戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第313話 ガスドリンカーズの本性

響「この部屋もオートマシンでいっぱいだ……」

 

シャロンの捜索を続けていた響は次々に見つかるオートマシンに驚いていた。

 

響「え……なに、この音?」

 

艦内に響く音に響は警戒する。

 

次の瞬間、眠っていたオートマシンたちの目が光、動き出した。

 

響「わわわわわッ!?オートマシンが起動した!?」

 

動き出したオートマシンたちに驚く。

 

驚いている響に起動したばかりのオートマシンたちが襲い掛かってきた。

 

響「あぶなッ!?」

 

襲い掛かってきたオートマシンたちの攻撃を回避して臨戦する響。

 

オートマシンたちはその隙に出入口を塞ぎに向かう。

 

響「行く手を塞ぐつもり?だけど、こんなところでグズグズしてられないよ」

 

行く手を塞ごうとするオートマシンたちを見て響の手に力が入る。

 

響「たとえ1人だって負けるもんか。必ず、シャロンちゃんの元まで辿り着いてみせる。だってこのギアが…。シャロンちゃんのSOSなんだから!!」

 

変化したギアがシャロンのSOSだと感じていた響はそう言って行く手を塞ごうとするオートマシンたちに向かっていく。

 

響「はああああああああーーーーーー!!」

 

一撃でオートマシン2体を撃破する。

 

変化したギアのおかげで難なくオートマシンたちを撃破することができてすでにあと僅かの数である。

 

響(力が漲ってくる。まるでシャロンちゃんが私を護ってるみたい。だけどこの力は、使わせちゃいけない力……速くシャロンちゃんの所に行かないと)

 

響「残りは?」

 

残りのオートマシンを確認する。

 

響「あと2機!!」

 

最後に残った2機のオートマシンに向かって行きかけた時、後ろから斬撃と弾丸が飛んできて撃破した。

 

響「え!?」

 

斬撃と弾丸を見て振り向くと見知った2人の人物が来た。

 

翼「待たせた!」

 

クリス「1人で随分派手にやってたみたいだな」

 

笑いながら翼とクリスは合流してきた。

 

響「2人とも!?」

 

合流してきた2人に響は驚く。

 

翼「全く、立花の無鉄砲さにはいつも冷や冷やさせられるぞ」

 

響「ごめんなさい。シャロンちゃんのことを思ったら、つい身体が……」

 

クリス「だからって先走るなっての。一緒に助けるって言っただろうが」

 

翼「その想いは私たちとて同じだ。いや……今や、2課もな」

 

響「それって……?」

 

翼「ああ。正式な要請をもらった。もちろんガウもだ」

 

ゴジラ『ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』

 

二課から正式なシャロン救出の要請を受けたと翼が言うとゴジラの雄叫びが響いた。

 

クリス「ヴィマーナが移動しないように抑えてもらってる」

 

ゴジラがヴィマーナにどっかからか持ってきた鎖付き錨を投げて絡めると自身が重りとなって押さえていることを話す。

 

翼「シャロンを救出し、オズワルドを拘束。多少強引な方法でもよい、とのことだ」

 

響「それって本当ですか?」

 

クリス「馬鹿面すんな。こんなこと嘘ついてどうするよ」

 

疑う響にクリスは言う。

 

翼「さあ、行くぞ、立花!私たちの手でシャロンを助け出す!!」

 

響「はい!いきましょう!!」

 

3人は急ぎ、奥へ向かっていく。

 

 

 

最深部ではオズワルドがモニターで艦内を見ていた。

 

オズワルド「何故だ?何故……装者どもがこのヴィマーナに……?」

 

響たちがヴィマーナに侵入してきたことにオズワルドは不振に思っていた。

 

オズワルド「ヴィマーナのシールドが作動してるハズ。それに、あのシンフォギアの形状……あれはヤントラ・サルヴァスパの干渉による変質?」

 

色々と考えるオズワルドはある結論に至った。

 

オズワルド「そうか……。貴様がアイツらに手を貸しているのか、シャロン!!」

 

最深部にある巨大な柱を見ながらオズワルドは言う。

 

シャロン「………」

 

