戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第737話 最終決戦・救助戦(前編)

エルザ「今の警報は…」

 

部屋にも聞こえてくる警報が気になり、エウルを抱えたエルザは立ち上がると見張り兼護衛のサリアが止めに入った。

 

サリア「動かないでください、王妃様。外の様子は私が見てまいりま…」

 

様子を見に行こうと拳銃を取り出して部屋を出ようとした時、ドアの向こうから「ここだな!!」と聞こえたかと思いきやドアに横一閃が入り、破壊されると翼たちがいた。

 

さっきのは翼がドアをアームドギアで両断したのである。

 

サリア「シンフォギア!?」

 

咄嗟に拳銃を構えるサリア。

 

クリス「させっか!!」

 

すかさずクリスがリボルバー型のアームドギアを発砲、サリアから拳銃を弾き飛ばされた。

 

弾き飛ばされた拳銃を取りに行こうとしたが首筋に緑とピンクの2つの刃が突き付けられた。

 

調「動かないでください!」

 

切歌「動いたらズバッといくデスよ!」

 

サリア「くっ!」

 

調の丸ノコと切歌の鎌が突き付けられてサリアは両手を上げて降参した。

 

エルザ「みんなさん!!」

 

サリアを降参させた翼たちにエルザは近づき、翼たちもぞくぞくと部屋には行ってきた。

 

マリア「2人とも無事だったみたいね」

 

近づいてきたエルザと抱えられているエウルを見てマリアは安心して言う。

 

未来「良かった。あとは響とリルくんと合流して…」

 

?「ここまで来るとはな…」

 

『!?』

 

エルザが無事であとは響とリルの2人と合流するだけと思っていた矢先、後ろから新たな男性の声がして振り向くと破壊されたドアの前に軍服を着た男性がいた。

 

エルザ「貴方は確か、ヴィズ副総統!」

 

男性ー宇宙大怪獣帝国副総統『ヴィズ』を見て叫ぶ。

 

ヴィズ「王妃様、少々お待ちください。すぐにこのゴミを処理いたします」

 

エルザに対して丁寧にヴィズは言う。

 

クリス「誰がゴミだと!」

 

ヴィズにゴミと言われてクリスは二連ガトリングガンにアームドギアを変えて発砲する。

 

ヴィズ「甘いわ」

 

そう一言言うとヴィズは一瞬で姿が消え、弾は虚しく何もない空間を通り過ぎて行った。

 

クリス「消えた!?」

 

ヴィズ「こっちだ」

 

クリス「!?」

 

急に消えたヴィズの姿を捜していると後ろから声がして振り向くと消えたはずのヴィズはいつの間にかおり、クリスの顔を掴み地面に後頭部を思いっきり叩きつけ、再度消えた。

 

未来「クリス!」

 

翼「いつの間にっ!?」

 

いつの間にかクリスの背後を取ったヴィズに驚いていると目の前に姿を現した。

 

マリア「て、テレポーテーション!?」

 

ヴィズが消える能力がテレポーテーションだと察して対抗しようと構える。

 

ウィズ「フッ、ハアァァァッ!!」

 

「「「うあぁあぁぁぁぁあああぁぁぁっ!!!」」」

 

だが、対応できずにヴィズの拳から放たれる青色の稲妻を喰らい3人は吹き飛ばされてしまった。

 

3人を倒してヴィズはまた姿をテレポーテーションで消した。

 

調「また消えた!」

 

切歌「どこにいったデスか!」

 

姿を消したヴィズをキョロキョロして捜した。

 

ウィズ「戦いの中では注意力散漫と余所見は命取りとなるぞ?」

 

「「!?」」

 

声が聞こえてみるとヴィズがおり、2人の腕を掴んだ。

 

ヴィズ「ハアァァァッ!!」

 

「「きゃああぁぁああぁぁぁぁぁあああぁぁああああぁぁぁぁ!!」」

 

2人を掴んだヴィズは翼たち3人がいる方へ投げ飛ばした。

 

ヴィズ「情けないぞ、それでも特殊部隊か」

 

サリアに向かってヴィズは言う。

 

サリア「申し訳ありません」

 

ヴィズに言われ、サリアは謝罪する。

 

ヴィズ「構わん。貴様は王妃様と姫様を」

 

サリア「ハッ!」

 

ヴィズに言われてサリアは立ち上がり、逃げようとしたエルザの腕を掴んで逃さないようにする。

 

ヴィズ「しかし、シンフォギア。危惧したより弱いな」

 

翼たちの方にクリスを蹴り飛ばしながらヴィズは言う。

 

翼「つ、強い…」

 

クリス「がはっ…くそぉ…」

 

大ダメージが入って動けなくなってしまった翼たち。

 

ヴィズ「消えるがいい!」

 

動けない翼たちに向かってヴィズは両手から青色の稲妻を放った。

 

『うわあぁぁぁぁぁぁッ!きゃあぁぁぁぁぁぁぁッ!』

 

放たれた青色の稲妻は翼たちを襲い、彼女たちの悲鳴と共に爆発の爆煙が辺りを覆い尽くしたのだった。


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