戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第731話 最大の壁

帝国軍兵士「報告します!反乱軍とシンフォギア迎撃に向かった六王が地球怪獣と一部反乱軍に阻まれ、旗艦と思われる敵艦迎撃に失敗!敵艦は我が軍のワープゲートへ向かっています!」

 

帝国軍兵士が六王たちがS.O.N.G.とレジスタンスの助けに現れたバトラたちに阻まれてしまっていることを報告するが、その場にいたのはキーボードを弄っているレフトだけだった。

 

レフト「やはり狙いはワープゲートか。六王には現状の敵勢力撃滅に専念させよ」

 

帝国軍兵士「し、しかし、ワープゲートの防衛が…」

 

レフトの指令を聞いて帝国軍兵士は防衛が疎かになると言いかけるが…。

 

レフト「心配いらん。早く伝えに行け」

 

帝国軍兵士「は、はっ!」

 

焦る様子がないレフトが再度言うと帝国軍兵士は指令を伝えに部屋を出ていった。

 

 

 

バトラたちの助けによって先に進んだS.O.N.G.とレジスタンス艦隊だったが、1人の人物によって大誤算がまたも起きていた。

 

リュグロー「お、おい、なんの冗談だ…なんで奴がここにいやがるんだ!?」

 

ワープゲート前にいる人物をモニターで確認したリュグローやベロニカ、他のレジスタンスたちは驚いていた。

 

その人物はサイや象などの大型哺乳類を思わせる元ネタよりもより怪獣然とした姿になっており、赤いクリスタル状の突起と黒いボディが特徴としていた。

 

弦十郎「あれが帝国軍の地上軍総司令官 ザウラーか!」

 

同じくモニターで人物、宇宙大怪獣帝国軍地上軍総司令官の地位を持つ『恐竜戦士 ザウラー』を確認して弦十郎は言う。

 

弦十郎「ユウコくん、エルフナインくん!ワープゲートのハッキングはまだか!」

 

エルフナイン「まだ掛かります!」

 

ユウコ「システムのハッキング完了まであと30分…いえ、15分ください!」

 

弦十郎「くそっ!一難去ってまた一難か!仕方がない!リル以外の総員、出撃だ!!」

 

『了解!!』

 

まだハッキングに時間が掛かると聞いて余り戦力を削ぎたくないが相手が相手だけに手を抜くわけにはいかないと判断してリル以外の面々に出撃を指令した。

 

 

 

出撃指令を受けた響たちはそれぞれのギアを纏い、本部から飛び降りてザウラーの前に降り立った。

 

ザウラー「来タカ反乱軍、シンフォギア。改メテ名乗ルノモナンダガ、我レハ宇宙大怪獣帝国軍陸軍総司令官・ザウラー!ココマデ辿リ着イタ事、誉メテヤロウ。ダガ、ココカラ先ハ行カセハセヌゾ!!」

 

降り立った響たちを見て両腕を組んだままザウラーは言う。

 

クリス「ッ!なんつープレッシャーだよ!」

 

翼「歴戦の勇士とはこのことか…」

 

マリア「それでもここを突破しないと作戦が台無しになるわ!」

 

調「沢山の人の想いを!」

 

切歌「無駄になんかしないデス!」

 

未来「そうだよ。みんなの想いを糧に私たちはここを抜ける!」

 

響「行こう、みんな!」

 

ザウラーの放つプレッシャーに圧されてしまうが、みんなの想いを託されている。

 

その想いを無駄にしないためにもプレッシャーを跳ね退けてザウラーに向かって行く。

 

ザウラー「突ッ込ンデクルカ、笑止!」

 

向かって来るザウラーは組んでいた両腕を解くと右腕が赤く光ると正拳突きを放った瞬間だった。

 

『!?』

 

響たちの腹部に鈍い痛みが走った瞬間、吹き飛ばさて地面に叩きつけられた。

 

響「い、今のは…!?」

 

痛む腹部を抑えながらザウラーを見る。

 

ザウラー「フフフ。我ガ拳技(ケンギ)ヲ特ト味ワウガイイ!」

 

拳法のような構えをしながらザウラーは響たちに言うのであった。


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