戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

68 / 1219
ダイゴ「うおぉーっ!今日はあのヒーローが出るのか!」

ソウジ「僕たちは確かに一緒に戦ったけど最終決戦辺りだけだよね?」

イアン「まぁそうだが一緒に戦ったことには変わりねーだろ?」

アミィ「そうだよ。それにキョウリュウジンで一緒に悪の親玉を倒したじゃない」

トリン「では本編を読んでくれ」

ノッさん「あれ!?僕の出番は!?」


第54話 参上!

ファイヤーゴルザ、メルバ、ラドンたちが現れる少し前、響たちはイグナイトモジュールを抜剣出来ないままバット星人とライノダブラーとアルカ・ノイズたちと戦っていた。

 

バット星人「ぬあぁぁぁぁぁ!!」

 

翼「くっ、うあぁぁぁぁぁ!?」

 

バット星人が出した剣の斬撃を受け止める翼だが威力が予想以上にあったのか吹き飛ばされてしまった。

 

クリス「オラオラオラーーーーーーーー!!」

 

アームドギアをガトリングガンにしてライノダブラーを攻撃するクリス。

 

ライノダブラー「ふん、そんなもの効かぬわ」

 

ライノダブラーは剣や盾を使わず己の肉体のみで弾丸を受け止める。

 

クリス「嘘だろ!?」

 

剣や盾を使わず己の肉体のみで弾丸を受け止めるライノダブラーに驚くクリス。

 

ライノダブラー「喰らえ!!」

 

そんなクリスにライノダブラーは目から稲妻を発射した。

 

クリス「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

放たれた稲妻を喰らえクリスは吹き飛ばされて壁に叩きつけられた。

 

響「翼さん、クリスちゃん!!」

 

ライノダブラー「余所見をしている暇があるのか!!」

 

響「しまっ…あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

一瞬の隙を突いてライノダブラーが響に突進をかまし吹き飛ばした。

 

バット星人「ふはははははは!シンフォギア、恐るるに足りずだな!」

 

ライノダブラー「アルカ・ノイズども、奴らを始末しろ!」

 

ライノダブラーに言われてアルカ・ノイズたちが接近する。

 

響「こ、このままじゃ…」

 

攻撃が通じない相手ばかりいるこの場に響たちは少し諦めかけていた。

 

?「諦めるな!異世界の戦士たちよ!!」

 

ライノダブラー「こ、この声は!?」

 

聞こえてきた声に周りより一番驚いていたのはライノダブラーだった。

 

?「レーザーZビーム!!」

 

青いレーザービームが響たちの後ろから放たれてライノダブラー、バット星人、アルカ・ノイズを怯ませる。

 

レーザービームが来た方を見るとそこには一人の人物が壁の上に立っていた。

 

銀一色の鎧のようは姿をした人物だった。

 

?「とぅ!!」

 

壁から一気に飛び降りて響たちの前に着地した。

 

バット星人「き、貴様は!?」

 

飛び降りて着地した人物を見て驚く。

 

ギャバン「宇宙刑事 ギャバン!!」

 

現れた人物―そう、彼こそが銀河連邦警察の刑事にしてライノダブラーがいた宇宙犯罪組織 マクーを一人で壊滅させた『宇宙刑事 ギャバン』なのだ。

 

響「宇宙…」

 

翼「刑事…」

 

クリス「ギャバン?」

 

ギャバン「君たちがシンフォギアだな?」

 

響たちの方を向いて聞いてきた。

 

クリス「だったらどうなんだよ?」

 

ギャバン「いや、君たちのことはダイゴたちから聞いていたからな」

 

響「ダイゴさんってもしかしてキョウリュウジャーのですか?」

 

ギャバン「あぁ。ここは俺が時間を稼ぐから早く切り札を使うんだ!」

 

そう言ってギャバンは片手剣 レーザーブレードを出してバット星人とライノダブラー、アルカ・ノイズに向かっていく。

 

ライノダブラー「チィ、ギャバン!しつこいぞ!」

 

ギャバンに応戦しつつ言うライノダブラー。

 

ギャバン「生憎とマクーがいる限り俺はどこへでもあらわれるのさ!!」

 

剣劇しながらギャバンは言う。

 

翼「立花、雪音!今のうちだ!」

 

響「はい!」

 

クリス「分かってる!」

 

「「「イグナイトモジュール・抜剣!!」」」

 

イグナイトモジュールを起動させアルカ・ノイズに向かっていく。

 

イグナイトモジュールにより攻撃力が上がり、アルカ・ノイズを響は拳で、クリスはハンドガンからガトリングガンに切り替えながら、翼は両足首のギアを刃に変えて回転する『無恐三刃』で次々と倒していく。

 

翼(イグナイトの力でなら守りは抉じ開けられる…だが…)

 

クリス「コイツらに限りはあんのか!?」

 

倒せるようにはなったが次々と湧き水の如く現れるアルカ・ノイズたち。

 

 

 

マリア「抜剣した以上、カウントオーバーはギアの停止!立ち止まるな!!」

 

ガウを保護して戻って来たマリアが叫ぶ。

 

イグナイトモジュールは暴走状態となるが意志で制御することで莫大なエネルギーのみを引き出すことで強化されるが制限時間があり、999カウントの使用制限時間は第一抜剣状態である『ニグレド』から『アルベド』、『ルベド』と段階を進める毎に高速で消費されていき、カウントが0になると強制的にギアが解除される仕様となっているのだ。

 

調「なにもできないもどかしさ」

 

切歌「黙って見るばかりなのは嫌デスよ」

 

エルフナイン「僕がリンカーの研究に手間取っているから…でも」

 

エルフナイン(何か僕にもできるはず!位相差障壁を亜空間の檻にそして強固な鎧を使いこなす新型アルカ・ノイズ…出現した時のフィールドは半球…!!)

