獅子王、ハルケギニアへ行く   作:強欲なカピバラ

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第五話 微熱

 使い魔召喚の儀式も終了し、新学期を迎えたトリステイン魔法学院。新たな授業や今後のことへの期待不安、自らが召喚した使い魔について生徒たちが語らう中、やはり一番の話題となるのはルイズが召喚した七人のことだった。

 

 あの獅子面はアルビオンの貴族ではないのか。

 東方のロバ・アル・カリイエの者ではないだろうか。

 ゼロのルイズが召喚など出来るはずがない。召喚を演出しただけで単に雇われた者たちではないのか。

 ところで弓に乗ってる子めっちゃ可愛くね? いや、いま姿見えないけど俺はあの踊り子っぽい女性の方が……。等々──

 召喚自体に立ち会っていない生徒も、学院のあちらこちらで出没する見知らぬ者たちを目にして、あれはなんだろうと噂を広めていく。

 一人は魔法学院の東側の塔の屋根に寝そべっている姿が目撃された。

 一人は取材と称して生徒や使用人に声をかけまくり、無礼だと怒鳴られても飄々として、舌先三寸で相手を丸め込んでいた。

 一人はマジックアイテムと思しき弩に腰かけて、優雅に空を遊泳しているところが見られている。

 あまりに奇異な存在ゆえに目立って仕方ない。皆、彼らのことが気になって授業どころではなかった。授業中、そのことで余計なおしゃべりをして教師に睨まれ、口に赤土を詰め込まれて物理的に黙らされた生徒がいたとかいないとか。

 

 だが……キュルケ・フォン・ツェルプストーが気になったのは、召喚者たるルイズ・フランソワーズその人のほうだった。

 

 トリステインの隣国、ゲルマニアからの留学生である褐色肌の少女はルイズの宿敵だった。

 正確には、彼女たちの生家が敵対関係だった。

 ラ・ヴァリエールとフォン・ツェルプストーは国境を挟んで隣同士。トリステイン、ゲルマニア両国の戦争ではしばしば杖を交えた間柄である。国境沿いという要所だからこそ王家の信頼厚いヴァリエールがその地を領地として任されているわけだが、そんな相手と累代の因縁を持つツェルプストーもまた、匹敵するほどの名家であることは言うまでもない。

 お互いに「そういう立場」だということは理解しているので、闘いの歴史を重ねながらも口にするほど深刻な不仲と言うわけではない……と言い切れないのは、ヴァリエール家が代々ツェルプストーの者に婚約者や恋人を簒奪されているためであった。よってヴァリエールはツェルプストーを目の敵にしているし、怨念パワーに押されてきたツェルプストーもまたヴァリエールを最大の障害であるとして子々孫々に教え込んでいた。

 そのためキュルケは学院に入学した当初はルイズを自身のライバルと期待していた。音に聞こえたヴァリエールの末娘がどんなものかと。寮でも隣室の関係。運命めいたものさえ感じていた。

 なのにゼロと呼ばれる無様な姿を見せられ続けては呆れる他にない。反応が面白いので、精々からかう対象にするくらいしか価値はないと思っていた。召喚の儀式の際に成功する方に賭けたのは、そうでもなければ面白みがなかったからでしかない。自分は女を磨きながらもトライアングルのメイジにまで至ったのに、なんて張り合いのない宿敵だと見下していた。

 だったのだが──今ではキュルケは考えを改めつつあった。

 

 あのピンクブロンドの少女は召喚の儀式で気絶してしまった。

 それを嘲る者もいた。燃えるような赤髪を持つ少女もまた、彼女を情けないと思った一人ではある。七人の人間──中には貴族(と思しき者)もいる──を召喚しておきながら、やはりルイズでは荷が勝ちすぎたのか、と。普段からゼロとして小馬鹿にしている相手であるので、その時はその思考に何の疑問も抱かなかった。

 時間を置いて冷静になると、考えてしまうのだ。果たしてラ・ヴァリエール三女に対する「無能」という評価は妥当なのかということを。

 これまでは彼女が魔法を使おうとするたびに爆発という失敗を起こす点から、期待外れの烙印を押していたが……前代未聞である人間複数の召喚を果たしたルイズには、相当な才能が眠っているのではないか。

 メイジの実力を測るには使い魔を見よと言う。ルイズが召喚したのが貴族や騎士ならば、凄腕のメイジの可能性も高い。であれば好敵手として、やはりこれ以上の相手はいないのではないか。決して嫌いではなかったが宿命のライバルと呼ぶには非常に物足りなかった同級生に、ようやく成長の芽が出てきたのだ。微熱の二つ名で呼ばれる少女の胸の内では、くすぶり続けていた闘争本能と競争意欲が燃え上がっていた。

