死亡から始まる異世界ハーレム生活   作:小野寺キキ

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ご静聴のほどよろしくお願いします!


14話 俺(おっさん)のちょっとした幸福のひととき

俺たちはエマの自宅を出た後、ギルドへと戻り、クエストを受けるため掲示板を見ていた。

 

 

今回の掲示板のクエストの難易度はそれほど高くない依頼が多い。

そのためか、普段よりクエスト依頼を受ける冒険者が多く見受けられる。

 

「エマ。このクエストはどうだ?」

 

俺はあるクエスト依頼の内容を見せる。

 

「どんな内容ですか?」

 

「3階層にいるジンガってモンスターだけど・・・。んで、ジンガってどんなやつ?」

 

俺はエマに聞いてみた。

エマは「知らないで受けたんですか?」みたいな顔をして俺を見る。

 

「ジンガってモンスターは少し面倒くさい相手なんですよ」

 

俺は「なんで?」と首をかしげる。

 

「大きくて硬いんです」

 

えっ?

「大きくて硬い?」

俺は笑った。

 

それを見たエマは突然、顔が赤くなる。

そして・・・、

 

「そう言う意味じゃありませんから!」

 

とエマは言った。

俺は「はいはい」と返事をした。

 

「アリスはこのクエストでいいのか?」

 

俺は確認のため、アリスに聞く。

アリスは「大丈夫ですよ」と答える。

 

俺たちのパーティーは選んだクエストに全員一致で賛成しなければ受けられない。

これはエマが考えた案だ。

このおかげで一層、団結力が増したように感じる。

俺はこの案をとても気に入っている。

 

「じゃあ、このクエストを受けよう」

 

俺は窓口受付嬢のさんのところに持っていった。

 

「エイミーさん、このクエストを受けたいんですけど」

 

エイミーさんは書類の整理をやめ、ひょこっと顔を上げた。そして、そのクエストを確認する。

 

「このクエストですか。助かります」

 

そう言うと、承諾してくれた。

一体なぜ、「助かります」と言ったのだろうか。

俺は疑問に思ったが、大したことじゃないだろう、と聞かなかった。

 

「エマ、アリス。さっそく、3階層に向かおうか」

 

2人は「はい」と口を揃えた。

そして、俺たちは3階層へと向かった。

 

3階層に向かい途中、2階層で水を確保しておくことにした。

3階層は砂漠地帯だ。水が湧くところなんて当然ない。

そのため、水が大切になってくる。

 

◆◇3階層にて◇◆

 

「あっちぃー!」

 

「本当ですね。一体、何度あるのでしょうか・・・」

 

今現在の気温は42度になっている。

ここは最大で50度を超す時期もある。

だから、42度でも比較的涼しい。

 

ーー訂正。涼しいわけがない!!!なんだよ、42度って!!!

おかしい、おかし過ぎでしょ!!!

俺は汗が滝のように出る。

 

この猛暑の中、どれくらい歩いただろうか。

まだ、〈ジンガ〉とは遭遇出来ていない。

相変わらず、汗が止まらない。

 

俺は水を飲んだ。ごくごくごく・・・。

 

すると、エマも喉が渇いたのか俺に、

 

「その水、ください」

 

と言い、俺が口をつけたボトルで水を飲んだ。

 

か、か、間接キス!!!!

 

俺は突然の出来事により、エマを見続けていた。

 

「どうしたんですか?」

 

とエマが言うので、「な、なんでもない」と慌てて言った。童貞の俺は当然、間接キスなどという未知の領域なんぞやったことない。

 

俺たちは水分補給をした後、再び歩きはじめる。

すると、あることに気づいた。

 

エマとアリスのブラが透けている!!!!!と。

10代の女の子のこんなものを見れるなんて30代のおっさん、感激...!!!

でも、刺激が強過ぎ!!!と眼をそらした。

しかし、チラッと何度も見た。

俺の息子がビンビンに喜んでいる!!!そう感じた。

 

・・・ところでエマとアリスには俺は何歳だと思われているのだろう。

1度聞いてみるかな。

 

「エマ、アリス」

 

2人はこちらを振り向き、「はい」と答えた。

 

「俺って何歳に見える?」

 

俺は少しワクワク、ドキドキしていた。

すると、

 

「えっ?10代とかじゃないんですか?」

 

とエマが言うと、

 

「私も10代だと思いますけど」

 

アリスも同じような答えが返ってきた。

 

えっ?俺、そんな若返った!?

俺はなぜかカバンに入っていた手鏡で確認する。

 

ーーあらやだ。俺、結構イケてる男になってるじゃん!!!!

 

俺は自分の顔を見て満足した。

 

「どうして、そんな質問したんです?もしかして、10代に見えて実は中身は30代のおじさんだったり?」

 

「ま、まさか!!!」

 

俺は慌てて、適当に誤魔化した。

 

ーーな、なんて勘の鋭い子なんでしょう!!!

 

俺はそう思った。

 

その後、「ジンガ」を見つけるため歩き続けた。

 




ご視聴ありがとうございます!

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