転生して気が付いたらIS学園で教師やってました。   作:逆立ちバナナテキーラ添え

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バァン(大破)

カァン(謎の金属音)

バァン(大破)


星5鯖欲しい(脳死)

ほんへ、ドゾ^~


石井さん注意喚起シリーズ(修羅場)

 修羅場には気を付けよう!!(提案)

 

 石井の泣く頃に……(自己紹介)

 

 と、肩を擦りながら注意喚起する訳にもいかないこの状況。どうすればいいだろう?修羅場の匂いがプンプンするぜぇとか言ったけど、自分から発せられていたというオチ。笑えない。

 

 例えるならマーリンピックアップに十万注ぎ込んで来なかった時の絶望、母親に勝手に部屋を掃除されてエロ本を机の上に出されていた時の終焉を迎えた感、けもフレ十一話ショック、リゼロ十五話ショック。

 

 私の眼前にはそれを集めて濃縮したような形相の女性二人。まるで嘘つき絶対焼き殺すガールのようなセシリアとガンマンを超えてバヨネットを投げる神父のような顔の織斑先生。

 

 逃れられぬカルマ(厨二並感)

 

 「いや、相手とかいないですよ……ほら、私独身だし……」

 

 「ほう?では何故ボーデヴィッヒはお前を父と呼んだのだ?」

 

 「さぁ……何か感じる所があったんじゃないんですかねぇ……?」

 

 自分で言うのもなんだが、すごい苦しい言い訳だよねコレ。ほら、セシリアの目のハイライトが暗くなりすぎてオルタ化しそう。財布の中から出した五百円玉をハンカチに包んで振り回すのをやめてください。それ、結構な武器になるから。

 

 いや、舐めていた……。修羅場とはこんなにも壮絶な物なのか……。ラノベ主人公ってよく生きてられるよね。前世も含めて修羅場なんてなったこと無かったから、過小評価をしていたようだ。一夏君もよく今まで生きてこられたよ……。先生涙が出ますよ^~。しかしこうなったら男二人力を合わせて乗り切るしかあるまい!!一夏君はこういう状況に慣れている筈。さっきは押し込まれていたが、もう体勢を立て直している頃だろう。一転攻勢。助けて!!ライダ……じゃなくて一夏君!!

 

 「本気で怒らしちゃったねー、私のことねー?私のこと本気で怒らせちゃったねぇ!」

 

 「箒、なんで竹刀持ってるんだ!?てかキャラ違うよな!?何かおかしいぞお前!!」

 

 「あったまきた……アンタ少し痛い目見なさいよ」

 

 「鈴!?頼むから箒を止めてくれよ!!」

 

 「ん?今何でもって……」

 

 「言ってねぇから!!」

 

 「動くと当たらないだろ?動くと当たらないだろォ!?」

 

 あーもうめちゃくちゃだよ。(万事休す)

 

 「先生?答えてくださいまし。何処の女と、何時、結ばれたのです?何も怒ってる訳ではありませんのよ?本当の事を教えて欲しいだけですので……ね?教えてくださりません?」

 

 えぇ……闇が深い……。行き交う人たちからの視線も痛いし、時折見ちゃいけませんって言われてる子供が視界が心に刺さってもぅマヂ無理。

 

 「とりあえず、そこにカフェあるんだけど……入らない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◇◆◇

 

 事情をかいつまんで説明すると二人とも納得してくれた。勿論ある程度の嘘を織り混ぜた物だったが、引き下がってくれて良かった。

 

 以前、路頭に迷っていた子を助けて知り合いの女性に預けた。その子がどうやらボーデヴィッヒの姉だったらしく、預けた子が私を父と呼んでいたのでボーデヴィッヒもそう呼ぶんだろう。預けた女性は仕事でお世話になった人で信用出来る人物だ。という具合に話をした。

 

 そんな感じで私の方は鎮火し、少し遅めの昼食を皆で取っている所だ。私と同じテーブルに織斑先生、セシリア、ボーデヴィッヒ。それ以外は一夏君のテーブルだ。別々のテーブルと言っても隣同士だから分けた意味も何も無いのだけれど。

 

 私は適当に日替わりのパスタランチを頼んだ。各々好きな物を頼んで、学園での日常だったり、趣味の事だったりを話しながら食事は進んだ。唯一、ボーデヴィッヒが私を父と呼んでいたのを聞いた店員が勘違いしてファミリーサービスとか言ってパフェを持ってきた時は何とも言えない空気になった。頬に付いた生クリームを取ってくれとボーデヴィッヒに言われた時は周りの微笑ましい視線と裏腹に、正面の二人は見れませんでした。

