転生して気が付いたらIS学園で教師やってました。   作:逆立ちバナナテキーラ添え

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評価バーがオレンジになってる……?

どういうことなの……?

そんな訳で、皆様ありがとうございます!!これからも精進して参りますので応援よろしくお願いします!!

では本編の方ハイ、ヨロシクゥ!!(豹変)


シリアス回とかふざけんな!!(迫真)ふざけろ!!

 

 「何?私、仕事中なんだけど?」

 

 『いやいや、良いじゃないか!!この束さんに常識は通用しねぇ!!』

 

 メルヘンな格好してる奴がメルヘン野郎のセリフ言うとか、これもう分かんねぇな。

 

 石井である!!(月光蝶風)

 

 只今お外にいます。職員室で電話とか他の先生たちの仕事の邪魔になっちゃうからね。それに、束と電話してたらチフクレスが来て射殺す九兎(ナインライブズ)やってきそうだし。やっぱりチフクレスは(以下略)

 

 マルボロを一本咥えて火を付ける。

 

 「それで、何の用だ?定期報告に何か問題でもあったか?」

 

 『別に問題は無いよー。強いて言うなら箒ちゃんの不器用さが可愛すぎて束さんの脳が爆発しそうになったぐらいで』

 

 そのまま爆発しろ。てかアレお前の妹だろ?何とかしろよ。え?無理?そっかぁ。(諸行無常)

 

 「じゃあ本当に何の用だ?お掃除かい?」

 

 お掃除なら別にいい。またミンチ作って、こねくり回してパテを作って海に沈めるだけの簡単な仕事だ。むしろこっちが本業だし。面倒なのは十蔵さんの所に行って事情を話して、出張扱いにしてもらうことぐらいかな。

 

 『ううん、ただ元気にやってるかなぁってね』

 

 「あぁ、元気だよ。教師ってやつにも慣れてきたよ。特に問題は無いね」

 

 『そっか。うん、それは良かった』

 

 本当に用なんて無かった。ただの世間話と近況報告。プラスにもマイナスにもならないような、そんな話を小一時間ほどしていた。

 

 「そろそろ、仕事に戻るよ」

 

 『うん。あ、ちょっと待って!!』

 

 「何ぞ?」

 

 『たまにはこっち帰ってきなよ。くーちゃんも会いたがってるよ?』

 

 うーん。それはなぁ……。

 

 「束、何度も言ってるけど、私はあまりクロエの側にいるべきではないんだよ」

 

 『……どうして?』

 

 「君も分かるだろう?私は猟犬だ。私は君という天災の悪意を、殺意を出力する暴力装置だ。血と硝煙の匂いがこびりついた忌むべき人間だ。そんな奴があの子の隣にいるべきじゃない。あの子にはあの子の道を歩んでほしい。近くに私がいて、もしそれであの子が()()()()に足を踏み入れたらどうする?まだ片足かもしれない。だが、両足を突っ込んだらどうする?あの子は人の悪意に晒され続けてきた。もう、これ以上醜い物を見る必要はないんだ。クロエには綺麗な物を、善き物を見せてくれ」

 

 そう言って通話を切った。これでいい。本来ならこの神聖な学舎にも私はいるべきではないのだろう。でもまぁ仕事だからね。給料分の仕事はしなくちゃならないし、何だかんだと甘い所がある飼い主とその義娘のためにもやらなくちゃならないことも山ほどある。そんな訳で私は今日も今日とて、色んな物を騙しながら働きますよっと。

 

 にしても、タバコってこんなに不味かったかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 仕事に戻るとか言ったけど、やる気が起きない。うん、何か今日はダメな気がする。そういう日もあるよね。

 

 という訳で散歩してます。咥えタバコで学園の中を彷徨くとかまんま、不良教師だけどバレなきゃいいのさ。バレなきゃ。差し迫った仕事もないのでゆっくりぶらぶらしますかね。十蔵さんの所にお茶飲みに行くのも良いかもしれないね。そういえばアリーナで一組が実習やってるらしい。なら、それを見に行ってみようか。

 

 暫く歩いてアリーナの観客席に着くと、轟音が響いた。そう、まるでISが撃墜されたような。地面に質量の大きな物体が衝突したような。

 

 一夏君がクレーター作ってました。はい。

 

 何だ、一夏君が流星一条(ステラ)しただけか。だなんて思ってると私に気付いた生徒が声をかけてきた。

 

 「あ~いっし~せんせ~だ~」

 

 いっし~ねぇ。私の幼稚園時代の渾名だよ。

 

 布仏さんが私に気付いてから、皆私の方を向き始めた。こらこら、授業に集中しなさいな。とか言いながら手を振っとく。それとセシリアちゃん、顔を赤くするのを止めなさい。先生の立場が危うくなるから。ほら何か皆キャーキャー言ってるから。

 

 「いい御身分だな。授業中にタバコとは」

 

 「私もたまに吸いたくなるんでね。休憩がてらお散歩をしてまして、ちょっと見学しにきただけですよ。それより一夏君はいつから星になったんですかい?」

 

 「ついさっきだ。地上十センチで静止しろと言ったのだが、勢い余って墜落した」

 

 「さいですか。まぁまだ動かして間もないですからね。これからですよ、これから」

 

 クレーターから起き上がる一夏君。怪我とかは無いようだけど、機体の制御が出来てないようだ。

 

 まぁそれも当然なんだろう。いきなり素人にモンスターマシンを渡せばこうなるのは目に見えてる。一夏君の機体──白式は一応は現行最先端の第三世代機だ。しかも私の飼い主も一枚噛んでいるというおっかない曰く付きの機体だ。正直、まだ彼にこのスペックの機体は必要ないと思う。適当に打鉄のカスタム機でも渡しておけば良いだろう。とりわけ、こんな他の第三世代機と比べてもクセの強いピーキーな機体を初心者に与えるというのもどうかしてる。ブレオンだし。

 

 しかし、これ以上彼に相応しい機体もないと思う。きっとこの機体は一夏君を守ってくれる。彼に力を与えてくれる。そういう代物だからだ。だけどそれを十全に扱うためにはあらゆる事を体験しなければならないだろう。セシリアちゃんにも言った通り、多くの物に触れて世界がどんな物かを知らなければならない。その末に彼がどんな答えを出すかは分からないけど、それはきっと尊い物なんだろう。

 

 「どうだ?お前も手本を見せるか?」

 

 「いいですよ。暇ですからね。ちょいと格納庫行ってきますね」

 

 きっとこの世界は尊い物で溢れてる。

 

 この日溜まりの中で笑うこの子たちが進む道が少しでも歩きやすいように、血だらけの手で掃除をしよう。彼らを育てよう。彼らが悪意に屈しないように、跳ね除けられるだけの力を与えよう。

 

 私は教師だから。

 

 生徒を守ろう。

 

 

 




こういう回も多少はね?

他のキャラ視点とか書いてみようかなとか思ったり思わなかったり。

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