戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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切歌「今回はオリジナルの怪人が出るデース!」

調「それではどうぞ」


第31話 ゴジラザウルス

カオス「姿形は違うがやはり奴はゴジラザウルスか…」

 

ゴジラの姿を思い出してカオスは怪訝する。

 

ドゴルド「どーすんだよ旦那。あんな強力なのがキョウリュウジャーと手を組んだら厄介になりまっせ」

 

カオス「心配するな。こちらも強力なを甦らせるのだ」

 

そう言ってカオスはデーボス復活のために必要な人間の『怒り』、『哀しみ』、『喜び』の感情を集めるための柱に手を触れると柱から3つの感情が抽出されて1つになっていき、一人の人型になった。

 

?「ぬあ~…ここは…どこだ?」

 

鋭い爪のある5本指の両手の甲から鎌が伸び、胸部に丸ノコ、尾骨から伸びた尻尾の先端が刃が備わって、頭と左右の頬から角が伸びている怪人だった。

 

ドゴルド「こいつは?」

 

カオス「久しいなガイガン…いや、今はシュラガインよ」

 

現れた怪人―『シュラガイン』を見て言う。

 

シュラガイン「カオスか。久しいな、デーボス様は何処?」

 

カオス「デーボス様はお心を封印されている。今私と3戦騎たちが中心となって人間共の怒り、哀しみ、喜びの感情を集めている」

 

シュラガイン「ならばなぜ復活なさってない?」

 

カオス「とんだ邪魔者がいてな」

 

シュラガイン「ほぅ、何者だ?」

 

カオス「そいつらの名はキョウリュウジャーだ。だがキョウリュウジャーだけでなくゴジラザウルスも現れた」

 

シュラガイン「ゴジラザウルスだと!?」

 

カオス「覚えていたか」

 

シュラガイン「当たり前だ!俺様を倒した奴を忘れてなるものか!!」

 

カオス「ならば行ってくれるか?」

 

シュラガイン「任せておけ!億千年の因縁、晴らしてやる!!」

 

鎌同士を擦らせながら出撃するシュラガイン。

 

カオス「ドゴルドよ」

 

ドゴルド「なんですかい?」

 

カオス「シュラガインの手助けをしてやれ。彼は甦った間もない直ぐに限界が来よう」

 

ドゴルド「分かりやしたぜ、旦那」

 

そう言ってドゴルドもシュラガインの後を追うように出撃した。

 

 

 

キョウリュウジャーの秘密基地兼獣電竜の1体、ブラギガスの中にある獣電池チャージ用のベース『スピリットベース』にて響とガウから話しを聞いていた。

 

トリン「なるほど…君たちは異世界からこの世界の異変を防ぐために来た戦士と言うわけか」

 

響「はい、そうなります」

 

ガウ「がうがう」

 

キョウリュウシルバーでキョウリュウジャーの創設者―『トリン』が言う。

 

ダイゴ「異世界から来るなんてブレイブだな、お前ら」

 

キョウリュウレッドで『キング』という愛称で呼ばれている『桐生 ダイゴ』が言う。

 

イアン「しかも歌いながらその力を高めるシンフォギアっていうのを纏って戦ってるなんてな」

 

キョウリュウブラックで射撃の名手である考古学者でもある『イアン・ヨークランド』が言う。

 

ノブハル「しかもこの子に関しては恐竜みたいだったしね」

 

キョウリュウブルーで『ノッさん』の愛称で呼ばれている『有働 ノブハル』がガウを見ながら言う。

 

ソウジ「それでトリン、彼の姿…ゴジラを見てゴジラザウルスって言ってたけど…何なの?」

 

キョウリュウグリーンで剣術道場の家柄を持つ高校生『立風館 ソウジ』が聞く。

 

トリン「あぁ…ゴジラザウルスはかつてデーボスとの戦いで私と獣電竜たちと共に戦ってくれた恐竜だ」

 

アミィ「え?獣電竜でもないのにデーボスと戦ったの?」

 

キョウリュウピンクで日米ハーフの女子大生『アミィ結月』が聞き返した。

 

トリン「そうだ。恐竜時代、私は獣電竜たちと共にカオスとデーボスに戦いを挑んだ…」

 

 

 

だが強大なデーボスとカオスに私たちは苦戦を強いられた。

 

その時だった。

 

ゴジラザウルス「ゴガアァァァァァオォォォォォォォン!!」

 

