レイバーとは国家プロジェクトの1つ『バビロンプロジェクト』で使用されている人型ロボットである。
建築・土木・軍事などの分野に広く普及したレイバーは世界中が凌ぎを削っていた。
しかし、このバビロンプロジェクトは頓挫する。
理由はまだ人類を恨んでいたゴジラ率いる怪獣軍団によって破壊された都市の救済やバブル崩壊などによって経済が火の車になってしまったのだ。
しかしレイバーという便利な機械はいまだ工事現場などでも活躍しており、それによるレイバー犯罪が多発。
警視庁は『特科車両二課パトロールレイバー中隊』別名『特車二課』を創設して対応した。
それが特車二課パトロールレイバーである。
当初は特車二課第一小隊だけで何とかなっていたがレイバーの性能が上がるにつれて苦戦。
そこで第二小隊を新設、さらに篠原重工の最新鋭の機体であったイングラムを導入して対応したのだ。
電算室にて特車二課第二小隊の面々と響たちは泉が操るイングラムの1号機こと愛称『アルフォンス』の静止画像を見ていた。
しかし、対象はアルフォンスのカメラより速く動いているらしく輪郭がハッキリしなかった。
因みにガウは自己紹介のあと現場である水中用レイバーのメンテナンスプラントにある海底への搬入口から辺りを捜索している。
後藤「分からんな」
進士「そうですね…」
静止画像を見て言う後藤と答える進士。
後藤「輪郭、もう少しハッキリしないかな?」
進士「光量が足りないんですよ。ライトから逃げてますし…動きも速い」
翼「ライトから逃げてるとなると光に弱いと言うことか?」
マリア「可能性は高いわね」
ライトから逃げる怪物の静止画像を見て翼とマリアは言う。
山崎「これなら静止画像より動画の方がまだ形が分かりますね」
太田「まだるっこしい。スパッと写っとるのはないのか、スパッと!お、これ触手じゃないか?」
進士「銃の煙がかぶってよく分かりませんね」
静止画像を見て山崎、太田、進士も言う。
後藤「つまり…なんなんだこれ?」
泉と篠原の方を見て後藤は聞く。
泉「なんなんだって言われても…」
篠原「文字通り何なのか分からないものでして…」
聞かれた泉と篠原は困惑する。
熊耳「新種の怪獣とかではないのかしら?以前出現したシン・ゴジラみたいに」
クリス「いや、それはねぇな」
調「新種の怪獣なら何かしらガウくんや他の怪獣たちが気配に気付くハズ」
切歌「気づかなかったってことは怪獣じゃないのデス」
熊耳の新種の怪獣説をクリス、調、切歌が否定する。
響「でも泉さんたちが戦った時に飛び散らさせた肉片はどう説明するの?」
メンテナンスプラントに撒き散らされた肉片のことを響は指摘する。
翼「確かに、肉片があるならば生物だろう」
マリア「何がなんだか分からなくなって来たわね」
いったいコレが何なのか混乱する一同であった。
すると響たちの通信機から着信音が鳴った。
響「はい、響です」
弦十郎『全員メンテナンスプラントにいるな!?』
出てみると慌てた声で弦十郎が聞いてきた。
翼「どうかしましたか?」
弦十郎『メンテナンスプラント近くの海域でガウの放射火炎の反応があった!』
調「それってガウくんが何かと戦ってるってことですか?」
弦十郎『そうだ!こちらからでは詳しいことまでは分からん。すまないが様子を見てきてくれ!』
切歌「了解デース!」
何かと戦っているガウの様子を見てくるように言われて返事をする。
後藤「何かこちらで手伝うことあります?」
一応は合同捜査となっているので後藤は聞いてみた。
マリア「いまのところありませんがいつでも動けるようにはしててください」
後藤「分かりました」
マリアに言われて後藤は言うのだった。
マシュ「では次回をお楽し…」
イリヤ「おっと!そうはさせないんだから!」
ルビー『今度こそは私たちが言いますよ!』
美遊「次回をお楽しみに」
サファイア『お楽しみに』
イリヤ「ミユー!?」
ルビー『まさかのサファイアちゃんもですか!?』