戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第580話 反撃開始なんだけど…

ユニタング「ワタリガラス、こんな簡単な手に引っかかるなんて大したことなかったねぇ」

 

マザリュース「せやなぁ。あとはここを突破して白き王の首を取るだけやねぇ」

 

完全に崩れた資料室と基地入口に展開している陸上自衛隊を見てユニタングとマザリュースは言う。

 

ユニタング「そうだね。こっちには人質だっているんだから楽勝楽勝!」

 

っと意気揚々と言っていたその時だった。

 

?「がうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!」

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

雄たけびと共に瓦礫が光ったかと思いきや1匹の怪獣―ミレニアムゴジラが瓦礫を吹き飛ばしながら飛び出してきた。

 

「「はあ!?」」

 

突如現れたミレニアムゴジラに驚くユニタングとマザリュース。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

ミレニアムゴジラはユニタングとマザリュースの地面に向かって放射火炎を発射した。

 

ユニタング「ぐほっ!?」

 

マザリュース「あぐっ!?」

 

足元に放射火炎が命中してその爆発でユニタングとマザリュースは倒れる。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

倒れたユニタングとマザリュースを見てミレニアムゴジラは向かって行き、ユニタングの頭に付いた角を掴んだ。

 

ユニタング「な、なにをする気だ!?」

 

人質である藤丸と自身が精神を乗っ取ている浅木がいるのにも関わらず掴んできたミレニアムゴジラに驚く。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

そんなユニタングを他所にミレニアムゴジラは思いっきり力を入れて角をへし折った。

 

ユニタング「ウギャアアァァァアアアアァァアアアアアァアアアァァァアッ!!!!!!!!!」

 

角をへし折られてユニタングは痛みで声を上げる。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルルル……」

 

へし折った角をミレニアムゴジラは確認した。

 

角の中には眠っている藤丸の姿が見えた。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルルル!!!!!!!」

 

それを確認したミレニアムゴジラは角を自身が出てきた穴へ放り投げた。

 

投げられた角は数秒後には洞窟のような場所に突き刺さったかと思いきや稲妻が襲い掛かってきた。

 

アサシン・ユニタング「ぐぎゃああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

 

稲妻に耐えかねて角は変化してアサシン・ユニタングに戻り、同時に藤丸が開放された。

 

しかも稲妻は藤丸には襲わず、アサシン・ユニタングにのみ襲っていた。

 

アサシン・ユニタング「な、なんだ、なんだここはああああああああああああああああああ!!!!!!」

 

稲妻に耐えながらアサシン・ユニタングは自身が今いる場所を見て言う。

 

エレシュキガル「ここは冥界、私が許可を出した生者以外は罰を受けるのは当然。それがサーヴァントであろうと、超獣であろうと変わりはしない」

 

アサシン・ユニタング「!?」

 

苦しむアサシン・ユニタングは声の方を見るとエレシュキガルがいた。

 

アサシン・ユニタング「き、貴様、この女がどうなってもいいのか!?」

 

エレシュキガル「安心するといいのだわ。その攻撃は貴女だけ。乗っ取られている方には一切ダメージは無いのだわ」

 

アサシン・ユニタング「な、なにいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

 

冥界の侵入者への罰は浅木にはほとんどダメージがなく、精神を乗っ取っているアサシン・ユニタングのみと聞いて驚く。

 

ギルガメッシュ「それより貴様、逃げなくてよいのか?」

 

アサシン・ユニタング「!?!?!?」

 

今度はギルガメッシュの声を聴いてその方向を見ると戦闘態勢でいるギルガメッシュ、オキタ、信長、景虎、ベディヴィエール、マーリン、マシュ、マリア、奏、響たちだった。

 

オキタ「さあ、マスターを傷つけたお礼をたっぷりと返させてゴフっ!!!!!」

 

信長「おいいぃぃぃ!ここ一番決めねばならんところで吐くやつがあるかぁ!!!!!」

 

響「あわわわぁ!早く救急車呼ばないとー!」

 

決めのところで吐血したオキタに信長は突っ込んで響は慌ててしまう。

 

ベディヴィエール「落ち着いてください響さん。彼女はよく血を吐きますが命に別状は無いので」

 

響「そ、そうなんですか?」

 

オキタ「は、はい…いつのもことなのゴブハァっ!!!!!」

 

サーヴァントととして顕現しながらもその吐血部分だけはどうしても再現されてしまう問う話の途中でさらに吐血するオキタ。

 

奏「おい、また吐血したぞ!!」

 

響「やっぱり救急車呼びましょう!救急車―!!!!」

 

奏「誰がんな原始的な呼び方しろって言ったよ!!!」

 

マリア「ちょっと、グダグダしすぎよ。アナタたち……」

 

漫才を始めてしまった響きたちを見てマリアは呆れかえってしまったのだった。


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