響「未来!お誕生日、おめでとう!!!」
リディアンの学生寮にて響は盛大にクラッカーを鳴らして本日の主役である未来に言う。
11/7は未来の誕生日である。
それを知ってか知らずか、ガウ、エルザ、リルの3人はクリスの家に突撃訪問していておらず、久しぶりに響と未来の2人だけである。
未来「ありがとう、響」
祝われて未来はお礼を言う。
響「いやー、去年は色々あったね。未来が神様になったりしてさ」
未来「そうだね。でも、こうしてまた響に誕生日を祝ってもらってくれてるから今はいい思い出かもね」
響「えー、未来がそうでも私たちはかなり大変だったんだよ?ガウくんが翼さんに2回も刺されたり、いっぱい無茶したりしてさ」
"いい思い出かもね"と言う未来に響は言う。
未来「無茶しちゃうところは響も言えた話じゃないよね?」
響「あ、はい…その節は申し訳ありませんでした」
深々と土下座して謝罪する響。
未来「本当だよ。任務の度に怪我してくるんだから私がどれだけ心配したと思ってるの?」
響「本当に申し訳ありません。あ、でもガウくんが来てからは怪我もへ…」
未来「むしろガウくんも響並に無茶してるから気苦労が倍になったんだけど」
響「えぇ!?」
気苦労が逆に増えたっ言われてショックを受ける響。
未来「これでリルくんまで響並に無茶し始めたら大変だよね」
響「………」
未来の言葉に響は冷や汗をかいて目をそらした。
理由は…。
響(い、言えない…前の並行世界でリルくんが凄い無茶をしたなんて言えない!!!)
すでにリルが凄い無茶をしてしまっていることを黙っている響。
だったが…。
未来(完全に無茶しちゃってるね、あの反応だと)
すでにバレていた。
(リルの無茶の詳しくは"第566話 合流の怪物"にて!)
未来(まあ、でも…そんな無茶なことをしてるから誰かを守ろう、助けようって気持ちにみんなが惹かれて、心を開いてくれる要因の1つ…私も助けられた…だから私も響の力になりたいと思いが強くになった…)
今まで響は無茶なことをして怪我をして帰ってきたりしていた。
だがその無茶なことをしたお陰でクリスや翼、調に切歌、マリアたちのように響の無茶で最初は敵対していたけど手を取り合う仲間になった。
ガウも人間を怨み、憎み、一時はパヴァリア光明結社ごと人間を抹殺しようとしたが響の無茶で、まっすぐな思いに動かされて人間をもう一度信じてくれるようなった。
未来もF.I.S.により神獣鏡を纏い、響と戦わされたが自身を助けたい思いでガングニールと融合しかかっている体を押して無茶してでも助けてくれた。
シェム・ハの器にされて戦っていたときも響とガウが無茶をして"神殺しの呪い"を上書いてシェム・ハだけを消滅させてくれた。
誕生日という特別な日だからこそ、未来は今までのことを思い出していた。
響「未来!改めて、誕生日!おめでとう!!」
未来「うん、ありがとう。響」
改めて祝われて未来は嬉しくなった。
同時にこんなことを思った。
ーだから、私はずっと貴女の日だまりでいたい。ずっと、ずっと、いつまでもー