戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第557話 崩れる四天王の一角

マシュ「す、凄い…凄すぎます!」

 

あっという間に7体の超獣を倒したミレニアムゴジラの姿を見てマシュは興奮気味に言う。

 

ロマニー『っていうか凄く見たことある技使ってなかった!?大丈夫なの、これ!?』

 

勇○王の技を使っていたミレニアムゴジラを見てロマニーは驚愕して色々と心配そうなことを言う。

 

マリア「大丈夫よ。ガウだって使ってたしね」

 

ロマニー『いいのかそれ!?』

 

前例があることにロマニーは驚いてしまう。

 

カウラ「何だそのハチャメチャは!?認めるか、そんなハチャメチャがあっていいはずがあるかぁ!!!!」

 

パープル光線を乱射しながらカウラはミレニアムゴジラへ突進する。

 

突進してくるカウラにミレニアムゴジラは身構えたその時だ、カウラの真上からミサイルが降り注ぐように向かって着弾した。

 

カウラ「なんだ!?」

 

ミサイルを喰らって驚いて周囲を見渡すと海側に6隻のイージス艦が展開、砲身をカウラに向けていた。

 

展開して砲身をカウラへ向けていた54口径5インチ(127mm)砲が一斉に火を吹いた。

 

発射されたイージス艦の単装砲から放たれた弾丸がカウラの体全身に命中する。

 

カウラ「ぐがはっ!」

 

イージス艦の単装砲を喰らい、カウラは大きく後退する。

 

それを見たミレニアムゴジラは黄金の腕の左腕にエネルギーを注ぎ込むと拳をカウラへ向けた。

 

エネルギーが左腕に注ぎ込まれて蒼白く輝いた。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

訳:飛ばせ、鉄拳!ロケットパアァァァァンチ!!!!!!

 

ミレニアムゴジラが声を上げると左腕がロケットのように飛んでいく。

 

飛んできた左腕に気付いたカウラは身構えるが腹部に命中、巨体が押されて空へ持っていかれる。

 

カウラ「バカな!?俺が負けるだと!?バカな…そんなバカなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?!?!?!?!?」

 

空へ持っていかれる中で自身の最期を感じ取ったのかカウラはそう叫んだ瞬間、成層圏で光の瞬きが輝いたかと思いきや大爆発が起きた。

 

マシュ「ドクター!」

 

ロマニー『超獣の反応、成層圏での爆発と同時に消失!四天王の一角を倒したんだよ!』

 

マシュに呼ばれてロマニーは報告すると響とマリア、そして勝利の雄叫びを上げているミレニアムゴジラに視線を移した。

 

マシュ(これが…並行世界を守る守護者の力…)

 

人類の遥かに超えた力を有するはすの超獣に臆することなく挑み、勝利を掴んで見せた響たちにマシュは改めてその力を実感していた。

 

 

 

四天王の一角撃破と勝利の報告はこの国の守護神であり、この世界のガウである『ルーラー』に伝えられていた。

 

執事「申し上げます。先ほど港を襲撃した黒の軍勢をワタリガラスの皆様が撃破いたしました。撃破した中には四天王・牛神超獣 カウラが入っております」

 

ルーラー「そうですか、報告ありがとうございます。下がってください」

 

執事から報告を聞いてルーラーがそう言うと執事は「はい」と返事して王間から退室したのだった。

 

執事が退室すると雲一つない青空を見つめた。

 

ルーラー(やはりやってくれましたか…やっぱり皆様はワタリガラス。この世界に希望の光を射してくれる存在…ぐっ!?)

 

ルーラー「がはっ!!」

 

見つめていた瞬間、ルーラーは急に口を手で覆うと指と指の隙間から少し赤い鮮血が出るほど吐血した。

 

ルーラー「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…どうやら…時間が無いようですね………」

 

血で汚れた自分の手を見てルーラーは自身の命の炎が消えかけていることを悟っていた。

 

 

 

場所は変わり、黒の軍勢の居城としている城にこの世界にいるもう1人のガウ『アヴェンジャー』はカウラの死の報告を聞いていた。

 

男「まさかカウラまで敗れるとは…」

 

女の鬼「ワタリガラス、ホンマに厄介やわぁ…」

 

くノ一「早くなんとかしないと我らの王が…」

 

カウラの戦死を聞いて動揺が隠せない残りの四天王たち。

 

だが、アヴェンジャーは動揺すらしないで瓢箪のような物の栓を抜いて中身である赤い液体を盃に移し出して飲むと一息吐いて言った。

 

アヴェンジャー「狼狽エルナ。カウラガ死ンダノハ奴ガ弱イカラダ。弱者ハ死ノミ、ソレガ我ラ軍団ノ掟ニシテ世界ノ理ダ」

 

言い終わると盃に赤い液体を瓢箪から出して飲む。

 

するとくノ一と女の鬼がアヴェンジャーの前に出た。

 

くノ一「なら、次の攻撃は私たちにお任せを」

 

アヴェンジャーの前に出ると頭を下げて願い出ると盃に注いだ液体を飲み終えると2人を見て言った。

 

アヴェンジャー「ヤレルカ?」

 

ギロリと睨みながらアヴェンジャーはプレッシャーを与えながら聞く。

 

女の鬼「はい。私らの呪術を使えば、ワタリガラスだけでなく残りの人類を一掃してみせやすえ」

 

プレッシャーに耐えながらそう言う女の鬼にアヴェンジャーは再び盃に液体を注ぎ、飲むと再度2人を睨み付けた。

 

アヴェンジャー「イイダロウ。ダガ、コレ以上ノ敗北ハ許サンゾ」

 

「「ははっ!!」」

 

アヴェンジャーに言われて2人は頭を上げて部屋をあとにした。

 

男「2人ならばやれるでしょう。奴らの使う呪術は何人たりとも破るのは不可能です」

 

2人を見送ると自信満々に男はアヴェンジャーに言う。

 

アヴェンジャー「………ダトイイガナ」

 

男の言葉を聞いてアヴェンジャーは期待していないのかそう言うのだった。

FGOの次で先にしてほしいの話はどれがいいですか?

  • 竜姫咆哮メックヴァラヌス
  • ULTRAMAN
  • クロアン(マリアそっくりの人付き)
  • 艦これ(アニメ)
  • サクラ大戦(今は新旧関係なく)

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