では、どうぞ!
5人『帝国軍が日本本土に襲来したぁ!?』
S.O.N.G.本部の発令室にて、響、クリス、翼、切歌、調の5人の声が響き渡る。
弦十郎「あぁ。先ほど神奈川県横須賀市にある海上自衛隊基地に帝国軍の雷撃機の編隊が突如襲来。基地施設や港湾施設を破壊、施設に停泊していた3多数のイージス艦を撃沈している」
翼「帝国軍が日本本土を…まさか、大陸州の自衛隊は敗北…」
調「そんな!」
切歌「ま、マリアは、マリアはどうなっちゃったデスか!?」
日本本土が攻撃されたと聞いて、大陸州にて自衛隊が敗北したとマリアが殺られたのかと思い聞いてきた。
クリス「落ち着け、マリアがそう簡単に殺られるわけないってはお前らもよく分かってることだろ?」
慌てる切歌たちにクリスはそう言って落ち着かせる。
クリスの言葉を聞いて切歌たちは落ち着きを取り戻した。
弦十郎「あぁ、大陸州ではまだ戦線崩壊は起きてはいないがマリアくんの尽力や改修されたレイバー部隊の活躍で何とか持ち堪えている」
落ち着いた切歌たちに弦十郎は大陸州ではまだ自衛隊と共にマリアが必死になって戦っていると聞いて少し安心していた。
響「でも、どうやって帝国軍は神奈川に部隊を送ったのかな?」
ふとした疑問を響は口にする。
確かに帝国軍はロシアを攻撃し、占領・地上前線基地の1つとして活用している。
だが、攻撃を受けた神奈川県からは遥か彼方に位置する。
ジャンボジェット機や旅客機などならまだしも、並大抵の航空機がそんな距離を飛行できるわけがない。
それ以前に航空自衛隊の対空レーダーにすら引っ掛からずに日本本土を攻撃できたことが不思議でしかなかった。
クリス「確かにな」
翼「24時間も日本領空を見張っている航空自衛隊の対空レーダーに引っ掛からずに首都に近い神奈川を攻撃することなど不可能に近い」
響の言葉に皆同じことを疑問に思っていた。
切歌「あぁ!もしかしてワープとかしたんじゃないデスか!」
ビビッと来た切歌が言うとクリスが思いっきり呆れた。
クリス「あのなぁ…いくら宇宙人の技術力があるからって宇宙船より小さい航空機がワープなんて芸当が出来る訳ないだろ」
いくら帝国軍でも航空機にまでワープ性能を持たせることが不可能であると言う。
響「あ、なんならリュグローさんに聞けばいいんじゃないかな?」
翼「確かに、帝国軍を一番よく知っているリュグロー氏ならなにか知っているかもしれないな」
帝国軍のことをよく知っているリュグローたちレジスタンスなら、今回のカラクリが分かるのではと響と翼は言う。
弦十郎「よし、それなら聞いてみるとしよう」
情報が欲しいということでリュグローに連絡をとることを決める。
現在リュグローたちレジスタンスは先のケルベロス作戦の対抗策でオーストラリアへ向かっており、新型艦『レーゲン級ミサイル重巡洋艦』と新型ミサイル『破壊重力ミサイル』の前に敗北後は故郷の国から脱出する難民を避難させるための護衛として移動している最中だった。
リュグロー『出来るぞ、帝国軍なら』
クリス「なっ!?」
事情を聴いたリュグローはさらりと帝国軍が航空機をワープさせることが出来ることを認めた。
切歌「ほら、やっぱりそうじゃないデスか!」
ドヤッとしながら切歌はクリスに言う。
言われたクリスは悔しそうにしていた。
リュグロー『帝国軍はワープ装置に指向性を持たせたワープ照射装置を開発し、それを艦艇に装着しているんだろうが…あれはまだ開発段階だったハズだが…』
リュグローが知る中で、ワープ照射装置はまだ開発段階であったことを言う。
リュグロー『開発に成功したとなるなら日本本土への帝国軍の攻撃にも納得はいく…それにザウラーがいるとなるならば…』
弦十郎「第二の攻撃があり得る…」
リュグロー『あり得るじゃない、すでに仕掛けているハズだ』
ザウラーがすでに第二の日本本土攻撃を仕掛けると予測するリュグローはそう言う。
リュグロー『ザウラーのことだ、まずは日本の戦力を削ぐハズだ』
弦十郎「となると攻撃目標は…」
リュグロー『日本最大戦力、機龍とMOGERAの整備地下基地だ!』
次なる帝国軍の攻撃目標が『三式機龍』と『MOGERA』の整備地下基地であると予測する2人。
その予測通り、すでに帝国軍は第二の日本本土攻撃を敢行しようとしていたのだった。