戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

534 / 1219
第392.5話 出発前の出来事

ガイソーグによる被害は最初に本部を出現した怪人―『ドルン兵』より大きかった。

 

ギャラルホルン管理区は全壊。

 

マリアたちを守り瓦礫に埋もれたゴジラは撤去作業中に自力で脱出。

 

その際、尻尾の先で切歌と調の2人を瓦礫から守っていたことが判明した。

 

しかし、甚大だったのは人員であろう。

 

切歌は顔を殴られた際に激突した衝撃で体全身を強打。

 

調は腹部の内臓の幾つかがダメージを負った。

 

そして1番重症なのがクリスだった。

 

クリスはガイソーグのガイソーケンにより胸部から腹部にかけて左斜めに斬られ、出血多量で出血性ショックを起こしていた。

 

献血センターに連絡してクリスと同じA型の血液を集めて輸血、何とか一命をとりとめた。

 

八紘「なるほど、ドルイドンに、ガイソーグ…並行世界にいる悪の軍団からの挑戦状といったところか」

 

報告を聞いた八紘はようやくしたことを言う。

 

翼「恐らくそのドルイドンはかつてギャラルホルンが繋げた並行世界、『獣電戦隊 キョウリュウジャー』と敵対していた『デーボス軍』に類似した組織かもしれません」

 

かつてギャラルホルンが繋げた並行世界に現れた世界を滅ぼそうとした悪の軍団『デーボス軍』とデーボス軍と戦う若き戦士たち『獣電戦隊 キョウリュウジャー』を思い出して言う。

 

八紘「となると、ドルイドンに対する抵抗組織があるやもしれんな。その者らと協力出来ればガイソーグを撃破せしめれるやもしれんな」

 

マリア「でも、並行世界にいる組織が全員味方って訳じゃないわ。その辺りも見極めないと」

 

未来「そうですよね。前にジーナちゃんみたいに心に傷を負って誰も信じられない人かも知れないし」

 

並行世界にいるシンフォギア装者―『ジーナ』と『リト』のことを思い出しながら2人は言う。

 

翼「確かにな。だが行かねばならない、我々は名指しで呼ばれたのだからな」

 

翼『当たり前だ!私にとって仲間は大切な存在だ!!』

 

ガイソーグ『そんなに仲間が大事ならば、その力で俺を倒しに来るんだな』

 

ガイソーグに言った言葉を証明するためにも翼は行かねばならないのだ。

 

八紘「そうだ。ともかく、翼たちはゴジラの体力が回復次第、並行世界に向かってくれ。それまで十分に休養するように、特に翼」

 

翼「な、何で私なのですか!?」

 

父親に言われて翼は驚く。

 

八紘「お前のことだ。また無理をして鍛練をする気なのだろう?」

 

翼「それは…」

 

図星を付かれた翼はなにも言えなかった。

 

八紘「体を無理させた鍛練は鍛練に在らず。マリアくん、頼む」

 

マリア「了解」

 

八紘に言われて翼を羽交い締めにするマリア。

 

翼「な、離せ、マリア!私は鍛練に…」

 

マリア「休息も立派な鍛練よ。ほら、早く家に帰るわよ!」

 

ズルズルと無理矢理に翼を引っ張って連行するマリア。

 

引っ張られる翼は「は~な~せ~!」っとどこかのキャラのような声を上げた。

 

それを見た八紘は呆れ、未来は苦笑いするのだった。




タイガ「光の勇者!ウルトラマンタイガ!」

フーマ「風の覇者!ウルトラマンフーマ!」

タイタス「力の賢者!ウルトラマンタイタス!」

「「「我ら、トライスクワッド!!」」」

作者「堂々と出て悪いが、お前らの出番はXDの後だぞ」

「「「な、なにぃ!?」」」

トレギア「では、読者の諸君。また次回をお楽しみに」

タイガ「何でトレギアが!?」

トレギア「ちょっとした暇潰しさ」

ガウ「がうがう…」
訳:暇なのかよ…

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。