個人的には宇宙編を早く書きたいのですが、しばらくは地上編が続きそうです
連邦軍の心臓部であるジャブロー、周りが森林に囲まれた場所にその基地はある
彼はそんなジャブローの入り口を見張る連邦軍の名もない兵士で、この役職について二年の月日が経っていた
先程のように、ジャブロー付近の飲み屋で知り合った女を連れ入れようとする者も時にいる
彼も昔は人並みに女遊びを経験したが、まったく持って女とは恐ろしいもので、酔いつぶれて起きたら財布の中身が全て取られて、店の外に放り出されていたという苦い思い出があるのだ
故に若い兵士にそんな思いをさせないため、ジオンのスパイから連邦軍のジャブローを守るために、この役職を止めることは出来ない
決して嫉妬しているわけではない
そしてしばらくして二人の女性兵士が二人、こちらに近づいてきた
片方は短い赤い髪で青色の瞳をしたボーイッシュながら、まだ少し幼さを残す女性で
片方は黒い髪に黒い肌で目の青色がよく映える可愛らしく連邦軍の軍服が似合わないような少女にも見えるような女性だった
女性兵達は見張る連邦軍の兵士の前で立ち止まる
「すみません、この子の探し物をしていて後から来る人も手伝ってもらいました」
と、赤い髪の女性兵はそう言って黒髪の女性兵の肩を組んでそう言って
「あぁ、わかった、君たちの……
「私達の所属は開発部ですから、それに載ってないですよ、あ、でも後から来る知り合いは実戦部隊ですから、じゃあ」
と赤い髪の女性兵は彼が話す前にそう言って頭を下げて黒髪の女性兵の手を繋いで基地の中に入って行った
少しして、先程のナキ・ナズナ少尉とか言う若僧が来た
「……なんだ、何度来ても、部外者を入れる程、連邦軍基地の検査官は甘くないぞ?」
そう言うとナキという若僧はえーっとから始めて
「自分、先程来た二人組の付き添いなんですけど……」
と腰を低くしながらそう言いナンバープレートを確認する
「………確かに少尉ナンバーだな……疑って悪かった……だが……」
だが?というのにナキは首をかしげながら
「だが!あんな可愛らしい女性兵と知り合いながら、他の店の女に走るとは、なんともけしからん!羨ましいのもあるが、なんともけしからん!」
見張りを二年間してきたがここまで女遊びが激しい奴は見たことがないため、声を荒げながら怒った
「えっ……ご、誤解です!彼女達とはそんな関係じゃ!」
ナキは必死に訂正しようとするが相手はもう話が通じる状態ではない
「そうやって彼女達をたぶらかしたのか!もう我慢ならん!こっちに来い!俺がみっちり説教してやる!」
顔を真っ赤にして見張り兵は仕事を忘れてナキの腕を掴んで連れていこうとするとすっと赤い髪の女性兵が間に入って来て
「放してくれない?この後、こいつと大事な用事があるんだけど」
その一言で見張り兵はすっと平常に戻った
「行こ」と赤い髪の女性兵はそう言ってナキの手を握り走ってジャブロー基地の中に消えていき、見張り兵はそれを呆然と見ることしか出来なかった