戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第746話 最終決戦・決着

宇宙大怪獣帝国軍地球方面大本営冥王星基地プラート内部では兵士たちとマリアたちが戦闘を繰り広げていた。

 

マリア「はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

切歌「やあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

調「デェーーーーーーース!!」

 

大本営内にてビーム銃を撃ちながら接近してくる帝国兵をマリアたちはアームドギアで斬り倒して阻止する。

 

切歌「エルザ、大丈夫デスか?」

 

流れ弾に当たらないように柱の陰に隠れているエルザの安否を切歌は聞く。

 

エルザ「はい。エウルも」

 

柱の陰に隠れていたエルザは抱えているエウルと共に無事であることを伝える。

 

エウルは銃撃と怒声が響き渡る戦場の中でありながら、気にすることなく母親であるエルザの腕の中でぐっすりと眠っていた。

 

マリア「こんな状況で寝られるなんて、流石はガウの子ね」

 

こんな状況で寝られるエウルを見てマリアは戦闘中ながら、くすりと笑ってしまった。

 

調「また来た!」

 

ほのぼのしている時に新たな帝国兵が近づいてくる声と足音が聞こえて構える。

 

マリア「ここは敵の大本営、相当な戦力がいるはずよ。2人とも絶対にエルザとエウルを護りきるわよ!!」

 

切歌・調「「了解!/デース!」」

 

エルザとエウルを絶対に護ろうと3人は気合いを入れて迎撃に出ていく。

 

 

 

マリアたちがエルザとエウルを護って戦っている頃、プラート近くの場所で爆発が起きていた。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

爆煙の中からスペースゴジラとミレニアムゴジラの2体が現れて互いに雄叫びを上げる。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

周辺にクリスタルを大量発生させてミサイルのように放つ『ホーミング・ゴースト』を繰り出した。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

スペースゴジラが繰り出したホーミング・ゴーストに対してミレニアムゴジラは炎を纏ったように光が輝くと口から通常よりも鮮やかな放射火炎を扇状に繰り出して破壊し尽くす。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ホーミング・ゴーストを迎撃されたスペースゴジラはミレニアムゴジラへ接近し、格闘戦に持ち込もうとする。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

迎え撃とうとミレニアムゴジラも接近する。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

左ストレートを繰り出すがミレニアムゴジラは右手で受け止めて至近距離で放射火炎を発射した。

 

スペースゴジラ「グルルルル!?」

 

至近距離で放射火炎を喰らうが踏み留まって倒れはしなかったが数十M押し出されてしまった。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル…ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

お互いに咆哮を上げて睨み合う。

 

スペースゴジラ(さ、さっきまでと全く違う!?なんだ、この力は!?)

 

さっきまでと明らかに違うミレニアムゴジラの力にスペースゴジラは驚いていた。

 

ミレニアムゴジラ「これが皆を信じた絆の力だ!!」

 

スペースゴジラの考えていることを察してミレニアムゴジラは言うと放射火炎を発射した。

 

スペースゴジラ「これが絆の………」

 

絆の力だと言うことを実感したスペースゴジラは放射火炎に呑み込まれ、爆発がした。

 

ミレニアムゴジラ「………」

 

爆発を見てミレニアムゴジラは警戒する。

 

この程度でスペースゴジラが倒せないのは分かっていたからだ。

 

そして爆煙が晴れて、皮膚が剥がれてボロボロの姿をしたスペースゴジラが現した。

 

だが、周辺のクリスタルからオレンジ色のエネルギーがスペースゴジラの両肩にある巨大なクリスタルに吸収されるとボロボロの皮膚が元に戻った。

 

ミレニアムゴジラ「!?」

 

すぐに再生したスペースゴジラを見て、ミレニアムゴジラは驚く。

 

スペースゴジラ「兄者が絆の力で戦うというのならば…我はそれを超えると証明しようではないか!ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

周辺にあるクリスタルから両肩にある『クリスタルジェネレーター』から宇宙エネルギーを吸収したスペースゴジラは今までより巨大なコロナビームを発射した。

 

ミレニアムゴジラ「!?」

 

今までより巨大なコロナビームにミレニアムゴジラは驚きながらも放射火炎を発射して対抗。

 