大気を震わせるほどの雄叫びと共に1匹の黒い恐竜が群れを率いて現れたんだ、それがゴジラザウルスだ。

 

ゴジラザウルス「ゴガアァァァァァオォォォォォォォン!!」

 

元来大人しい恐竜だったハズのゴジラザウルスがその日、1匹の黒いゴジラザウルスに率いられてデーボスに襲い掛かったんだ。

 

最初私は無謀だと思っていたがゴジラザウルスたちはチームプレーでデーボスを翻弄し、ダメージを与えた。

 

 

 

空蝉丸「獣電竜でもないのにデーボスに痛手を負わせるとは中々の恐竜殿でござるな」

 

キョウリュウゴールドで『ウッチー』の愛称で呼ばれている戦国時代に剣豪と謳われた侍『空蝉丸』が言う。

 

トリン「あぁ。だがデーボスの生み出した『大地の魔神 ガドマ』と同等の力を持った『サイボーグ怪獣 ガイガン』によりゴジラザウルスのほとんどが殺されてしまった」

 

響「こっちの世界にも怪獣が出たんですか?」

 

トリン「その通り」

 

 

 

生み出されたガイガンはゴジラザウルスたちを次々と殺して行った。

 

だが群れのリーダーだった黒いゴジラザウルスがガイガンに戦いを挑んだ。

 

2体は激しくぶつかり合うなか我々はガドマを倒し、デーボスを封印することに成功した。

 

そしてデーボスにより生み出されたガイガンは力を失い弱っていったところを黒いゴジラザウルスがガイガンの首を噛み砕いた。

 

だが激しい戦いのなかで黒いゴジラザウルスはボロボロになり弱ってしまっていた。

 

トリン「すまない…今の私では君を助けることが出来ない…許してくれ…」

 

私がそう謝罪すると黒いゴジラザウルスは言った。

 

ゴジラザウルス『何を言っている…なぜお前が謝る?…お前は生みの親たるデーボスを裏切り…兄であるカオスを裏切り…我々の星のために戦ってくれた…そのような恩人に謝れては目覚めが悪い…』

 

 

 

ダイゴ「えぇ!?恐竜が喋ったのか!?」

 

トリン「喋ると言うより直接脳に語りかけるようだった」

 

イアン「つまりテレパシーか。しかし恐竜にそんな能力が…」

 

トリン「彼はゴジラザウルスの中でも特別だったんだ」

 

 

 

彼は自身がここで死ぬと思っていたが超古代の巫女の歌声で彼は回復したんだ。

 

元から強力な生命力と回復力を有したゴジラザウルスの力を超古代の巫女の歌声で活性化したんだ。

 

私たちは回復した黒いゴジラザウルスと生き残ったゴジラザウルスたちを故郷である島に送った。

 

その島の名は『ラゴス島』。

 

 

 

イアン「ちょっと待て、ラゴス島だと!?」

 

ダイゴ「何かあるのか?」

 

ソウジ「後に水爆核実験の実験場になった島さ」

 

 

 

そうだ。

 

私やガブティラたちは急いで向かったが時すでに遅く、辺りはもう生物の鼓動すら聞こえなかった。

 

だが私たちはゴジラザウルスたちを捜した。

 

もしかしたらまだ強力な生命力と回復力で生き残っているかもしれないと…だが…

 

 

 

アミィ「見つからなかったのね」

 

トリン「あぁ。だから君の姿を見た時には驚いたよ」

 

ガウ「がう~♪」

 

トリンに頭を撫でられて嬉しそうにするガウ。

 

するとトリンの髭がなびいた。

 

トリン「むっ、みんな!デーボス軍だ!」

 

響「え!?分かるんですか!?」

 

トリン「私の髭はデーボス軍が現れるとなびくんだ」

 

ガウ「がう~」

 

凄いね~って言うガウ。

 

ダイゴ「とりあえず行こうぜ!」

 

響「私たちも協力します!」

 

ガウ「がうがう~!」

 

トリン「それは心強い、ぜひ力を貸してくれ」

 

響「はい!」

 

ガウ「がう!」




ウルシェード「次回はぬぅあんと!2週間後に更新だぁ!!」

ダイゴ「結局スマホが調子が悪いから明日の2週間後に更新することになったんだ」

響「もし奇跡が起きたら来週の更新になりますけど待っててください!ではまた次回をブレイブにお楽しみに!」

ガウ「がうがう~!」

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