戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

91 / 1219
緒川「今回は私が活躍するようですね」

翼「緒川さんの飛騨忍の力、しかと見せてもらいます」

緒川「そんなたいしたことはありませんよ」


第77話 忍者VS宇宙忍者

響「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

バルタン「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

響の拳がバルタン星人の腹部を捉えて地面にその肉体をめり込ませた。

 

響「これで…」

 

バルタン「倒したと思ったか?」

 

響「うそ!?」

 

肉体を地面にめり込ませて倒したハズのバルタン星人が後ろにいることに驚く。

 

バルタン「喰らえ!!」

 

後ろに現れたバルタン星人は両腕のハサミを開き白い破壊光線―『白色破壊光線』を繰り出す。

 

響「くっ!」

 

白色破壊光線を後ろに飛んで回避する。

 

ガッツ「「喰らえ!!」」

 

着地した響の左右からガッツ星人が2体に分身し、光線を放った。

 

響「うわわっ!」

 

慌ててしまうがなんとか回避する。

 

アイアロン「アイアロソニック!!」

 

アイアロンは頭部の発光体から発射する衝撃波『アイアロンソニック』を放ってきた。

 

響「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

アイアロソニックを喰らって響は壁に叩きつられてしまった。

 

アイアロン「美しいものなど砕けろ!割れろ!消えてしまえ!!」

 

アイアロソニックを放ち続けながらアイアロンは言う。

 

バルタン「ヌゥアッ!!」

 

ガッツ「ウオラッ!!」

 

そこへバルタン星人とガッツ星人の2体が加わる。

 

響「あ…あぁ…」

 

徐に徐に岩壁に押し込まれる響。

 

アイアロン「このまま押し潰してくれるわ!!」

 

アイアロンがそう言った時だった、3人の前に煙幕が発生した。

 

緒川「残念ながらそうはさせませんよ」

 

煙幕が晴れるとそこに緒川が立っていた。

 

アイアロン「ぬっ、貴様は!?」

 

バルタン「おのれ、あの3人はどうした!?」

 

緒川の相手をしていたゼットン星人、レギュラン星人・ヅウォーカァ将軍、ベンゼン星人の3人のことを聞く。

 

緒川「あぁ、あの宇宙人でしたら心地よく眠っていますよ」

 

ガッツ「ちぃ、約たたずめ!」

 

緒川「響さん、ここは私に任せて早くガウくんの所に!」

 

響「はい!」

 

緒川に言われて響はガウの方に向かっていく。

 

アイアロン「行かせるかぁ!!」

 

緒川「そうはいきませんよ」

 

アイアロソニックを放とうとしたアイアロンに二人目の緒川が立ちはだかった。

 

アイアロン「なに!?」

 

バルタン「分身…貴様、忍びか!?」

 

緒川「えぇ。私は飛騨の隠忍の末裔ですよ」

 

バルタン「面白い!忍者にはこの宇宙忍者たる我が相手だ!!」

 

緒川が忍者の末裔だと分かり宇宙忍者としての血が滾るのかバルタン星人が言う。

 

緒川「宇宙忍者との戦いですか…少しはお手柔らかにしていただきたいですね」

 

バルタン「ふん、手加減などするかぁ!!」

 

バルタン星人はそう言って緒川に向かって行く。

 

緒川も懐からクナイを出してバルタン星人に向かっていく。

 

バルタン「喰らえ!」

 

ハサミを開き白色破壊光線を放つバルタン星人。

 

緒川「ふっ!」

 

白色破壊光線が直撃する直前に緒川の姿がかき消えた。

 

バルタン「どこに…ぬあっ!?」

 

消えた緒川を探しているとバルタン星人の動きが止まった…いや、止められた。

 

バルタン「ぬ…く…」

 

足元を見るとバルタン星人の影に緒川の持っていたクナイが刺さっていた。

 

バルタン「か、影縫いか…」

 

緒川「よくご存じで」

 

バルタン星人の後ろから緒川は現れて言う。

 

バルタン「早業だな…だが…残念だな!」

 

緒川「!?」

 

バルタン星人の姿が消えたかと思いきや今度は緒川の動きが止められた。

 

バルタン「どうだ、赤色冷凍光線わ」

 

緒川の後ろから片方のハサミから赤い光線を出しているバルタン星人が現れた。

 

緒川「お、おそれ…いりましたが……」

 

次の瞬間、緒川の姿が丸太に変化した。

 

バルタン「うつせみの術!?」

 

うつせみの術にバルタン星人は驚き、辺りを見回すと背後に緒川がいた。

 

バルタン「ククク…やはり貴様との戦いは面白い!ぬうあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

緒川「はっ!!」

 

バルタン星人のハサミと緒川が新たに出したクナイが互いに交差する。

 

バルタン「ぬぅ!?」

 

横腹を抑えてバルタン星人が先に膝を付いた。

 

バルタン「な、なかなかやるな…地球の忍者よ…」

 

緒川「貴方もなかなかやりますね」

 

バルタン「ふっ…ふはははははははは!」

 

不意に笑いだすバルタン星人。

 

バルタン「面白い!ならば我も真の姿で相手になってくれよう!!」

 

バルタン星人がそう言った瞬間、体全身にヒビが入った。

 

バルタン「ぬあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

次の瞬間、バルタンの体が蒸発するように煙を出しながら消えた。

 

煙が消えるとそこには姿が変わっているバルタン星人がいた。

 

セミのような容姿からかなりスリムかつ機械的で未来的であり、左手はハサミのままだが右手の指が5本の鉤爪になっていた。

 

バジェス「改めて自己紹介だな。俺はバルタンバトラー・バジェス、傭兵を生業にしている」

 

『バルタンバトラー・バジェス』は名乗る。

 

緒川「随分と姿が変わりましたね」

 

バジェス「アレは偽装の皮だ。雇い主にすら素顔は見せぬし、貴様とある奴を除いてはあの状態でも十分に倒せたからな」

 

緒川「そうですか。では私は貴方の本気に値するということでしょうか?」

 

バジェス「そうだな。では行くぞ!!」

 

緒川「参ります!」

 

宇宙忍者と地球忍者の戦いはまだ続いていく。




切歌「およ?緒川さん変身しなかったデスね」

クリス「変身?」

切歌「天空の忍者デスよー」

クリス「なんだよ、そりゃあ?」

緒川?「それはミーのことかな?」

「「へ?緒川さん?」」

シュリケンジャー「アイアム ニンジャ・オブ・ニンジャ!緑の光弾!天空忍者シュリケンジャー参上!」

「「えぇーーーーーーーーーーーー!?」」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。