柱の中には力を使い続けるシャロンがいた。

 

だがその姿はやつれて見る影もなかった。

 

オズワルド「道具は道具らしく、我が意に従っていればいいものを……いいだろう。ならば…その意思すらも奪い取ってしまえば……!?」

 

シャロンに何かをしようとしたオズワルドの背後から銃声がして、数秒後にオズワルドの背中から腹部を貫いた。

 

オズワルド「ごふ……な…なんの…まね…」

 

傷口を押さえながらオズワルドが振り向くとダブルサタンマグナムを向けたヴォルガーがいた。

 

ヴォルガー「ふっ。何のまねもあるかよ、最初からこうするつもりだったんだからな」

 

オズワルド「なん…だ…と……」

 

ヴォルガー「俺たちが真っ向からテメエらみたいな連中と本気で取り引きすると思ったのか?滑稽だな、ククク、クハハハハハハ!!」

 

オズワルド「き、きさ…ま…ら…………」

 

ガスドリンカーズの本性を見てオズワルドは睨みながらもその場に倒れ、床を血で汚した。

 

ヴォルガー「だが取り引き相手として、最期の願いくらいは叶えてやるよ。ジーン!」

 

ジーン「了解」

 

ヴォルガーの指示でジーンがオズワルドの代わりに何かをするのだった。

 

 

 

クリス「ここが最深部みたいだな」

 

翼「ああ、恐らく管制室といったところか」

 

数多のオートマシンを撃破してきた翼たちは最深部に到着していた。

 

響「シャロンちゃん!シャロンちゃん、どこ!?」

 

シャロンを呼んで捜す響。

 

?「まさかここまで辿り着くとは、な」

 

クリス「その声は!」

 

翼「貴様は!!」

 

響「ガスドリンカーズのリーダー、ヴォルガー!!」

 

声を聞いて言うと物陰からヴォルガーが姿を現した。

 

ヴォルガー「よく来たな、シンフォギア共。たかが小娘1人にご苦労なことだな」

 

クリス「お前らがやってきたことは全てわかってるんだよ」

 

響「シャロンちゃんを返して!!」

 

ヴォルガー「そうはいくかよ。コイツは大事な商品だからな」

 

翼「商品?」

 

ヴォルガー「ああ。この宇宙にはこんな強大な兵器を喉から手が出るほど欲しがる連中は腐るほどいるんだよ。例え星1つ犠牲にしてでもな」

 

クリス「お前らの目的ってまさか!?」

 

ヴォルガー「そう、コイツを他の惑星に高値で売りつける。宇宙戦争を引き起こしたがってる帝星、俺らみたいな宇宙犯罪者、宇宙ゲリラに売るのもいいな」

 

自分たちの目的を話してヴォルガーは笑う。

 

翼「ふざけたことを!!」

 

響「そんな目的のためにシャロンちゃんを犠牲になんかさせない!!」

 

怒りが込み上げて来た響たちはヴォルガーに構える。

 

ヴォルガー「来い!盛大に歓迎してやるよ!!」

 

ダブルサタンマグナムを出してヴォルガーも臨戦する。

 

 

 

響たちがヴィマーナで戦っている頃、地上ではゴジラが必死になってヴィマーナの移動を防いでいた。

 

聖遺物とは言え、相手は戦艦。

 

力比べならゴジラに分があった。

 

その時、ゴジラの右側から弾丸が飛んできて強襲してきた。

 

ゴジラ「グルルルル!!」

 

弾丸によるダメージは大したことないが飛んできた方を見ると何もない場所が歪んで、そこからキラータンクが出現した。

 

ジーン「さ、こっちはこっちで楽しむよ!」

 

キラータンクのコックピットにはジーンがおり、操縦していた。

 

ゴジラ「グルルルル…ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

キラータンクを見たゴジラは近くにあった山に鎖を埋め込んで自身の代わりにした。

 

ジーン「行くよ!!」

 

レバーを動かしてキラータンクを操縦するジーンはゴジラに向かっていく。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

向かって来るキラータンクにゴジラも向かっていく。

 

地上とヴィマーナでの2つの戦いが勃発した。


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