ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~ 作:与麻奴良 カクヤ
折角、村に海賊は入らせないと言ったばかりなのに間に合わなかったらウソップに申し訳ない。
そんな思いで走ること三十秒ほどで海岸に着いた。
海賊達は先頭が坂道に入るころだ。
俺が一番乗りかよ!
ルフィはこんな時に迷子か!!
なら仕方ない。
殲滅よりこの道通さないことに専念する。
走りながら溜めた力を解放し坂道を塞ぐ巨大な鏡の壁を作った。
「ビッグミラーウォール」
「何か出てきたぞ!」
「構うかー。突っ込めー!!」
俺が作った鏡の壁を前に海賊達はひるまず突っ込み。
「ぐっへ」
「うっぐ」
「うおー。何だ?跳ね返ってきたぞ」
当たった海賊が吹き飛び、後ろに続いていた仲間に当たった。
ふぅ。
何とか出鼻はくじけたようだな。
だけど、吹き飛んだ海賊も大したダメージは追ってないはず。
「うおー、なんじゃこりゃ!」
「ウソップ遅かったな。鏡の壁を作って一旦進行を止めた」
「能力者だったのか。」
海賊達もサーベルやピストルを使い鏡の壁を壊そうとしているが成果はでず跳ね返った銃弾を受けて被害をだす。
そんなやわな攻撃で俺の鏡を破る事はできないぜ。
とは言っても時間の問題が………。
俺の能力に唖然としていたウソップが正気に戻り海賊達に向かって叫んだ。
「おれの名はキャプテン・ウソップ、お前らをずっと待っていた。戦いの準備は万端だ。死にたくなければサッサ引き返せ!!」
「てめぇは計画を盗み聞きした小僧だな。何のつもりだ?」
敵の船長が聞き返す。
確かあいつは『一、二のジャンゴ』
催眠術を使うとか聞いたことがある。
「忠告しておくぞ。今は一人しか出てきてないが今のうちに引き返さなければ俺の一億人の部下がお前らを潰す事になる」
ウソップと俺、一人しか出てきてないことは事実だが一億人もいない五人だ。
部下でもないが。
こんな嘘、敵も引っかかる訳な——
「何!?い、一億人!!?」
引っかかった!?
敵もバカなのか。
「ウソに決まってるでしょう!」
「なんて信じやすい人だ」
バカなのは船長ジャンゴだけのようだ。
「げ、ばれた!!?」
本人もばれないと思っていたのか。
「てめぇ、よくもおれをだましたな!!」
「船長大変です」
ウソップのウソは敵を怒らせたようだ。
俺は俺達の舟を見て絶句した。
あれを取り替えさなければナミに殺される。
ついでに奪った方も命知らずで。
で何を思ったのかウソップは
「それはおれの宝だ。だがくれてやる」
ここにも命知らずがー!!
「その宝に免じてここは引き返してください」
最後に丁寧語って。
勿論ジャンゴは
「宝はもらうがそれで引き返す理由になんねぇ。分かったら道を開けろ。一、二のジャンゴで道を開ける
ろ! 一、二、ジャン—」
「バカなことやってんじゃないわよ」
鬼の登場だ。
初めての技なので解説を
ミラーウォール
バルトロメオのバリアに似ています。
バリアと違い攻撃を跳ね返す事が可能な代わり破る事が可能
言っておきますがジークはミラミラの実の能力者ではありません。