 なので。

 

「ちょっとルイズー。待ちなさいよー」

「ゲッ、キュルケ」

 

 この日の授業がすべて終わって迎えた放課後。親友のタバサを誘って、学院の敷地外へと向かうルイズと(くだん)の使い魔の一団に声をかけた。

 使い魔たちの主人は露骨に嫌そうな顔をして見せるが、そんなことは気にしない。気にしてたらこの少女とはやっていけない。

 親睦を深めよう……などという意図ではない。本当に『ゼロ』の少女は成長したのか、いやもしかしたら召喚も単なる火事場の馬鹿力だったのかもしれない。ここは見極めるべきだと思ったのだ。

 

「キュルケでしたね。朝方はどうも」

 

 他の数人を待機させ、代表なのかセイバーが挨拶をしてくる。今朝、軽い自己紹介を済ませていたので面識があった。

 この女性騎士は、その主などよりよっぽど厄介な敵だとキュルケは考えていた。理由は鎧のせいで拝むこと叶わない肢体である。恐らく自分以上のものだろうと直感で見抜いていた。プロポーションには自信のあるキュルケは、それゆえか同等以上の存在には女特有の勘が鋭敏に働くのだった。

 

「ツェルプストーなんかに愛想よくしなくてもいいのよセイバー」

「いいえ。マスターのご学友とあってはそういうわけには参りません」

「学友って、別にキュルケはそんなんじゃ……」

「アッハハ。なあにルイズったら、使い魔のほうがしっかりしてるんじゃないの」

「う、うううるさいわね!」

 

 やはり弄りがいがあって楽しい。口にしたら更に怒りを買いそうなことを考える。

 

「失礼ながら、そちらの方は……?」

 

 セイバーに促されて、キュルケは自分の後ろで待っていた青髪の少女を前に押し出す。

 

「この子はタバサよ。私の友達」

 

 無口な親友を紹介する。それに倣ってルイズの使い魔たちはそれぞれ名乗る。ルイズ以上に小柄な少女はペコリとうなずいてそれっきりだった。必要最低限のことしか会話しない我が友人らしいなとキュルケは思った。

 

「私も彼らには興味がある」

 

 そう言って、案外あっさりルイズらに関わることを承諾した時はこれ幸いと思ったが、よくよく考えて見れば、普段は己の外界に興味の目を向けず本の虫となるタバサにしては意外な話だった。

 

「それで何の用よキュルケ。私たち忙しいんだけど」

「あら。学院の外に何かあるのかしら?」

「……敷地外じゃないとできないことをしに行くだけよ」

「まっ、学院内じゃできないことだなんて……意外と大胆だったのねヴァリエール……」

「ランサー見てなに勘違いしてんだか知らないけど! そういうんじゃないから!」

 

 もちろん、キュルケはルイズが男といかがわしいことをしに行くとは考えていない。この娘がそんな性格でないことは知っている。まさに撃てば響くピンクブロンドは、からかう相手として打ってつけなので、ついやってしまうのである。

 

「ただセイバーとランサーがちょっと体を動かしたいって言うから広いとこ探してるだけよ」

「そういうことだったら学院の広場でもいいじゃない」

「私もそう思ったんだけど、二人がもっと広いほうがいいって言うから」

 

 ルイズは律儀に質問に答える。知識を詰め込むタイプの少女は勉強ができるくせに頭の回転は早くない。抱えているのが軽い情報なら、ちょっと畳みかけてやれば簡単に喋るとキュルケは知っていた。

 

「それで結局何の用だったのよアンタ」

「私はこれからフレイムの散歩をしようと思ったの。やっぱり良きメイジたる者、使い魔の面倒はしっかり見なくちゃね~」

「あっそう。ってゆうか質問に答えなさいよ」

 

 フレイムと名付けた自らの使い魔(サラマンダー)の背中を撫でる。

 ところでフレイムがジッとセイバーを見つめているように思えるが、気のせいだろうか?

 

「そういうわけだから、外に行くならちょうどよかったのよ。私も着いていかせてもらうから」

「なんでそうなるのよ!」

「いいじゃないの。差し支えないでしょ別に」

「ツェルプストーが一緒だなんて差し支え大有りよ!」

 

 提案に当然ルイズは反発したが、ランサーの腕に抱き付くなどして強引にくっついて行った。男の子とのデートの約束もすべてすっぽかしたのだ。なんの成果も得られずに終わるわけにいかなかった。

 ──その行動の果てに、信じられないものを目にすることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「せえりゃあっ!」

「はぁっ!」

 

