戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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投稿…できた…だと!?

ばかな!?

だが、現実だ…

なり得ぬ!

ビースト「いや、現実を直視しろよ」


第504話 緑の雨

ビースト「セェェリャアァッ!!」

 

降りしきる雨の中、ビーストの蹴りがゴウウの頭部に叩き込まれる。

 

ゴウウ「キフォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

だがゴウウは効いていないのか口から水を噴射する。

 

ビースト「うおっと!!」

 

ゴウウの噴射した水をビーストは素早く後ろへ後退して回避する。

 

ビーストがさっきまでいた場所の下にあった木々が水を浴びて枯れ始める。

 

ビースト「くっ、また酸の水か!」

 

枯れた木々を見てビーストは言う。

 

ビースト「光線が打てないからってな、嘗めんなよ!」

 

ビーストスパークのレバーを引くと甲部分にゴモラの顔が描かれた部分になると右腕が激しく振動する。

 

スキル・ゴモラ!!

 

ビースト「超振動ブラスター!!」

 

ゴモラの超振動波のような振動波を右腕から放つ技―『超振動ブラス―』を発射した。

 

ゴウウ「キフォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

だがゴウウは口から酸性の水を噴射して超振動ブラスターを防ぐ。

 

ビースト「くそ!この雨のせいで威力が落ちてやがる!!」

 

超振動ブラスターを防がれてビーストは言う。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ゴウウの真下からミレニアムゴジラが足元にあった岩を持ち上げてゴウウに向かって投げた。

 

ゴウウ「キフォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

投げられた岩をゴウウは酸を混ぜた水を口から噴射して溶かした。

 

岩が溶けた陰から大型ミサイルが3発飛んできた。

 

ゴウウ「!?」

 

これにはゴウウも対応できず、喰らってしまう。

 

クリス「いくら哲学兵装でアタシらの攻撃を洗い流しても、実弾はそうそうに洗い流せねぇだろ!!」

 

ミサイルが飛んできた方からクリスを先頭にロケットに乗った翼たちが来ていた。

 

ゴウウ「キフォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

向かってくる翼たちを見てゴウウは口から酸性の水を噴射する。

 

ゴウウの噴射してきた水の危険性を知っているので素早く回避する。

 

翼「斬撃が飛ばせなければ、飛ばさず切り込むまで!!」

 

斬撃を放ちたくともゴウウの降らせている雨の影響で斬撃に必要なエネルギーを洗い流されてしまうため、翼はロケットで一気にゴウウへ接近する。

 

ゴウウ「キフォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

向かってくる翼にゴウウは酸性の水を再び噴射する。

 

翼「くっ!!」

 

噴射してきた水に翼は素早く反応して回避するが飛沫が肩に当たり、皮膚を溶かす。

 

ゴウウ「キフォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

追撃と言わんばかりにゴウウは背中から霧雨のような水を翼に向かって噴射した。

 

翼「その程度…!?」

 

アームドギアを巨大化させて壁にしようとした翼だが次の瞬間、体が違和感に襲われた。

 

皮膚や粘膜から感じる不快な刺激や痛みに加え咳・クシャミ・落涙・嘔吐に襲われた。

 

翼(これは…!!)

 

違和感を感じて素急いで霧雨が来ない範囲まで下がる翼。

 

翼「ゲホゲホ!!」

 

激しく咳き込んでロケット上で倒れてしまう。

 

マリア「翼!!」

 

倒れた翼を見てマリアは急いで近づく。

 

マリア「この症状…催涙ガス!?」

 

翼の症状を見てマリアはゴウウが霧雨として噴射している液体が何なのか察する。

 

マリア「気よ付けて!奴は催涙ガスを周囲に撒いてるわ!!」

 

そのことをマリアは他の面々に伝え、その場を離れる。

 

催涙ガスは非致死性のガスであるが、種類によっては後遺症や致死へ繋がる恐れがある。

 

ゴウウがどの催涙ガスを使ったかまでは分からない為、翼を連れて退避したのだ。

 

響「催涙ガスって…それじゃあ、近づけないよ!!」

 

近接戦闘がメインの響にとって催涙ガス程、攻撃妨害のものは無く、攻撃できないと言う。

 

クリス「だったらここはアタシらに任せなぁ!!」

 

催涙の霧雨を展開するゴウウにクリスは大型ミサイル4本発射する。

 

切歌「デエェェェスッ!!」

 

調「ヤアァァァァァァ!!」

 

それに続くように切歌はアームドギアから刃をブーメランのように放ち、調はツインテール型のホルダーから丸ノコを射出する。

 

ゴウウ「キフォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

ゴウウはそれら全てに対して口から滝のような勢いの水を噴射して押し返した。

 

「「「!?」」」

 

水に押し返されてきた自分たちの攻撃に驚いて反応が遅れてしまう3人。

 

未来「クリス!!」

 

響「調ちゃん、切歌ちゃん!!」

 

3人の前に響と未来が割って入り未来が展開していた鏡でブーメラン状の刃と丸ノコを弾き、響は自身の拳でミサイルを殴り、その軌道をずらした。

 

響「大丈夫?」

 

クリス「あぁ、助かった…」

 

響の問いにクリスが短く答える。

 

調「それにしれも、ここまで私たちの攻撃が防がれるなんて…」

 

切歌「この雨さえなければ、リルくんも全力で戦えてるハズデス!」

 

自分たちの攻撃をことごく防いで見せるゴウウに調たちは言う。

 

雨の影響でミレニアムゴジラの放射火炎やビーストの光線などは集めたエネルギーを集めたソバから洗い流されてしまうため、撃てずにいる。

 

響「でも、どうにかしないと!」

 

響がそう言った時だ。

 

ゴウウ「キフォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

唸りのような声を上げたゴウウは背中から緑の雲を生成して上空へ上げると雲から緑の雨が降り出した。

 

未来「なに?」

 

クリス「緑の…雨?」

 

降り出した緑の雨を見て不気味がる面々。

 

?『おい、聞こえているか!!』

 

雨を不気味がっていると雨が止み、聞き覚えのある声が上から聞こえて見上げるとナツノメリュウが自身を傘代わりにするように停滞していた。

 

響「ナツノメリュウさん!」

 

ナツノメリュウ『呑気にしている場合か!もはや時間がないぞ!!』

 

名前を呼ぶ響に向かってナツノメリュウは慌てた口調で言う。

 

クリス「どういうことだ?」

 

ナツノメリュウ『奴が今降らせたの"グリーンレイン"。毒の雨だ!浴びれば1時間で死に至るぞ!!』

 

切歌「な、な…」

 

『なんデスとぉ!?!?!?』

 

ナツノメリュウの言葉に響たちは切歌風の口調で驚き、声を上げるのだった。


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