戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響「次のイベントは私が大かつやーく!」

未来「そうだね、活躍するね」(黒オーラ展開中)

クリス「ドス黒さが涌き出てるぞ!!」


第282話 地球竜

ガウがメールを救出した時、ハワイではある異常事態が起きていた。

 

真夏であるハズのハワイに雪が降り、海が凍りついたのだ。

 

ハワイだけではない。

 

日本、アフリカ、インド、フランスなど全世界で大寒波に見舞われていた。

 

新・轟天号はメールとガウを収用したあと居城から急ぎ地上へ向かっていた。

 

新・轟天号の後ろからはシンフォギアドラゴンたちが続く。

 

八紘『現在、全世界の気温は0度を下回っている。日本では雪崩が各地で発生しレイバー隊とドライブヘッドによる救助活動が行われているが芳しくない状態だ』

 

新・轟天号にて凍った海を艦首ドリルで破壊しながら地上へ向かっていた弦十郎たちに八紘が通信で伝えていた。

 

弦十郎「いったい何故そのような事態に…」

 

急に大寒波に見舞われた地上を疑問に思う。

 

マール「恐らく地上に出たアーチが原因かと」

 

響「何か知ってるの?」

 

何かを知ってそうなマールに響が聞くとマールはシオンを見た。

 

マールに見られたシオンは静かに頷いた。

 

マール「フェリシタシオン様が保有している書物…竜の書によって現れたアーチ。あれはあるモノを甦らせるための本なのです」

 

ガウ「がう?」

 

マール「地球竜です」

 

『地球竜?』

 

ガウ「がう?」

 

シオン「地球竜は地球に眠っている竜なのです。地球竜を呼び覚ますには6体のドラゴンウォリアーたちを作る必要があったのです」

 

響「それで未来たちをドラゴンに!?」

 

地球竜とやらを甦らせるために未来たちをドラゴンにしたことをシオンに聞く。

 

弦十郎「なぜそんなことを…」

 

シオン「家族が欲しかったんです…お父様とお母様を亡くして私はずっと1人でした…ピエールや使用人たちがいても私は寂しかった…だから家族が欲しかったんです!」

 

シオンが地球竜を呼び覚まそうとした理由、それは地球竜を家族として迎え入れたかったのだ。

 

両親を失い1人寂しかったシオン。

 

そんなシオンに光を灯したのが地球竜の存在なのだ。

 

自分の寂しさを声にだしたシオンは涙を流す。

 

ガウ「がう…」

 

シオンの頬を流れる涙をガウは舐め始めた。

 

シオン「ゴジラさん…」

 

自身の涙を舐め始めたガウにシオンは驚く。

 

響「きっとガウくんもシオンちゃんの気持ちが分かるんだよ」

 

ガウ自身もかつては家族を失い1人寂しくしていた時期があった。

 

だからガウもシオンの寂しさが分かるのだ。

 

シオン「ゴジラさん…」

 

ガウ「がう~」

 

呼ばれたガウは首を横に振る。

 

シオン「え?」

 

響「たぶん、今はゴジラじゃなくてガウくんって呼んでほしいんじゃないかな?」

 

首を横に振るガウに戸惑ったシオンに響は言う。

 

シオン「ではガウさんで」

 

ガウ「がう~!」

 

シオンに呼ばれてガウは尻尾を振る。

 

するとエルフナインとリルがブリッジに来た。

 

エルフナイン「アーチの中心点が分かりました!」

 

弦十郎「どこだ?」

 

エルフナイン「フランスの世界遺産、モン・サン=ミッシェルです!」

 

アーチの中心点がモン・サン=ミッシェルだとエルフナインは伝えるのだった。




切歌「次回をお楽しみにデス!」

切歌ロボ「デース!」

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