ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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88 第十七話 ここは通さない

「その舟の宝は私の物よ!!一ベリーたりともあげやしないんだからね!!」

 

鬼、もといナミの登場だ。

 

「あんた、何勝手に私のお宝をわたそうとしてんの!?ジークもしっかりと私のお宝を守りなさいよ」

 

「宝を守れなかったことは謝罪するけどナミのではなく俺達の宝だからな」

 

「痛ぇな、別に叩かなくてもいいだろ」

 

「助けてあげたのに。あの輪っかを最後まで見ちゃダメ。あの男は催眠術師なのよ」

 

「ナミ、ルフィを見てないか?それにゾロも遅いが?」

 

疑問に思っていたことをナミに尋ねる。

 

時間稼ぎをしている内に来ないかなぁって思っていたんだが。

 

「見てないわよ。一番に走って行ったんでしょ?ソロは………うん」

 

「それが見当たらないんだ」

 

「怖気づいたのか?道に迷ったのか?」

 

「じゃ、道に迷ったのね。で、この壁はなに?」

 

「跳ね返す壁だ」

 

「よし、そのままにしておいてくれおれがこっから狙撃してやる」

 

「ナイスよ。ジーク!!」

 

ウソップとナミが俺を褒め称えた途端に鏡の壁は消えた。

 

「「「え!?」」

 

「悪い時間切れだ」

 

「なら!もう一度作ってくれ。このままじゃ海賊が来ちまう」

 

「溜めが必要だしあれを張ってるとこっちから攻撃が出来ない」

 

俺が能力の解説をしていると海賊は好機だと悟ったのか一斉に走って来た。

 

「なによ!使えない」

 

「そんな事よりもキタ——————!!はっ、そうだまきびし!」

 

「なんだ、イイもの持ってじゃない」

 

ウソップとナミはまきびしをばらまいて海賊達の足を止める。

そのすきにウソップが狙撃を開始。

 

なんだ、意外とやっていけてる。

もしもの為に何時でも張れるように溜めておこうか。

 

「あっ!!」

 

「なんだ?」

 

「後ろにもまきびしが」

 

「お前が撒いたんだろ!!」

 

「そこをどけぇぇー!!」

 

「危ない!!」

 

ナミのせいで余所見をしていたウソップに海賊が石斧を振るう。

 

あれ、頭を狙ってるだろ!

間に合え!!

 

俺はウソップの頭と石斧の間に鏡を作ろうするも間に合わず打たれてしまう。

海賊はそのまま通り過ぎようとするも

 

「お前らを通す訳にはいかねぇんだよ!いつも通りにウソを付いただけなんだから、村では何時も通りの一日が始まるだけなんだ!!」

 

ウソップが叫ぶも海賊が剣で黙らそうする。

がナミがはじくものの力の競り合いで負けて崖に打ち付けられてしまう。

 

ウソップもナミも動けなくなった。

俺が能力を最も繊細に使えるようになっていたら。

この戦いが終わってからの目標だな。

 

「おい、女!!」

 

「後はお前だけだぜ。ケガしたくなきゃどけ!」

 

今、俺を女扱いした奴出てこい!

潰してやる。




次回ジークが戦います。(小規模戦闘)

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