ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~ 作:与麻奴良 カクヤ
頭も冷えてきた所なので最後にもう一杯作り飲み干すと持って来た物を片付け村へと戻る。
「みんなーーー!!大変だぁぁぁぁーーー!!!海賊が攻めて来るぞぉぉぉーーーーーー!!!!!」
村に戻ると真っ先に聞こえてきたウソップの声。
嫌な予感が当たりナミとゾロがいた場所に急いだ。
別れた場所より少し進んだところでようやく合流出来た。
「おい、お前ら。ウソップが何か叫んでいたがどうした?」
「あんた、来るのが遅いのよ」
そんな事言われてもさ。
ナミにどやされていたがゾロが状況を説明してくれた。
「あいつが走って戻って来たのは良いがルフィがまだ戻ってきてねぇからこいつらにその海岸に案内してもらっていた」
「そうか。一人で行かなかったのは良い判断だ」
「テメェ喧嘩売ってんのか!?」
「はいはい、さっさとルフィの元へ行きましょう」
ゾロは一人で行動させちゃダメだ。
緊急事態に島中探すはめになるのはごめんだ。
ともあれ俺を加わった一行はルフィのいであろう南海岸へと子供達の案内で向かった。
「ええぇーー!!カヤさんが殺される!!」
南海岸に着くと崖の下でぐーすか寝ていたルフィをたたき起こして何が起こったかを聞いた。
「村も襲われるって本当なのか麦わらの兄ちゃん!?」
どうやらルフィとウソップはここで昔話をしていると崖の下でクラハドールと密会をしていた怪しい催眠術師の計画を聞いた。
それはクラハドールが財産と平穏を手に入れる為元所属していた海賊団に村を襲わせどさくさ紛れお嬢様を殺させる暗殺計画だった。
それでウソップはあんなにも叫んでいたのか。
「どうやら本当のことらしいぞ。」
子供達の問に答えたのは俺だ。
「さっき舟に戻った時に頭冷やすのとついでにちょっと調べたんだ」
「頭を冷やす?」
「水でも掛けたのか?」
「でも髪の毛濡れてないぞ。こんな長い髪が直ぐに乾くとも限らないし」
「心を落ち着かせることだ!!とりあえずこれを見てくれ」
そう言って出したのはクロの手配書だ。
「これは!!」
「そっくり!」
「「「あの羊だ!!!」」」
「これは『キャプテン・クロ』三年前に海軍に処刑されたはずの男だ」
「ちょっと待って!処刑されたってじゃあ何であいつがここにいるの?」
俺の説明を遮ったのはナミだ。
俺が疑問に思っていたことだ。
だが今解けた。
「それだ。さっきまで分からなかったが今わかった。」
「処刑されたのは別の誰かで本物はここで計画の為潜伏していた」
「その通りだ、ゾロ。お前たち、聞いたことはないか?クラハドールがこの島に来たのは三年前だtって?」
俺が子供達に尋ねると肯定がかえってきた。