″個性″という『呪縛』   作:kwhr2069

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序章〈始まりと出会い〉
序章ーvol.1


 初めての小説投稿になります!初心者でありながら自己満で投稿するため、まぁ、気軽な気持ちで読んでいただけると幸いです。>_<

 

 この小説は、『ワールドトリガー』を原作とし、『僕のヒーローアカデミア』の要素を入れています。詳しい人物紹介等は、また後ほどしていこうと思っております。

 

 駄文失礼しました。それでは、第一話です。

 

 

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第一話

 

 

 まるで、地獄絵図だ。

 

 あたりの家は、元のかたちを完全に失って倒壊。自分の住んでいる町とは思えない有り様だ。僕は、とにかく安全なところへ行くことにした。

 

 

 落ち着いたところまで来た。もうこれでひとまず安心だろう。ふとあたりを見てみると、一人の小さい女の子が地べたに座り込んで泣いていた。おそらく、小四くらいだろう。

 

 迷わずそちらへ向かう。

 

 

「どうしたんだ?お父さんとお母さんは?はぐれたのか?」

 

 そこまで聞いて、ふと思い当たる。そうだ、ぼくのお父さんとお母さんはどこに。探しに行こうと踏み出した足が止まる。

 

 

 女の子に服の袖をつかまれている。

 

 

「ごめんな。お父さんとお母さんを探さないといけないから。」

 

 ダメといわんばかりに首を強く横に振る女の子。

 

「でも...」

 

 

 

 その時だった。

 どこからともなく、巨大な何かが自分たちのところに迫ってきた。おそらく、"ネイバー"と呼ばれているものだろう。

 

 

 その瞬間、僕はすべてを察した。あぁ、死んでしまうのか、と。

 結局、お父さん、お母さんはどこに行ったんだろう。僕と同じように、死んでないといいけど。そんなことを考える。

 女の子が僕の服の袖をつかむ力が強くなるのを感じた。

 守ってあげなければ、と、強く抱きとめて、僕は目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

「『旋空』弧月!!」 ズバァァァン!!

 

 誰か、戦っている?誰?

そんなことを考えたのも束の間、僕は自分の意識が遠のいていくのを感じた。

 

 

 

 

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 ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ

 

 

 目覚まし時計のアラームが鳴っている。僕はそれを止めて布団から起きだす。

 

 

「この夢、久しぶりに見たな。」

 

 僕の名前は、人見操志。高校一年生。昨日、正式入隊したばかりのボーダー隊員だ。まだまだひよっこだけど、これから頑張って、いつかはA級になることを目指している。

 

 さっき僕が見ていたのは、約三年前の近界からの大規模侵攻を受けたときに、実際に僕が体験したもので、僕がボーダー隊員になろうと思ったきっかけでもある。

 

 父と母は、いない。大規模侵攻で亡くなった。一人っ子だったから、家族で僕だけが生き残ったことになる。

 

 

 朝食を軽く取ったあと、向かう先はボーダー本部だ。

 

 今日は日曜日。C級隊員は本部へ行って個人戦ポイントを上げに行く人が多い。

 

「よし、頑張るぞ!!」一人で気合を入れる。

 

 

 さて、何人くらいいるかな~...。同じくらいのランクの人を探す。結構いるようだ。この感じなら、今日で3500ポイントくらいまではいけるかもしれない。

 

 B級隊員に昇格するには、この個人戦ポイントを4000まで上げる必要がある。スタートは、基本的には1000ポイントからで、仮入隊の時にその力を認められると、上乗せされるようになっている。ちなみに僕は、最初は1400だった。これは多少なりとも評価してもらえているということだろうか。

 

 

 個人戦用のブースに入り、相手を選ぶ。できるだけ早くポイントが稼げるように、自分より少し上の人を選ぶ。

 

 僕が使っているトリガーは、弧月だ。それは、三年前のあの記憶。僕を助けてくれたであろう人が使っていたのが弧月だったことによる。まだ扱いには慣れていないが、近い将来、使いこなせるようになる予定だ。

 

 

 今日は、すごく調子がいい。自分がやりたいように戦えている感覚で、すごく気持ちいい。開始時点で、2200ポイントだったのが、もう今や2900だ。

 

 もしかしたら今日で4000まで?いや、さすがにそんな簡単にはいかないだろう。自身のポイントが上がれば、それだけ上がりにくくなっていくからな...。

 

 そんなことを思っていると、

 

「グゥー」お腹が鳴った。時計を見ると、11時30分を回っている。

 

「ちょうどいいし、メシにするか。結構熱中してやってたんだな。」

 

 そこに、対戦の申し込みが。見ると『弧月 2600』の文字。

 断るのも申し訳ないので、受けることに。メシはこの勝負の後だな。

 

 

 転送され、敵と対峙する。

 

 背は...こっちが低い。腕の長さを考えると下手に突っ込めない。まずは様子をうかがうことにする。

 

 振り下ろされる弧月をかわし、ガードし、相手の様子を見る。

 

 あまり、振りははやくない。これなら突っ込んでも大丈夫そうだ。そう判断した僕は、相手の攻撃が少しおさまったのを見て、勝負を仕掛ける。

 

「(間合いに入ったら、右上からと見せかけて右下から払うように切ろう。)」

 

 頭の中でイメージする。

 

「(よし、GOだ!)」

 

 右上からのフェイント。上手く弧月でガードさせて、右下から払うように!!!

 

 

「よっしゃー!」倒した!

 これで3050ポイント。昼食前に3000に乗ったのは嬉しい。上機嫌のまま、食堂へと向かう。

 

 

 それにしても調子が良い。昼食を食べながら思う。

 

 さっきの試合でも完璧にイメージ通りだった。ここまで良いと、むしろ怖くなる。

 

 このままできるだけポイントを稼ぎたい。今日なら、負けることもないのではと思う。もっと上の人とやって、早々と4000に乗せるのもいいかもしれない。というか、そうしよう。

 

 

 それから、戦術等を考えながら食事をし、ブースのある仮想訓練施設に戻る。イメージはたくさんしてきたから、あとはそれをやるだけだ。さぁ、午後も頑張るぞ!

 

 

 調子のよかった僕は、午後もなんと無敗だった。それはもう、自分自身が怖くなってしまうくらいに。が、3850ポイントというところで帰らなくてはいけない時間となり、帰宅。B級昇格は、次に持ち越しとなった。

 

 

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 いかがでしたでしょうか?

 楽しんでいただけましたか?

 

 特に動きもなくすみません。ここから!ここからですので!!

 しっかり盛り上げていきたいと思います!!

 

 感想を残していただけると嬉しいです。

 

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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