戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第669話 大博打

ナナシの放った破壊光線によって勇太とレジーナの2人がジェイデッカーたちの目の前で、爆発の中へ消えてしまう。

 

ナナシ「フォッフォッフォッゲロロロロロロロロロロロロロロロ!!!!!!!!」

 

高笑いするように鳴き声を上げるナナシ、その時だ。

 

Dジェイデッカー「でりゃあぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」

 

爆炎からボロボロのDジェイデッカーが飛び出してきてナナシにタックルをかまして捕えた。

 

Dジェイデッカー「捕まえたぞ!!」

 

ジェイデッカー「ダーク!!」

 

ナナシを捕まえたDジェイデッカーを見て、ジェイデッカーはその後ろを見ると無事な姿を見せる勇太とレジーナの姿があった。

 

どうやらナナシの破壊光線から身を挺して2人を守ったようだ。

 

Dジェイデッカー「今だ、ジェイデッカー!俺がコイツを抑えている内に俺ごと倒すんだ!!」

 

ナナシを押さえてDジェイデッカーは叫ぶ。

 

ジェイデッカー「なんだと!?」

 

勇太「なにを言ってるんだ、ダーク!そんなことできないよ!!」

 

自分ごとナナシを倒すように言うDジェイデッカーに驚く。

 

それを聞いて理解したのかナナシはDジェイデッカーの背中に攻撃する。

 

Dジェイデッカー「ぐあっ!は、早くしろ!こ、コイツのスピードには誰にも追いつけない!ならば、誰かが押さえつけなければコイツを止めることはできない!」

 

ナナシの攻撃に耐えながらDジェイデッカーは言う。

 

勇太「で、でも、それだとダークが…」

 

ジェイデッカー「分かった…」

 

勇太「ジェイデッカー!?」

 

戸惑う勇太にジェイデッカーは逆のことを言って驚く。

 

ジェイデッカー「デューク、力を貸してくれ!」

 

デュークファイヤー「ジェイデッカー、お前…分かった!!」

 

ジェイデッカーの真意を長年共に戦ってきた勘と信頼で、察したデュークファイヤーは了承する。

 

勇太「ジェイデッカー、止めてよ!今攻撃したらダークが!」

 

ジェイデッカー「私を信じてくれ、勇太!」

 

不安になる勇太にジェイデッカーはただ一言、そう言った。

 

勇太「ジェイデッカー…分かった、信じるよ!」

 

ジェイデッカーのその一言に勇太も不安を振り払った。

 

ジェイデッカーになにか考えがあるだろうと思ったからだ。

 

そう思えたのは、ずっと一緒に家族として生活してきた勇太だからこそジェイデッカーの言葉を全面的に信頼出来たのだ。

 

勇太「ブレイブ・アップ!ファイヤージェイデッカー!!!」

 

Fジェイデッカー「ファイヤージェイデッカー!!!!!」

 

勇太のコールを聞き、ジェイデッカーとデュークファイヤーは合体し最強のブレイブポリス、ファイヤージェイデッカー(以後、Fジェイデッカー)となった。

 

Fジェイデッカー「バーニングファイヤーソード!!!」

 

左腰に下げている鞘からファイヤーソードを引き抜き、炎を纏わせた剣『バーニングファイヤーソード』にして構える。

 

Fジェイデッカー(何とか上手くしなくては…少しでもずれれば…)

 

今からしようとしているのはFジェイデッカーにとって大博打であった。

 

下手にすれば最悪なことになりかねない。

 

そんな不安がバーニングファイヤーソードの剣先に振るえとして現れていた。

 

そんなバーニングファイヤーソードに合体する巨大な聖剣、鎌、丸ノコがあった。

 

マリア「私たちも力を貸すわ!少しだけだと、一緒に戦ったんだから!」

 

調「そう、だから私たちの力と一緒に!」

 

切歌「アタシたちの思いも剣に籠めるデス!」

 

ナナシの攻撃で、アーマーがボロボロの姿となったマリア、調、切歌が言う。

 

バーニングファイヤーソードに合体したのはマリアたち3人の巨大化させたアームドギアである。

 

Fジェイデッカー「君たち…ありがとう」

 

3人の思いを受けとり、バーニングファイヤーソードが合体した3人のアームドギアにも炎を纏わせた、さらに長く巨大化すると炎の赤に加えて、白銀、ピンク、緑の3色も加わった輝きを放つ。

 

Fジェイデッカー「デリャアァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」

 

マリアたち3人の力と思いが合わさった白銀、ピンク、緑に輝くバーニングファイヤーソードを振るい、その一閃がナナシを縦に叩き込まれた。

 

ナナシ「フォッフォッフォッゲロロロロロロロロロロロロロロ!?!?!?!?!?!?!?」

 

Dジェイデッカー「ふっ……………」

 

縦に両断され、全身が輝くナナシを見てDジェイデッカーは微笑んだ。

 

その瞬間ナナシは爆発、Dジェイデッカーはその爆発に飲み込まれてしまったのだった。


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