転生して気が付いたらIS学園で教師やってました。   作:逆立ちバナナテキーラ添え

2 / 60
まさかの二話投稿


二人目登場

 やぁ、石井だよ。

 

 休日如何お過ごしかな?天気がいいからねぇ、ピクニックとかいいよね。友達と買い物もいいよね。ドライブとかサイクリングも気持ち良さそうだね。

 

 え?てめぇは何してんだって?BF4ですが何か?

 

 いや、君たちの言いたいことは分かる。このいい天気の休日に昨日の晩からFPSやってんじゃねぇ、外に出ろ、社会不適合者とか思ってんだろ?確かにそうだ。ぐぅ正だ。確かに私は社会不適合だ。

 

 でも、FPSやめれないんだけどwww

 

 はい。

 

 まぁそんな感じで時計を見れば11時。もうそろそろお昼時。普段は自炊してるのだけれど、何だか作る気にならない。まぁ私寮住まいですから食堂行きゃ何とかなるし、もうちょいBFやったら食堂行くかなぁなんて思ってたらスマホがブルブル震える訳で。スマホ見てみれば同僚の山田先生からで

 

 『石井先生、お昼どうするんですか?』

 

 『まだ決めてないですね』

 

 『じゃあ外に食べに行きませんか?』

 

 『あ^~いいっすね^~』

 

 『じゃあ13時にレゾナンスでいいですか?』

 

 『あ、俺車出しますよ?』

 

 『いいんですか?じゃあ12時30分に寮の前で』

 

というラインだったんだけど、山田先生にクッソ汚いネタを使ってしまった罪悪感からシャワー浴びてる最中にリスカしかけたのはナイショ。

 

 おい誰だ?メンヘラっつたの。

 

 

 

 

 

 「……」

 

 「あのぉ……」

 

 「……」

 

 「織斑先生……?」

 

 「……」

 

 どうしようママ、織斑先生がおこだよ……もぅマヂ無理。今DSの電源ぃれた。マリカしょ……ブォォォォォォォォォンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwイイィィィイイヤッヒィィィィイイイwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 

 「私の誘いは断る癖に、山田君の誘いには乗るのだな……」

 

 「え……いや、別にそういう訳じゃ……」

 

 「ふん……」

 

 え……やめてよ……2話目でフラグとかやめてよ……。いやね、まずあなたが私を食事とか飲みに誘うタイミングが鬼のように悪いんですよ。テストの採点業務真っ只中だったり、私の忙しい時を狙い済まして誘ってくるあなたのタイミングの悪さ……とは言えないので謝るしかない。

 

 「じゃあ、今度飲みにいきましょ?今までの埋め合わせしますから」

 

 「……仕方ないな、それで許してやろう」

 

 「ハハハ……」

 

 さて、そろそろ皆さんも気にはなっているのではないでしょうか?何故、山田先生と昼飯を食いに行く筈だったのに織斑先生がいるのか。

 

 山田先生が廊下を歩いてる時に織斑先生とエンカウントして、外出かと聞かれ私と昼飯食いに行く旨を行ったところ般若の如き形相で着いてきたという成り行きらしい。ちなみに今の構図は私が運転席、織斑先生が助手席、山田先生が後部座席という感じ。

 

 「先輩~今度からちゃんと先輩にも声かけますから、機嫌直して下さいよ~」

 

 「私は別に……」

 

 「お二人とも、着きましたよ~」

 

 そんなこんなで近場のショッピングモールに着いた訳です。三人でぶらぶらしながら適当な店に入って食事をしていると織斑先生の弟さんの話になった。

 

 「へぇ~弟さん今日の午後から受験なんですか」

 

 「あぁ、推薦で藍越学園を受けるんだ」

 

 「確か就職率高い所ですよね?」

 

 「藍越ですか……ウチと名前似てますね」

 

 「一夏のことだ、間違ってウチの入試会場に来なきゃいいんだが……」

 

 「いや、流石に間違えるっていうのは……」

 

 「IS起動させちゃったり」

 

 「石井先生ったら、止めてくださいよぉ」

 

 「そうだぞ、お前じゃないんだから」

 

 「ハハハ……まぁ起動させちゃったりしたら二人目の男性適合者ですからねぇ……大騒ぎですよ」

 

 そんな感じで食事を終えて店を出ると何だかんだやることも無いわけで

 

 「これからどうします?」

 

 「そうですね……ちょっと色々見て回りたいなぁなんて」

 

 「織斑先生は?」

 

 「そうだな……私も見て回ろうかな」

 

 「じゃあ、お付き合いしますよ」

 

 「あ……先輩、石井先生、ウチの入試会場が写ってますよ」

 

 フードコートの近くに設置されていたスクリーンにIS学園の入試が写されていた。例年、ウチの入試はニュースで大々的に報道され入試会場へたくさんのマスコミが押し掛ける。会場の警備と交通整理に駆り出された同僚に今度コーヒーでも差し入れしようかなと思っていると、スクリーンの向こう側が騒がしくなった。

 

 

 《速報です!!史上二人目の男性IS適合者が発見されました!!……》

 

 「珍しいこともあるもんですねぇ」

 

 「いや、史上初の男性適合者が何を言う……」

 

 「そーですよ~石井先生の時はこれ以上の騒ぎだったじゃないですか~」

 

 「そうでしたっけ?」

 

 《史上二人目の男性適合者の名前は……織斑一夏さんです!!》

 

 「……」

 

 「……」

 

 「……」

 

 え……マジ?うせやろ?これ、コント番組でしょ?え……ニュース?マジ?いや、織斑先生も山田先生もこっち見ないでくださいよ……いや、確かにフラグは立てちゃったけどさ……。どーなんの?コレ?

 

 

 あ……まぁ……がんばれー。

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。