爆発が両者の間で爆発が起きて爆煙が視界を奪う。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

爆煙で見失っていたミレニアムゴジラの側面からスペースゴジラがタックルしてきた。

 

ミレニアムゴジラ「!?」

 

側面からの攻撃にミレニアムゴジラは反応できずに喰らってしまう。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

タックルを喰らわしたスペースゴジラはミレニアムゴジラに噛み付こうとする。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル!ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

だが、ミレニアムゴジラはすぐに姿勢を低くして回避すると頭突きをスペースゴジラの顎に叩き込んで吹き飛ばす。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

頭突きを喰らいながらもスペースゴジラはすぐに体勢を整えて飛び掛かる。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

飛びかかってきたスペースゴジラにミレニアムゴジラは尻尾を振り回して対抗する。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

それを読んでいたのかスペースゴジラは尻尾を踏み台にして回避する。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

自身の尻尾を踏み台にして回避したスペースゴジラにミレニアムゴジラは放射火炎を発射した。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

放射火炎にスペースゴジラは逆さまの状態でありながらコロナビームを発射して対抗する。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

拮抗する状態ながらミレニアムゴジラは放射火炎の威力を上げてコロナビームを押し返して、スペースゴジラの左肩のクリスタルジェネレーターを破壊した。

 

スペースゴジラ「グルルルル!?ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

クリスタルジェネレーターを破壊されながらも怯まず着地したスペースゴジラはコロナビームを発射した。

 

ミレニアムゴジラ「ゴギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

放射火炎の威力を上げた反動で、動きが鈍くなったためにミレニアムゴジラはコロナビームを喰らい数歩後退してしまう。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

数歩後退したミレニアムゴジラにスペースゴジラは再度コロナビームを放ち、同時にホーミング・ゴーストを放った。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

コロナビームとホーミング・ゴーストにミレニアムゴジラは放射火炎を最大出力で発射して、両方を迎撃した。

 

スペースゴジラ「ゴギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

コロナビームとホーミング・ゴーストで迎撃され、放射火炎を喰らったスペースゴジラは爆発に姿が消える。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル…」

 

今度はやったかと思っていた瞬間だった。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

爆煙を突き破って、飛行形態になったスペースゴジラが強力な電磁パルスをリング上にして相手に放つ『フォトンハリケーン』を繰り出した。

 

ミレニアムゴジラ「!?」

 

油断してしまい、フォトンハリケーンを喰らったミレニアムゴジラは大ダメージを負い、背中に大きな傷が出来て血が流れる。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

しかし痛みに負けず、ミレニアムゴジラは放射火炎を放ち、スペースゴジラの残った右肩のクリスタルジェネレーターを破壊した。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

両肩のクリスタルジェネレーターを破壊されて飛行形態から怪獣形態に戻って地面に激突した。

 

スペースゴジラ「グルルルル…グルルルル…」

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル…グルルルル…」

 

方を激しく上下させながら現状お互いに体力・気力・エネルギーの全てをつぎ込んで繰り出せるのが1発だけ、それが『次が、最後の一撃』となると確信していた。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

『最後の一撃』となるコロナビームと放射火炎を発射した。

 

コロナビームと放射火炎がお互いの間でぶつかり合い、大爆発が起きて、爆音と衝撃波がプラートに襲いかかる。

 

マリア「何!?」

 

爆音と衝撃波を感じて衝撃波が来た方を見ると巨大なキノコ雲が地面から冥王星の天空に向かって延びるように上がっていた。

 

調「原爆…?」

 

まるで原爆でも落ちたのかと思うくらいに巨大なキノコ雲が上がるのを見て呟く。

 

爆煙の一部が晴れるとスペースゴジラが立っているのが見えた。

 

ヴィズ「閣下!」

 

立っていたスペースゴジラを見て回復が完了して復活したヴィズや兵士たちは喜んでいたが、スペースゴジラはグラりと体が傾き、その場に倒れた。

 

そしてスペースゴジラがいた後ろから新たな影が動いていた。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル…ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

奥で起き上がった黒い影の正体であるミレニアムゴジラが雄たけびを上げて勝利を宣言したのである。

 

それを見たヴィズや兵士たちは喜びから驚愕に変わり、マリアたちが喜びの表情を浮かべた。


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