Fate/Machina order   作:修司

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マジンガー出せたー!

リハビリで戦闘描写だー!

たーのしー!

活動報告を掲載しました。


月の女神

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい悪気はなかったんです!どうか見逃してください!」

 

今立華達の目の前には弓を持った白い女性が土下座していた。

何事か分からない立華達は女性の前でオロオロしている。

「あ、あの〜あなたは「一応同意の上なんです!なのでどうか雷だけは!」い、いや、だから・・・・」

 

「こいつのこんな態度初めて見た・・・」

 

「ま、当たり前でしょうね」

 

そんな様子をクマのぬいぐるみのような生物が信じられない、と言うような顔で見つめている。

エウリュアレは唯一当然と言うような態度だったが。

なぜこんな事になっているのか。

其れは今から1時間前にさかのぼるーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あつい、疲れた、くたびれた、酒が欲しい・・・・・・」

ドレイクは額に汗を流しながら呻く。

あれから鱗や素材が半分ほど集まった立華達は、竜種の反応の多い乾燥地帯に来ていた。

 

「だらしないわね船長は」

 

「アンタずっとアステリオスに任せきりじゃん・・・・」

「いいのよ、それで。私が指示をして、彼が働くんだから」

 

そう言うとエウリュアレは前を向く。

アステリオスはバランスを整える為に一度少しジャンプをすると再び歩き出す。

 

「しっかし見当たらなくなって来たな・・・・」

 

「仕方ないですよ。あんなに狩ってしまったんですから」

 

「でもまだ半分足りないんだよな・・・・」

立華はそう言うと先の見えない作業にため息を吐く。

この地帯で狩り続けているせいかだんだんワイバーンが見つからなくなってくる。

そろそろ別の地帯へ、そう考え始めた時ーーー

 

 

 

 

 

 

『みんな大変だ!ワイバーンよりも大きな反応がそこに近づいている!』

 

「!」

 

ロマンがレーダーに感知した影を立華達に伝える。

 

「ああ、そいつは親だな」

 

「親?」

 

クー・フーリンの言葉に疑問符を上げる立華達。

遠くをこらして見ると大きな影のようなものが空に浮かんでいるのがわかる。

 

「ワイバーンのような亜竜種じゃねえ。ワイバーンを生み出すのは、その上位に当たる竜種なんだよ。親って言うよりは手下みたいなもんかな」

 

影はだんだん近づいて明確な形がはっきりしてくる 。

その影をみて立華は嫌な予感がする。

 

「ま、まさか手下であるワイバーンを倒していると興奮、または逆上するのではあるまいな?!!」

 

「・・・・まあ許さねぇだろうな・・・・」

 

「マスター・・・・」

 

「やっぱあれかな、ボスバトルはお約束というか・・・」

 

「私の知らない約束です、それ!ドクターお願いします!」

 

マシュはドクターに合図を送りマジンガーの準備を始める。

「ちょっと!アンタら戦う準備しなくてもいいのかい?!!」

 

ドレイクはネロ達に心配そうに聞く。

その間に立華はカルデア戦闘服を装着しており、頭を守るためのヘルメットを被るとマシュを呼ぶ。

 

「マシュ!パイルダーは?!」

 

「はい!準備出来てます!」

 

「兄貴!パイルダーの横に!」

 

「おうよ!」

 

立華はパイルダーに乗りアクセルを踏む。

その隣にクー・フーリンを乗せ、パイルダーは空へ飛び立った。

 

「兄貴!奴の動きをしばらく止めてくれ!」

 

「任せときな!」

 

そういうと杖を振り地面に魔法陣を展開して宝具のウィッカーマンを召喚する。

ウィッカーマンは空のドラゴンへその身を崩し蔦植物のように全身を巻きつけている。

 

『エネルギーオールグリーン!いつでもいけるよ!』

 

「先輩!準備出来ました!」

 

「よし!じゃあ行くぞ!」

 

マシュは盾の周りから全員を避難させてカルデアとゲートを繋ぐ。

 

「? あなた達は一体何の準備をしているの?」

 

「あ、エウリュアレさん達は見るのは初めてでしたね。ならば見ていてください!

 

 

 

 

 これが先輩が、あなた達の待ち人である理由です!」

 

 

 

マシュはそう言うと盾から魔法陣を展開する。

パイルダーは魔法陣の上をとび、立華はあるキーワードを叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マジーン・ゴオオオオオオオオオオオッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

すると魔法陣の中から黒鉄姿の巨人が出現した。

「な、なんじゃこりゃあああ?!!」

 

ドレイクは巨人を見て叫び、目を大きく見開いている。

エウリュアレはその姿を目に収めると信じられない、といった目で口元を押さえていた。

 

「よし!パイルダアアアアア!オオオオオオオンッ!!!」

 

パイルダーが巨人の頭とドッキングすると、巨人はその両目に光を灯し、ドラゴンに向けて雄叫びを上げた。

 

巨大魔神見参!