 気合い一閃。

 ぶつかり合う青いふたつの閃光。交差するたびに鋼の悲鳴が辺りに響き火花が散る。衝撃で空気が揺れ、雑草がざわめきたつ。遠くの木々から鳥が飛び立っていく。

 ランサーとセイバー。使い魔二人が激しい戦闘を行っていた。

 本人たちは軽い稽古だと言っていたが、素直に信じる者はいないだろう。キュルケはそう思った。隣でポカンと口を開いているルイズも、目を見開いているタバサも、きっと同じ意見だ。

 なにせ二人の動きは目で追うことすらできないのだから。かろうじて互いに距離を取って構え直した時や、足を止めての打ち合いをした時に確認ができる程度。これが軽い稽古などと冗談ではない。

 

 ランサーを名乗る男が握っていたのは赤い槍だった。どこか禍々しい気配を漂わせて、ジッと見つめていると身震いしそうだ。

 女騎士……セイバーの方は良く見えない。何かを振るっているのだけはわかるが、その得物が見えなかった。まるで見えない剣を手にしているかのような──

 

「そぉらそらそらそらそらぁ!」

 

 男は獰猛な笑みを浮かべながら、槍で突く。突く。突く。駆け引きなどいらぬ、薙ぎも払いも不要と、連続で高速の突きを放つ。

 息をつかせぬ猛攻。その稲妻の如き速度は風のメイジが使う魔法をも凌駕している。なんという出鱈目か。キュルケが知る限りの衛士なら五合ともたずに細切れにされよう。

 だが相対するセイバーはランサーが放つ連撃をすべて捌いた。捌き切って、そのうえ一撃を見舞おうと懐に潜り込む。即座に離脱し、距離を取ることでランサーはこれを回避する。

 力強い踏み込みは地面を陥没させる。刃を交えるたびに巻き起こる衝撃は、近くにあるモノを壊しかねない。なるほど広い場所を求めたのはこういうことか。学院の広場でこんな戦いを始めていたなら、周囲の壁などに少なからぬ被害が出たハズだ。

 

 ……次元が違いすぎる。

 恐ろしいことに二人は何も魔法らしきものを使っていない。傍で見ているメイジ三人に使用を覚らせないほど上手く隠蔽して使っているのなら、より恐ろしい。まさか他の使い魔たちも同等なのだろうか。

 抱く感想は驚愕と困惑。それ以外にない。

 キュルケの出身であるゲルマニアは、爵位を金で買うこともできる謂わば「成り上がりの国」だ。転じて、伝統や格式よりも即物的価値観を重視する競争社会……つまりは実力主義の国家であると言える。

 家柄に依存することなく、結果が出せれば上に行ける──その思いが互いを磨き合い高め合う社会形態を作り上げているのだ。そのため軍人たちの戦闘能力も、メイジ、一般兵を問わず高い水準にあった。キュルケはフォン・ツェルプストーの娘として、様々な軍事演習に公務で関わったことがある。まだ年若い身ゆえに見学程度のものだったが、それでも列強国の兵士を大勢見てきたという自負があった。

 ああ、だと言うのに──

 これほどの戦いに出会えたのは生まれて初めての事だった。

 

「お二人さーん、そこまでにしときなー。予定時間はとっくにオーバーしてるぜー」

 

 上空から声が聞こえてくる。

 見上げれば、そこにいたのはアヴェンジャー。太い縄でぐるぐる巻きに縛られて、アーチャーの舟に逆さ釣りでぶら下げられていた。一人だけ掃除を逃げ出した仕置きでこんな扱いがされていることをキュルケは知らない。ちなみに発案者はアーチャー、実行者もアーチャーである。

 並行して青い風竜が隣を飛んでいた。タバサの使い魔シルフィードだ。

 

「む。もうそんなに経ったか。軽く打ち合っただけだというに……」

「いや、あんだけ激しくやっといて軽くとか、円卓基準の物言いやめろや」

「オレも師匠と軽く流した時くらいのつもりだったんだがな」

「ケルト基準で考えるのもやめろ」

 

 アヴェンジャーに軽口を叩きながら刃を収める二人の戦士。同時に空気が軽くなる。まるで張りつめていた緊張が解けたかのようだ。キュルケは自分の腕に触れて、ようやく体が冷や汗をかいていたことを知る。あの戦闘の熱気にあてられていたらしい。

 

「きゅいきゅい!」

「シルフィードっていうんだ。イルククゥ? どっちも風にゆかりがありそうな響きね」

「きゅい! きゅいきゅいきゅい!」

「大いなる意思? そっか、私は遠い地の自然由来の存在だから似たような気配を感じてるんでしょうね」

 

 アーチャーはシルフィードと会話をしている……ように見えたが、きゅいきゅい鳴いてるだけの風竜と会話ができるはずがないので独り言だろう、と判断した。

 イルククゥという名前をアーチャーが発したとき、傍らの少女が僅かに反応したことには残念ながら気づけなかった。

 

