調「特撮好きな作者が考えることですから」
切歌「その通りデス」
怪獣島が大きく揺れた直後、S.O.N.G.本部の発令室。
藤尭「怪獣島全体に巨大な震源を観測!」
友里「震源の原因はいまだ不明!」
弦十郎「原因不明の地震だと!?」
発生した地震に混乱していた。
響「師匠!」
ただ事では無いと感じた響たち装者とトリコたちが来た。
翼「何があったんですか!?」
弦十郎「怪獣島から原因不明の地震が発生した」
クリス「地震って…あそこには確か!」
小松「ティナさんが取材に行ってますよ!」
弦十郎「何だと!?」
調「でもガウくんが一緒にいるからいくらか大丈夫だとは思うけど…」
トリコ「行くなら急いだ方がいかもしれん」
切歌「どういうことデス?」
トリコ「トラブルの臭いだ!」
トリコが言うと怪獣島の一角が赤く燃え始めた。
ガウ「ガルルルルルル!!」
傷だらけでありながら喉を鳴らして威嚇するガウ。
周りは山火事で燃え、動けなくされている怪獣たちがいた。
ティナは何とか逃がして響たちを呼びに行ってもらってはいる、あとは自分自身が奴を…この侵入者を抑えるだけだが…いつまで持つか。
?「………」
ガウの相手は羽毛を持つトカゲ人間、あるいはリザードマンのような人型生物で、その生き物はガウを凝視していた。
手には怪獣たちを殴り飛ばした時に付いたであろう血があった。
ガウ「ガルルルルルル、ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
トカゲ人間に対してガウは跳躍して回転しながら尻尾を叩き付けようとする。
しかしトカゲ人間は攻撃を易々と回避するとガウの背中に踵落としを喰らわせて地面に叩きつけた。
ガウ「がはっ……」
地面に叩きつけられたガウは吐血する。
吐血するガウをトカゲ人間は頭を掴んで持ち上げる。
ガウ「ガルアァァァァァァァァァァァァァァ!!」
持ち上げられたガウは尻尾をトカゲ人間の横腹に叩き込む。
?「…………」
ガウの攻撃をまともに喰らっておきながらトカゲ人間は全く効いていないのか平気な顔をしていた。
ガウ「がう!?」
ダメージを負ってパワーはかなり落ちてはいるがいくらなんでも効かないのはおかしすぎるとガウは思っていた。
そんなガウを見てトカゲ人間は口を大きく開けた。
力が出ないガウを食おうとしているのだ。
ガウの頭がトカゲ人間の口にびっしり生えた鋭い牙に当たりかけた時だ。
トリコ「フライングフォーク!!」
?「!?」
真上から巨大なフォーク―『フライングフォーク』飛んできてトカゲ人間はガウを離して回避する。
フライングフォークが来た方をトカゲ人間は見るとギアを纏ってロケットに乗った響、翼、クリスと臨戦態勢のトリコ、ココ、サニー、ゼブラがいたのだった。
響「あと少しでトリコ編が終わるね」
未来「それでは次回に感謝を込めて、いただきます」