 

 だって怖いもん。

 

 挙げ句、近くのテーブルにいた家族連れからシングルファザーですかと聞かれて、曖昧に返事したら何か重大な事情があると思われ──実際あるんだけれど──すごい勢いで頑張れと応援された。さらに、ボーデヴィッヒが私の人差し指を握ってるのを見たら泣き出された。何故このタイミングで私の人差し指なんて握ったのだ?てか、何でさっきから余計な事しかしてないんだ?いきなり、「姉様とも一緒に食べたいな……」とか深刻そうな顔で言うんじゃない。すげぇヘビーな家庭環境に見えるでしょうが。

 

 まぁ私の所でコレだ。一夏君の所はアレだ。悪鬼羅刹、焼肉定食、大欲界天狗道、女同士の絶対に負けられない戦いの場。武士(もののふ)達が戦場状態だった。

 

 シャルがあーんをすれば箒ちゃんと凰さんが追随し、シャルが口元に付いたソースを拭けば箒ちゃんと凰さんが血の涙を流し、シャルが一夏君と互いの品を交換して食べれば眼球があり得ない動きを……。

 

 シャル無双じゃないか!!いい加減にしろ!!

 

 何なんだあの圧倒的ヒロイン力は!?フランス出身の金髪は化け物か!?(ヒロイン的な意味で)それでも一つも反応しない一夏君はもっと何なんだ!?本格的にホモ疑惑について考えなければならないのか……。

 

 「ボーデヴィッヒ、君は一夏君の所に行かなくてもいいのか?」

 

 私を父と呼ぶせいでインパクトが薄れているがボーデヴィッヒも一夏君大好き組なのだ。それならば私の方では無く、一夏君のテーブルへ行くべきなのではないだろうか?

 

 「む……そうだが……せっかく父様と外に来てるのだ。一緒にいては迷惑だろうか……?」

 

 「いや、私といるよりは一夏君を取られないようにした方がいいと思うんだが?あのままだと有澤さんに取られる気がするけど」

 

 「そうか。ならば行ってくるぞ父様!!」

 

 「好きにしなさい……それと私は君の父じゃないよ……」

 

 そのまま血を血で洗う闘いにボーデヴィッヒは飛び込んでいった。初手膝乗り攻撃が一夏君を襲うが、効果は無いようだ。なんたる牙城(鈍感)。そのまま首に手を絡めても困った顔をするだけとは、もうあの子は無性生殖する新生物なのではないかと思う。関係無いけど血を血で洗うって想像すると大分サイコな感じだよね。

 

 「一夏さんは昔からあぁですの……?」

 

 「まぁな……アレの鈍感(病気)は不治だ。小学三年生から一歩も成長してないからな。地元じゃアレの伝説は有名だぞ?」

 

 曰く、付き合ってくれを買い物に付き合うに光速で脳内変換。

 

 曰く、無自覚にフラグを建て、無慈悲にへし折りに行く絶対相手の事寝込ますマン。

 

 曰く、彼がまだ死んでないのは友人一同が必死で後始末に回っているから。

 

 曰く、一度カミソリを持って彼に突撃しそうになった女子が友人一同に取り押さえられたらしい。

 

 とんでもねぇ地雷じゃねぇか。(戦慄)最後に関しては殺されかけてるじゃないか……。しかも絶対相手の事寝込ますマンってなんだよ……。

 

 「うわぁ……」

 

 セシリアドン引きしてるよ。考えてること、何となく分かるよ。どこでどう道を踏み外せばそうなるのか分からないよね。でも大丈夫。

 

 「私にも分からん」

 

 織斑先生もメタルマンの博士みたいなこと言ってるから。

 

 ともかく、私は一夏君が某誠のようにならないことを切に願う。一夏君がいくらエロゲ主人公並の地雷だとしても、あの誠のようにならなければ未来もあるだろう。生徒がnice boatされるのは嫌だ。

 

 「一夏ァァァァァ!!」

 

 「どうしたんだよ箒?」

 

 「コレ食えよォォォ、コレを口の中に突っ込めって言ってんだよォ!!」

 

 「ん……おぉ、ウマイなコレ!!ありがとな、箒!!」

 

 「あ……あぁ……私のをあげたのだ……一夏のもくれないか……?」

 

 「おう、いいぜ」

 

 んー、地雷原で地雷がタップダンスとはこれ如何に?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





尚、ヘビーな家庭環境もある模様

次回も日常回かな?


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