死亡から始まる異世界ハーレム生活   作:小野寺キキ

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38話 とある休日 3

「.....気を取り直して.....タケルガ落チタノダカラ私モ落チルノハ当タリ前デス」

 

「いやいやいや!俺が落ちたからってトライド、お前まで落ちなくてもいいんだぞ!それに気を取り直して.....ってさっきまでキャラブレブレだったんだけど!?.....まぁ、いいけど」

 

俺はさっきまでキャラがブレブレだったトライドに戸惑いつつもなんとか本題へと話を変える。

 

「それにしても深いなぁ。登れるかな」

 

「不可能デス」

 

「.....冷静な判断ありがとう.....」

 

(トライドは冷静だな。それに比べて俺と言ったら.....いかんいかん!気を確かに持つんだ、俺!実際にここは暗いし、トライドには表情なんて見られることは100%有り得ないのだから!ハハっ!)

 

「ドウシタンデスカ?凄イ顔デスヨ。モシカシテ.....怖インデスカ?」

 

(.....えっえっ?見えてるの!?!?!....いやいや、まさかね)

 

「.....そっ、そっ、そんなこと.....ある訳無いじゃん.....!みっ、見えてもいないのに、そっ、そんなこと、いっ、言うのやめてくれよ.....!」

 

俺は苦し紛れにそう言う。

正直、トライドの言う通り、怖いです。物凄く怖いです。だって、暗いし周り何も見えないんだよ!?!?逆に冷静にいるのがおかしいと思うんだけど.....!!!

と声には出さず心の中で呟いた。

 

「イヤ、見エテマスヨ」

 

「えっ?ホント?」

 

「ハイ」

 

「.....いやいや、ご冗談を.....マジで!?!?」

 

「ハイ、マジデス。朝ト昼ト変ワラナイクライニ」

 

「.....ハハハ.....」

 

(みっ、見えてるのかよぉぉぉぉぉお.....!!!!恥ずかすぃぃぃいい.....!!!!今日で何回、トライドの前で恥を晒してんのぉぉぉお....!!!!これでも、パーティーのリーダー(?)だぞ、俺は.....!!!!)

 

俺はあまりにも自分の情け無さに膝から崩れ、手をつく。

 

(.....ハハハ、これじゃ誰がリーダー(?)か分からないなぁ.....)

 

とマイナス思考になりつつ、前方の方に眼をやると、微かに光が見えるのを確認した。そして、暗いところに数分いたせいか、だんだん眼が慣れ始め、今いる空間、そして状況を理解することが出来た。

 

(.....あ、あれは.....!!!)

 

トライドの後方に道があるのが分かった。

 

「トライド!道があるぞ!!!まだ俺はやれるぞ、ガハハハハ!!!!!」

 

(まぁ、道があるこのは知っていましたけど、何より、タケルの自信が回復して良かったです。これでもタケルは私たちのパーティーのリーダーなのですから!!!)

 

とトライドはこんな事を心情を思いながらタケルとともにその道を進んだ。

 




ご視聴ありがとうございます!

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