 

ウィッカーマンによって拘束されていたドラゴンは蔦をすでに引きちぎっており、マジンガーを目に収めるとそちらに襲いかかって来た。

 

「船の材料に使うもんだからな!極力無傷で倒す!」

 

立華はドラゴンの首元を片腕で抑え込むと、顔面に鉄拳を叩き込んだ。

視界を潰されドラゴンは無茶苦茶に暴れまわり、その口から炎を吐き出そうと息を吸う。

「そんなことさせるか!」

 

マジンガーはその口に腕を突っ込むと指先からロケットパンチ用のジェットを噴射させる。

 

「ヒィィィィィトッ!フィンガアアアアアアアア!!!」

 

己の炎以上の熱で口腔内を焼かれ悶え苦しむドラゴンは雄叫びを上げてマジンガーに突進する。

それを首から背負い投げの容量で投げ飛ばすと辺りに地響きが起こる。

ドラゴンは立ち上がり再びマジンガーへとその体をぶつけようと突進してきた。

衝撃で辺りの土が舞い、軽い砂嵐のようになっている。

それを片腕で受け止めるとマジンガーはドラゴンの頭を両拳で挟み込み、肘の部分からロケットパンチ用のジェットを噴きださせる。

 

「悪く思うなよ、アイアン・プレッシャアアアアアアッ!!」

 

ロケットパンチの推進力に挟まれたドラゴンの頭はすぐにその力に耐えられなくなり、風船のように破裂してしまった。

マシュは慌てて宝具を展開して全員をドラゴンの肉片から守る。

頭を失ったドラゴンはその体から力を抜き、ゆっくりと地面へ倒れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやー、マジンガーを使うまでもなかったかな?」

 

「いいえ。これからは船の上での戦闘がメインとなって来ますので、余計な消耗は避けるべきです。ですので、使えるときに使った方がよろしいかと」

 

パイルダーから降りた立華はマシュに話しかける。

実際サーヴァントだけでも倒す事は出来る相手だったのでマジンガー相手だと余裕で勝利することができた。

「確かに、対人戦闘でしかも海の上だとマジンガーを使うのは難しくなってくるだろうしな・・・・」

 

「ちょっとちょっと!アンタ達こんな隠し球があったのかい?!アタシに教えてくれてても良かったじゃないか!」

 

ドレイクは興奮しながら立華に近づき肩を寄せてくる。

こいつがあったらあの時デカブツにかましてやれたのにねえ、とマジンガーを眺めながら言う。

 

「なんと言うか・・・随分と懐かしい見た目をしてるのね」

 

「えう、りゅ、あれ?うれしそう?」

 

エウリュアレはマジンガーを見て少し嬉しそうな、それでもって懐かしいものを見るような感じを出している。

 

「なるほどね、私(ステンノ)が渡した理由も納得できるわ・・・・」

 

「あなた達の神様と言うのはそんなにもあの絡繰りとそっくりなのですか?」

 

「ええ、そっくりよ。あの時見た姿とそっくり」

 

清姫の言葉にエウリュアレは頷く。

それを見た立華は今度こそその神様の事を聴けるのではと考え、エウリュアレに話しかけようとしーーー

 

 

 

 

 

 

ドサッ

 

 

 

 

不意に何か重いものが落ちるかのような音が聞こえた。

立華達がその方向を見ると、そこには肩にクマのぬいぐるみをつけた白い服の女性が弓を落として立ち尽くしていた。

 

「サーヴァントッ・・・・!」

 

マシュはとっさに盾を構えて立華達の前に立つ。

しかしそのサーヴァントはいつまでたってもその場から動かずマジンガーを見たまま立ち尽くしている。

立華はしばらく全員と顔を見合わせるとマシュと共に近づいて行く。

近くでその様子を見た立華は、サーヴァントのものすごい冷や汗を見て思わず声をかけてみた。

「あ、あのー、

 

すると次の瞬間サーヴァントは頭を下げて立華達の前で声を上げた。

 

 

 

「ごめんなさい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして場面は最初に戻る。

 

「えーっと、あんたは一体?」

 

完全に怯えきっていたサーヴァントをとりあえず立たせた立華はそう聞いた。

サーヴァントはいまだに震えており、マジンガーと立華を交互にチラチラ見ている。

 

「あの・・・その・・・・あなたはこの方の神官?」

 

「? この方って・・・・マジンガーの?」

 

そう言うとサーヴァントはコクリと頷き目線を下にさげる。

それを見ていたエウリュアレは彼女に話しかける。

 

「安心しなさい。そこの巨人はあなたが思っている方とは違うものよ」

 

「え、でも・・・・同じ力を感じるわよ・・・・・?」

 

「彼は力を受け継いだただの人間。だからそんなに怯えなくても大丈夫よ」

 

その言葉を聞いたサーヴァントはゆっくりと肩の力を抜き、大きくため息をついた。

肩のクマのぬいぐるみのような生き物がその様子を見て話しかける。

 

「おい、大丈夫かよ・・・・お前のそんな様子初めて見たぞ」

 

「だ、だってだって!あの時神々を全員引っ叩いて引きこもりにしたあの方そっくりなんだもん!もしダーリンとの関係がバレたらまたあの雷をもらっちゃう!」

 

「だったら俺を元の姿に戻せよ・・・・。そしたらまだ許してもらえたんじゃねえの?」

 

「ヤダ!だってそしたらダーリン浮気するでしょ?!!」

 

そう言ってサーヴァントは首を振りイヤイヤと駄々をこねる。

その様子を見ていた立華はもう一度そのサーヴァントに話しかける。

 

「それで、あんた達は一体なんだ? 敵か味方か?」

 

「ああ、自己紹介してなかったな。俺はアーチャーのクラスで召喚されたオリオン。そしてこいつが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月の化身こと、女神アルテミスだ。

 

その名前を聞いた瞬間、立華達はあまりの驚きで声を上げた。

 

 

 

ー続くー

 

 





新事実!神々は引きこもった!

近所の怖いおじさんに子供の頃怒られたらそりゃトラウマになりますよね?

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