暗い。
何も見えない。ここはどこなんだ。
ああ、そうだ。確かを通り魔に刺されて死んたんだっけ・・・。
35年間の彼女の1人出来ない。おかげで童貞。
まさか、未使用でこの世を旅立つ事になるとは・・・・・。
ごめんな。お前を大人にしてやれなくて。
次生まれ変わったらお前を必ず大人にしてやるからな。
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温かい・・・。マシュマロみたいに柔らかい。それにいい匂いだ。
なんだか心地がいい。どうやら、本当に天国に来てしまったらしい。
怖いところだと思っていたが案外、天国というのもいいものだな。
そう思いつつ両手にある2つのマシュマロを揉み続けた。
「んんっ////♡」
んっ!?!?何だ今の声は?
気のせいか?うん。気のせいだ。俺はさらに揉み続けた。
「ああんっ////♡」
んんっ!?!?!?気のせいなんかじゃなかったのか!?
俺の息子が反応をしている。初めての感覚で喜んでいる、そう思った。気持ちがいい。もっとこんな快感を味わいたい。ただそれだけを考えていた。
そして更に揉み続けた。
「ら、らめぇぇぇええ////♡」
んんんっ!?!?!?!?やっぱり気のせいなんかじゃなかった!!!
・・・俺は察した。まだ、慌てるような時間ではない。大体、このクールな俺が慌てた事なんて、小学校の頃、朝起きて布団を見ると辺り一面、海になっていた時くらいだ。・・・あの時は本当に焦った。
まだ、大丈夫。そう自分に言い聞かせた。
よし。目を開けたと同時に謝ろう。
1 , 2 , 3 , ダァァァァァァァア!!!
「ごっ、ごめっ・・・・・痛っ」
俺は勢いのあまりに舌を噛んでしまった。
ちゃんと言い直そうと顔を上げる。
その先にはほっそりと尖った耳に澄んだエメラルド色の瞳。ブラウンのロングヘアーに光沢が溢れている。美しいその容姿はエルフのように完璧に冴え渡っている。細身の身体にピッチっとした黒い制服。彼女の身体のラインを表している。俺はつい見惚れてしまう。
「いっ、一体どこを触ってるんですか!」
彼女はしゃがみ込み、胸を両手に隠す。
頰を赤くし、少し涙目になっている。
「ごっ、ごめん。触り心地が良くて、つい何度も触ってしまった」
「最低ですね!」
彼女の泣きそうな顔が可愛らしい。Sっ気はなかったはずなんだが。
ともかく、可愛いのだ。お友達になりたい。
しかし、俺は女の子をまともに会話をした事がない。
どうしようか。やはり、スマホに頼るしかほかならない。
俺はスマホを取り出した。・・・ってWi-Fiに繋がってないじゃないか!
これじゃ何も出来ない。1つため息を漏らしポケットにしまった。
「一体貴方は何者ですか?ここら辺では見かけない顔ですけど」
「いやー、俺にも分かんないんだよ。死んだと思ったらここにいた」
「死んだ?貴方、何を言ってるんですか?」
本当の事を言っているのに・・・。まあ、いい。一体ここは何処なのだろうか。見覚えのない場所だ。まさか、異世界に飛ばされしまったのだろうか。
「ところで、貴方のお名前なんて言うんですか?」
「あっ、俺?俺の名前は大野健だ」
「・・・おおの・・・たける・・・?変わった名前ですね」
「え?あ、そう」
普通の名前だと思うんだけど。
「君の名前は?」
「貴方に名乗るのも癪(しゃく)に触りますが、まあいいですよ」
「私はエマ=ヴィクトリアです。エマって呼んでください」
エマさんか。いい名前だ。
「ところでエマさん。ここは一体どこなんだ?」
「ここは冒険者達が集う街《パンデモ》ですよ」
冒険者?パンデモ?その後、エマに詳しく教えてもらった。
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結論。
どうやら、俺は異世界に来てしまったようだ。
ここでは、ギルドに登録して冒険者になるしかないようだ。
まあ、飲食店とか雑貨屋とかもあるんだけど。
でも、異世界に来たからにはやっぱり冒険者になるでしょ!!
こうして俺の異世界ハーレム生活が始まるのだ。
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