死亡から始まる異世界ハーレム生活   作:小野寺キキ

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27話 笑顔

ラグドールの件については一段落した。

そして、平穏な日常に戻った。

 

 

特に今やることがない。

金銭に関しては〈ドレイン〉を27体討伐のして270000ゴールドを手に入れた。そして、4人分に分けても70000ゴールド手元にくる。

1週間はクエストを受けなくてもいいくらいだ。

・・・あっそうだ!

俺はいい案を思いついた。

それは・・・、

 

「ケイリーちゃん、一緒に出掛けようか!」

 

ということだった。

すると、作業をやめ、ひょこっと顔を出した。

 

「・・・いいんですか?」

「もちろん!」

「・・・でも、仕事が.....」

 

俺はエイミーさんを見つめた。

すると、エイミーさんは「はぁ」と一つため息を吐いた後、

「わかりました、いいですよ」

と言ってくれた。

そして、俺とケイリーちゃんは街へと出掛けた。

 

 

まずは、服屋に寄ることにした。

メイド服1着というものなんだか可哀想だ。

1人の女の子なのだから、もっといろんな服が欲しいだろう。

 

「ケイリーちゃん!」

「・・・はい」

「いっぱい服買っていいよ!」

「・・・で、でも....」

「気使わなくていいんだよ!」

「・・・わかりました」

 

ケイリーちゃんは服を選び出した。

この時、俺はいいことを思いついた。

・・・今なら、ケイリーちゃんを着せ替え人形に出来るのでは!?

と。

そして、俺も服を選んだ。ケイリーちゃんに飛びっきり見合うものを。

・・・こ、これだぁぁぁぁぁあああ!!!!!

俺は1着の服に眼がいった。

 

「ケイリーちゃん!これ着てよ!」

「・・・?」

 

試着室へと入って行った。

- 10分後 -

ケイリーちゃんは着替えを終え出てきた。

 

純白のワンピースにケットシー用の帽子.....。

凄く似合っていた。それに可愛い。

 

「ケイリーちゃん、凄く可愛いよ!」

 

すると、ケイリーちゃんのほっぺが急に真っ赤に染まった。

 

「・・・そ、そうですか?///」

「うん!」

 

どうやら、照れているようだった。

そして、その照れた顔を帽子で隠した。

無愛想そうだけど、照れた顔が可愛くてなんだか新鮮だった。

その後、これ以外の服を何着か買った。

ケイリーちゃんは満足そうな顔をしていた。

 

それから、時間はあっという間に過ぎ夜になった。

今夜は中央通りで打ち上げ花火があるらしい。

そのせいか、周りにはカップルらしい人たちがたくさんいる。

・・・実にけしからん!

俺はそう思っていた。

 

ヒューーーー、バァァァアン!!!!

 

打ち上げ花火が上がった。

 

「ケイリーちゃん、花火綺麗だね!」

 

夜空に輝く花火を見て言った。

 

「・・・好き...」

「ん?何か言った?」

 

花火の音で上手く聴き取れなかった。

 

「・・・いえ、なんでもないです」

「そうか!」

「・・・今日はありがとうございました」

「こっちこそありがとね!」

「・・・良ければ、また一緒にお出掛けしてくれますか?」

「うん!もちろんだよ!」

 

すると、ケイリーちゃんは嬉しそうにニコッと笑った。

それと同時にバーーン!と花火が上がった。

 

雲ひとつない夜空に輝く花火に、宝石のように輝く無邪気な笑顔......。

ーー すごく綺麗だ.......。

 

2つの輝きが俺の目に焼き付いた瞬間だった。

 




ご視聴ありがとうございます!

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