戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第511話 遭遇

キングシトエルのATフィールドを突破しようとした響たち。

 

だが戦闘の最中、響がキングシトエルの放ったレーザーにより腹部を貫かれてしまった。

 

鮮血が跳ねて宙を舞う。

 

しかし、響の体は地面にはなかった。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル……」

 

両手で響をキャッチしているミレニアムゴジラがいた。

 

間一髪でミレニアムゴジラが響をキャッチしたのだ。

 

クリス「ナイスだ、リル!!」

 

未来「ありがとう、リルくん!!」

 

響の危機を救ったミレニアムゴジラを見てクリスと未来は叫ぶ。

 

翼「よし、そのまま一旦引くんだ!殿は私たちが務める!!」

 

重症の響をキャッチしたミレニアムゴジラに翼はそう言う。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル!!」

 

翼に言われてミレニアムゴジラはまだ回復していない左脚を引きずって戦線を離脱する。

 

マリア「これで思う存分戦える、行くわ…!?」

 

戦線を急いで離脱するミレニアムゴジラを見てキングシトエルに構えた瞬間、キングシトエルの姿が霧のように消えてしまった。

 

調「消えた!?」

 

切歌「どこに行ったデス!?」

 

急に消えたキングシトエルを探して周囲を警戒する。

 

その時、未来があることに気付いた。

 

未来「ねえ、リルくんと響は?」

 

クリス「あん?んなのまだそこに…あれ?」

 

未来に聞かれて最後にミレニアムゴジラを見た方を見るがミレニアムゴジラの姿はどこにも無かった。

 

翼「もう見えなくなっている。流石はゴジラ一族だな」

 

姿の見えないミレニアムゴジラがすでに見えない距離まで行っただろうと思い言う。

 

マリア「そんなわけないでしょ!リルは左脚を負傷してるのよ!?まだ半分も行ってないはずよ!!」

 

感心する翼にマリアが雷を落として言う。

 

クリス「もしかしたら痛みで元に戻ってるかもしれねぇ。探すぞ!」

 

クリスに言われてすぐさまミレニアムゴジラと響の捜索を始めるのだった。

 

 

 

ミレニアムゴジラ「フー…フー…」

 

その頃ミレニアムゴジラはいつの間にか吹雪吹く雪原を歩いていた。

 

キングシトエルに付けられた穴からはいまだに血が流れていた。

 

響が体を冷まさないように両手で覆い、エネルギーを集中させて体温を保たせているため、体の修復を後回しにしているのだ。

 

痛い…寒い…。

 

それでもミレニアムゴジラは歩き続ける。

 

自分の手の中にいる響を助けたい一心だった。

 

その時、ミレニアムゴジラの真上から一筋の光線が降り注いだ。

 

眩しい光が周囲を覆う。

 

ミレニアムゴジラ「!?」

 

光が収まるとミレニアムゴジラは謎の空間にいた。

 

周囲を見回して出口らしき場所が見当たら無かった。

 

放射火炎を放ちたかったが半分以上のエネルギーを響のいる両手に集中させていたため再チャージに時間が掛かっていた。

 

その時だ。

 

《E5!》

 

《E6!》

 

《E7!》

 

《E3!》

 

《シンカリオンに変型しまーす!!》

 

突如、聞こえてきたアナウンスのような声と共に外からE5系、E6系、E7系、E3系の新幹線が入ってきたかと思いきや分離して変型し、4体のロボットになった。

 

《シンカリオン E5 はやぶさ MkⅡ!》

 

《シンカリオン E6 こまち!》

 

《シンカリオン E7 かがやき!》

 

《シンカリオン E3 つばさアイアンウイング!》

 

変型が終わりミレニアムゴジラの前に着地した4体のロボットたち―日本刀のような武器を持った緑色のロボット『シンカリオン E5 はやぶさ MkⅡ』。

 

両手に銃型の武器を持った赤いロボット『シンカリオン E6 こまち』。

 

右手にドリル型を武器を持った青いロボット『シンカリオン E7 かがやき』。

 

右手に十字手裏剣を装備した灰色のロボット『シンカリオン E3 つばさアイアンウイング』だった。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル……」

 

現れたシンカリオン4体にミレニアムゴジラは警戒し、喉を鳴らして威嚇するのだった。


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