 

何かに気づくエルフナイン。

 

エルフナイン「みなさん!そこから空間の中心地点を探れますか!?」

 

 

 

エルフナイン『こちらで観測した空間の形状は半球!であれば制御機関は中心にあると思われます!!』

 

クリス「ウオラアァーーーー!!」

 

エルフナインの仮説を聞いてクリスは辺りに発砲した。

 

響「クリスちゃん、闇雲に撃っても…」

 

クリス「歌い続けろ!さっきばら蒔いたのはマイクユニットと連動するスピーカーだ、空間内で反響する歌声をギアで拾うんだ!!」

 

翼「そうか、ソナーの要領で私たちの位置と空間内の形状を把握出来れば…」

 

バット星人「そうは…」

 

ライノダブラー「させるか!!」

 

空間内の中心を探ろうとする響たちを阻止しようとバット星人とライノダブラーは動く。

 

ギャバン「おい、お前らの相手は俺だ!!」

 

そこへギャバンが立ち塞がった。

 

響「百万回倒れても平気へっちゃら~♪」

 

クリス「起き上がる訳がある大地を蹴り込み~♪」

 

響たちの歌がスピーカーにより反響され辺りに響く。

 

クリス「そこだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

中心であるアルカ・ノイズの位置を見つけたクリスがMEGA DETH PARTYを発射した。

 

MEGA DETH PARTYを喰らい透明化していた巨大アルカ・ノイズが姿を現した。

 

翼「これがこの空間を作り出しているアルカ・ノイズ」

 

エルフナイン『それです!それを破壊してください!!』

 

翼「立花、乗れ!」

 

響「はい!」

 

翼に言われてアームドギアである刀に乗る響。

 

響が乗ると刀は巨大化しカタパルトにようになり、さらにクリスの大型のミサイルが加わった『TRINTY RESONANCE』になった。

 

翼「勝機一瞬!この一撃に全てをかけろ!!」

 

刀ごと発進する翼と響。

 

バット星人「させるかあぁぁぁぁぁ!!」

 

ギャバン「しまった!」

 

そこへバット星人がギャバンを押し退けて現れて両手から光弾を発射する。

 

光弾が当たり響たちの姿が爆煙に包まれた。

 

バット星人「はははははは!やったぞ!!」

 

響たちを倒したと思ったが…。

 

響「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

バット星人「何…ぐがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

爆煙を突き破りカタパルトから射出された響の飛び蹴りを喰らい巨大アルカ・ノイズに叩き付けられ、貫かれた。

 

そして最後に翼のアームドギアが止めを刺した。

 

バット星人「ば、バカなあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」

 

巨大アルカ・ノイズごと消滅するバット星人。

 

空間を作っていたアルカ・ノイズが消滅したため空間が崩れて元に戻った。

 

 

 

緒川「どうやら上手くいったみたいですね」

 

弦十郎「あぁ…」

 

 

 

ライノダブラー「おのれシンフォギア!」

 

怒りを露にするライノダブラー。

 

ギャバン「何度も言っているがお前の相手は俺だ!!」

 

ライノダブラー「!?」

 

ライノダブラーが振り向くとレーザーブレードにエネルギーを与え光の剣としたギャバンがいた。

 

ギャバン「ギャバン・ハイパーダイナミック!!」

 

十文字に斬撃を放つギャバン最大の必殺技―『ギャバン・ハイパーダイナミック』が炸裂した。

 

ライノダブラー「ぐっ、くぅ…ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

盾を使い防ごうとするが盾を破壊されてギャバン・ハイパーダイナミックを喰らうライノダブラー。

 

ライノダブラー「う、宇宙犯罪組織…マクーは…永遠に…不滅だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」

 

最後にそう言ってライノダブラーは爆散した。

 

 

 

カリオストロ「あ~あ。あわよくばって思ったけど仕方ないわね。でも目的は果たせたわ」

 

がっかりしながら言うカリオストロ。

 

サンジェルマン「そうね。それにゴジラもあれではしばらく動けないでしょうね」

 

ティキ「え~?そんなに呑気で良いの?」

 

サンジェルマン「ティキ、アジトに残るように言ったハズよ」

 

ティキ「だって~、アダムに会えると思って~。でも怒らないで良いことが分かっちゃったの」

 

サンジェルマン「なに?」

 

ティキ「なんとここは私たちが神様に喧嘩を売るのに具合がよさそうなところよ、これ以上にないってくらいにね」

 

そう言うティキだった。




響「ギャバンさん、危ないところを助けていただいてありがとうございました」

ギャバン「礼なんてよしてくれ。俺たちは同じ正義の味方だろ?だったら助け合うのは当たり前じゃねーか」

クリス「確かにそうだな」

ギャバン「じゃ、俺はそろそろ行くぜ」

ギャバンがそう言うと上空に巨大な飛行物体が現れた。

ギャバンの移動拠点『超次元光速機 ドルギラン』だ。

ギャバン「じゃな、シンフォギア。またどこかで」

翼「はい。またどこかで」

互いに言うとギャバンはドルギランに転送され、遥か彼方の宇宙へ飛び去った。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。