 本当に彼らはなんなのだろう。同様に驚愕を浮かべている親友に意見を求めてみる。タバサもまた額から汗を流していた。ともすればキュルケより汗だくだ。

 

「タバサ。貴女は何かわかった?」

「……わからないということがわかった。彼らは、何者?」

 

 こっちが聞きたかったことを逆に問い返されてしまった。

 もう主人の方に直接訊ねたほうが早いと思い、ボーっとしているルイズの肩を小突く。ハッと我に返ったように振り返るピンクブロンド。圧倒的にスタイルで勝るキュルケはルイズを見下ろすカタチとなる。

 

「彼らは一体なに?」

「……自称、別世界の、過去の英雄たちの、幽霊」

「……何言ってるのヴァリエール?」

「彼らがそう言ってるんだってば!」

 

 英雄、という単語に食いついたのはタバサだった。

 

「英雄……イーヴァルディの勇者のような?」

「あの平民の英雄譚? さあ、私にだってよくわかんないわよ」

 

 肩をすくめるルイズ。ただタバサが連想した勇者という言葉は確かにセイバーたちに合っているように思えた。戦闘力もさることながら、どこか浮世離れした立ち居振る舞いには説得力がある。

 

「でもホントすごいじゃないの。そこらの衛士よりずっと強い……ううん、もしかしたら亜人や妖魔だって軽く倒せるんじゃない?」

「え、ええそうよ! アンタの使い魔より私の使い魔の方が上ってことがハッキリわかったようね!」

 

 フフンとドヤ顔を忘れないルイズ。キュルケから見ればちびっこでしかない少女が見栄を張っている姿には、微笑ましい気持ちさえ湧き上がってくる。

 だがキュルケとて自慢の使い魔を貶されては黙っていられない。

 

「でも主人が『ゼロ』じゃねえ……宝の持ち腐れじゃないの。彼らだってもっと自分たちにふさわしい主人がいいはずよね。

 そうだ、使い魔じゃなくて私の従者にしてあげようかしら」

「ハァ!? ふざけんじゃないわよツェルプストー! なに他人の使い魔を勝手に引き抜こうとしてるのよ!」

「あら。『ゼロ』のルイズが彼らを満足させてあげられるのかしらねぇ?」

 

 言い返すことができずぐぬぬと顔を歪めるヴァリエール。

 してやったり。ホホホと高圧的に笑って見せる。いかにルイズが優れた使い魔を召喚しようが、魔法は失敗ばかりなのに変わらないのだから調子に乗るなという話だ。

 ……しかし、いつもなら悔しさを押し殺すよう唇を噛み締める隣人は、大してダメージを受けた様子もなくそっぽを向いた。

 

「ふんだ。今は『ゼロ』でもいずれアンタより上に立ってやるんだからね。見てなさいよ」

「ハイハイ。期待しないで待っててあげるから」

 

 ムキー馬鹿にしてー! と猿のような奇声を上げて顔を真っ赤にしたルイズをあしらいながら、キュルケは違和感に気が付いた。

 どうしたことだろう。ルイズの虚勢はいつものことだが、今回のソレは本当に自信に溢れているように見える。少なくとも授業で大失態を犯した直後に自らの『ゼロ』を受け入れるような言動をするなど、これまでになかったハズである。

 チラ、と雑談に興じるヴァリエールの使い魔たちを見る。ちょうどアーチャーが死闘を演じた二人と喋っているところだった。

 

「で、どんな調子よランサー?」

「やっぱ思った通りだな。どうにも上手くいかねえ」

「ふぅん。セイバーはどう?」

「さてな。私の場合は久方ぶりに剣を握ったというのも大きいが」

「ああ、千五百年ぶりだったっけ。じゃあ槍でも使ったらどう?」

「カタチだけ似せたモノなら今の私でも作れなくはないが、それよりはこちらを使ったほうがいい」

「ねーねー、なんでもいいけどオレ下ろしてくれねー? 頭に血ィ上って視界がヤバいんだけどよぉー」

 

 やはり、彼らが何か良い影響をルイズに与えたのだろう。これからの学院生活には期待ができるかもしれない。

 

 クスリと笑みを浮かべ、キュルケは再びランサーに抱き着きに行った。初見でいい男だと思ったところに、さらに心ときめくような強さまでプラスされて、今や彼の評価はキュルケの知る男性でダントツ一位に立つ。恋に生きる女はアプローチを欠かさないのである。

 学院への帰り道、おかげでルイズにギャンギャンと怒鳴られたことは言うまでもない。

 














ちなみにアヴェンジャーはしばらく解放されなかったとさ。

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