ガンダム0082鉄黒の狼   作:木乃 薺

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数ヶ月も休んですみませんでした

書き方を前の方に近づけました、さらに頑張っていきたいです


密林作戦

アンリという少女が言った事をナキは理解できず頭の中で様々な思考が広げられたが、それらは逆に混乱を呼ぶだけであった

「ごめんなさい、私みたいな、子供じゃ、嫌だろう、けど……ボスには、逆らえない……」

アンリは申し訳なさそうな、泣きそうな顔をしてナキに頭を下げた、それを見てナキはさらに慌てて

「い、いやっ、そうじゃなくて、ビックリしたんだそれに、今の俺の状況もよくわかってないからさ」

ナキは焦りながらま冷静な判断をとり、泣きそうな少女に慌てながらとりあえず今、俺がおかれている状況の確認をとろうとした

「……貴方は、この近くで見つかった、ボスの手下が、数日前に連れてきて、私に、貴方の婿になるように言って、ボスに報告に行った、あと3日で、帰ってくる」

アンリの話し方は片言だが理解できない程ではなかったが、色々な単語が出て来てナキは少し考えた

「報告……そのボスってやつはここにはいないのか?」

3日で帰ってくるという発言に対してナキは疑問に思いアンリに質問するとアンリは空を指差して

「ボスは、空の上にいる、らしい」

(空の上…宇宙か…それも3日で向かえるって事は月の近くってことになるけれど月近辺は連邦軍が見張ってるはずだから、あんまりでかい顔は出来ないはずだ…)

(まさか……連邦軍の中にこの事実を揉み消しているやつがいるのか……)

ナキは無言で思考を働かせているとアンリは急に喋らなくなったナキが気になったのか、近づいて

「どうか、した?」とアンリは首をかしげて、俺を見てそう聞いてきた、その時にハッとしてナキは目の前にアンリが来ていた事にやっと気がついて、少しびっくりするが顔には出さずに

「いや、なんでもない、それより君はこの小屋に住んでるのか?」

そう聞くとアンリは首を横に振り、今度は右側を指差して

「この近く、私の住む村がある」と片言ながらアンリはそう答えてくれた

「なら、そこに案内してくれないか、もっと色んな人に事情を聞きたいんだ、頼めるかい?」

ナキがそう聞くとアンリは嬉しそうにコクンと頷いて、ナキを拘束していた縄をほどいた

「ついてきて」そう言って俺の前を歩いてどんどんと森の奥へと進んでいく

 

そうして進んでいくと、一つの小さな村にたどり着き村に入り、村を見て分かった事はアンリを含めて全員が大体同じような肌の色をしていないというところだった

そんな事を考えているとゆっくりと奥から初老の男性がこちらに向かってきて、自分の前で立ち止まる

「ようこそ、私達の村へ、歓迎しますよ軍人さん」

初老の男性はアンリよりも日本語が上手く、顔なども日系人系の顔立ちで、アンリのような黒人系ではない

「……ナキ・ナズナ少尉です」と、とりあえず簡潔に自己紹介をして

「ケンイチ・リンと言います、この村で貴方のような人に事情を説明する爺さんだと思ってください」

そう言ってケンイチさんは弱々しそうに微笑んで、俺と握手をした

「では、こちらへ、何にもない村ですが、お茶くらいはお出ししますよ」と言ってゆっくりと行だして村を少し歩く

村を歩いていると生気がない男性や、畑仕事をする10歳もいってないように見える子供、涙を流した後を残して呆然と座り込んだ女性、そのどれもがやっぱり違う人種のように見える

そして村の中をしばらく歩いて小屋の前にたどり着いた

「どうぞ、ナキさん、中へ」そう言いながらケンイチは小屋のドアを開く

「お邪魔します……」

ゆっくりとナキは小屋の中に入り、小屋の中を見ると、まるで独房のような質素な作りだった

「どうぞ、そこにお座りください」

 

そう言って彼は手前の椅子を指差し、ナキが座るとケンイチさんも奥にある正面の椅子に座り、しばらく無言が続いた後にケンイチさんの口が開き

「……いきなりの事でびっくりしたでしょう」

とナキに聞いてきたのでナキは「……まぁ、はい」と曖昧な返答をしてしまったが、実際問題、びっくりしたというよりは焦りの方が強かったとナキは心の中で言った

ケンイチさんは申し訳なさそうな困ったような顔をして、その後、正面に座っているナキに対して頭を下げ

「申し訳ない、 この村は……いや、ここの人達は皆、人質に捕らえられていると考えてくれ、私達は奴等に太刀打ちができないんだ」

アンリの会話にも出てきた奴等という者達に疑問が生じて、この人なら答えられるだろうと思い、ナキはケンイチさんに「………その、奴等というのは…」と質問すると、ケンイチさんは下げていた頭を上げて、また困ったような、難しい顔をして

「……ヴェンデッタだ」

とだけ答えた

「ヴェンデッタ?」とナキは聞き慣れない名前を繰り返しながら首をかしげるとケンイチさんは続けて

「知らないのも無理はありません、ヴェンデッタはいわゆる裏組織、表向きは宇宙でファッブロというジャンク屋を装っています」

ナキはファッブロという名前には聞き覚えがあった、確か連邦にもジオンにも所属しないジャンクパーツを扱う企業だった気がする

「ファッブロには聞き覚えがあります、しかし、なぜ彼らが人質なんかを」

そうナキが聞くとケンイチさんは少し唸って

「……表向きはジャンク屋ですが、奴等の本来の仕事は戦争屋、我々のような人間をジオンや連邦に売り飛ばしたり、新型兵器の実験に使ったりするのが本来の目的です」

そしてケンイチさんは少ししてゆっくりと深呼吸をして、ナキを一瞬にして恐怖させる事を言い放つ

 

 

「ジオンが衰退し、過激派連邦のみが力をつける、今、ヴェンデッダは新たな勢力として宇宙を、そして地上を手に入れるつもりです」


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