戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第621話 立ち上がる勇士たち1

福岡県・北九州市にスコーピスたちが傍若無人の如く暴れまわっていた。

 

スコーピス「「「「ピキイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!」」」」

 

飛来したスコーピスの中で4体が小倉区に設置されていたK2バリア発生装置を襲撃、頭頂部から発射する破壊光弾・フラレジッドボムで空中から徹底的に破壊した。

 

スコーピス「ピキイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!」

 

さらに別の場所ではスコーピスの1体が小倉駅を突進で破壊する。

 

スコーピス「「「ピキイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!」」」

 

地上に降り立った3体の内1体がポイゾニクトで小倉のシンボルである小倉城を砂に変え、残り2体が北九州メディアドームをフラレジッドボムで破壊した。

 

破壊の限りを尽くすスコーピスたちに上空から数機の航空自衛隊の戦闘機『F-15J』が飛んできた。

 

スコーピス「ピキイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!」

 

地上にいたスコーピスがF-15Jに気づいて鳴くと他のスコーピスたちも気づいて見上げる。

 

スコーピス『ピキイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!』

 

一斉にポイゾニクトやフラレジッドボムを出して撃ち落とそうとする。

 

地上にいるスコーピスたちのポイゾニクトとフラレジッドボムをF-15Jの編隊は散開して回避する。

 

散開したF-15Jはすぐに地上にいるスコーピスたちに向かって20mm機関砲を発射した。

 

スコーピス『ピキイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!』

 

しかし、弱いといっても人類の持っている兵器による攻撃など意に返さずに再度、F-15Jに向かって攻撃を開始した。

 

スコーピス『ピキイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!』

 

地上のスコーピスたちの攻撃を回避したF-15Jの真上から飛行形態のスコーピスたちがフラレジッドボムで襲撃してきた。

 

上空から襲撃してきたスコーピスたち反応が遅れて何機かのF-15Jが撃墜されてしまった。

 

 

 

ホリイ「スコーピスたちによる破壊活動の被害が拡大してます!!」

 

ヤズミ「K2バリア発生装置、大破!!各国軍もアメリカをはじめ、ヨーロッパ、南アジア方面での戦線が崩壊しています!!」

 

K2電波発生装置の管理室に次々と被害の報告が上がってくる。

 

イルマ「北九州が…世界が滅びる…」

 

スコーピスたちに成す術がなく破壊されていく北九州市…ひいては世界が滅んでいくのを見てイルマは言う。

 

ヤズミ「スコーピスの一団がこっちに向かってきます!数は約20体!!!」

 

ムナカタ「まずいな…隊長、すぐにここから退避を!」

 

イルマ「えぇ、総員退避…」

 

ホリイ「リーダー!スコーピスが!!」

 

「「!?」」

 

退避命令が出た直後、ホリイが叫んでモニター画像を見ると先に到着した5体のスコーピスたちが管制室のある施設の上空からポイゾニクトを発射しようとしていた。

 

退避が間に合わないと思われたその時だった。

 

突如、スコーピスたちの真横から5発の飛翔体―ミサイルが飛んできて、命中した。

 

スコーピス『ピキイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ……………』

 

ミサイルを喰らってスコーピスたちは空中で爆散した。

 

ムナカタ「今のは…?」

 

突如飛んできたミサイルに倒されたスコーピスたちを見て驚いているとモニターに新たな影が映った。

 

人型で、胸部がゴジラの顔に似た形状、左腰に鞘に収まった日本刀を装備して、左肩に戦車の様に長い砲身があり、右腕には5連装のバルカン砲を備えたロボットであった。

 

イルマ「あれはシンカリオン?」

 

ヤズミ「識別確認…間違いありません、シンカリオン_0_TYPE_GODZILLAです!ですが姿が違う…」

 

ムナカタ「恐らく改良したんだ。シンカリオン_0_TYPE_GODZILLA_MkⅡといったところか」

 

スコーピスの襲来に備えて帝洋グループにより改良された0_TYPE_GODZILLA―『シンカリオン_0_TYPE_GODZILLA_MkⅡ』を見て言う。

 

 

 

0_TYPE_GODZILLA_MkⅡのコックピット内にてガウは上空を見ていた。

 

どこまでも広がっている青い空と空を漂う白い雲。

 

そんな大空に黒い集団―スコーピスたちが近づいていた。

 

ガウ「グルルルルル…」

 

喉を鳴らして不埒な輩(スコーピス)たちを睨むと左腰に携えた日本刀型の武器―カイサツゴジラソードを抜刀した。

 

抜刀したカイサツゴジラソードを真上に向ける。

 

すると地面が激しく揺れ、割れて、隆起した。

 

アンギラス「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!」

 

激しく揺れて、割れて、隆起した地面から怪獣軍団陸軍総司令官であるアンギラスが姿を現した。

 

レッドキング「ピギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

ゴモラ「ギイィィィィィィシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

ティグリス「ガルオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!」

 

アンギラスが出現するとレッドキング、ゴモラ、ティグリスが現れたのを皮切りに次々に怪獣たちが地面から出現した。

 

ラドン「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」

 

バードン『グルギュアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!』

 

さらに上空から怪獣軍団空軍総司令官であるラドンが数十のバードンを引き連れてきた。

 

ガウ「がうがーう!!!!」

 

訳:突撃ィ!!!!

 

アンギラスとラドンが軍勢を引き連れてきたのを確認すると上げていたカイサツゴジラソードをスコーピスたちに向けて叫ぶと怪獣たちの先頭に立ってスコーピスたちに向かっていく。

 

アンギラス「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!」

 

ラドン「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!」

 

ガウが叫ぶとアンギラスとラドンを先頭に怪獣軍団が一斉にスコーピスたちに向かって突撃を開始した。

 

スコーピス『ピキイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!』

 

向かってくる怪獣軍団にスコーピスたちも半数が地上へ、残りが上空に留まり迎撃に出たのだった。


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