう、鉄塊」

 

海軍と世界政府でしか習得不可能な六つの武術『六式』

その一つ紙の様にひらひらと回避する紙絵は先ほど使っていたが体を鉄の様に固くする防御『鉄塊』をとっさの判断で俺は使った。

 

六式は独自の訓練で覚えたがどれも本家には及ばない。

紙絵しか使ってなかったが体を動かさずにとっさに掛けれる鉄塊で何とか防御が間に合って良かった。

 

だが鉄塊は苦手な為サーベルを受けた反動で後ろに倒れてしまう。

今ので体力を使い果たした俺はそのまま立てない。

 

やっぱり攻撃を受けるのは能力に任せているから鉄塊は出来が悪いな。

本格的に学んだら違うんだろうが今更それが出来ないからな。

あの人は何処にいるんだろ?

 

動けない俺は呑気にこれからの事を考えていた。

そんな時に

 

「うっぎゃぁぁぁぁぁ!!」

 

俺を通り過ぎて行った海賊達は宙を舞った。

 

「ナミぃ!テメェ俺を足踏みにしやがって!」

 

「ウソップ!北ってどっちかちゃんと言っておけ!」

 

そろそろじゃないんか?って思って時間稼ぎをしたけど遅ぇぞ。

 

道に迷ったルフィとナミに足踏みにされて時間を食ったゾロの合流だ。




ジークは一対一で戦ったら圧勝です。
数の暴力はルフィとゾロでしか対処出来ません。
防御担当ので

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