未来「とあるSFロボット漫画とのクロスになりますよ」
キャロル「では見るがいい!!」
第204話 脅威の影
その日、怪獣島こと多々良島の海域をエビラが潜航していた。
怪獣島で海中をパトロールするのは彼の役目である。
地上ではそれほど活躍出来ないが海中なら1、2(ゴジラを除く怪獣たちの中では)の実力の持ち主である。
普段ならこの時間帯は同じ水棲怪獣であるレイロンスの役割であったがどうゆうわけか3日前に謎の敵に襲撃されてしまい負傷しているから仕方なく代打でパトロールしているのだ。
エビラ「?」
パトロールしていてエビラはこの海域に住んでいる魚やタコなどの海中生物は少ないことに気付いた。
この辺りの海域は自分たち怪獣たちの領海で人間たちは漁をすることどころか入ることすら許されていない、ならば少なくなっているのは変である。
その時だ、エビラの尾に何か細い糸のようなものが絡みついた。
エビラ「ギヤオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!?」
絡みつかれて直ぐにエビラは海中で振り回された。
エビラ「ギヤオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
振り回され続けてエビラは自慢の巨大な方のハサミで触手を切った。
エビラ「ギヤオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
触手を切ってエビラは触手が伸びてきた方を向いた。
エビラ「!?」
エビラが向いて見たのは怪獣でも人類でもない…かといって爬虫類と言えばそれに近いかもしれないがそれでもない…とにかく巨大な怪物がそこにいたのだ。
?「ギャシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
エビラ「ギヤオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
怪物が攻めて来るのに対しエビラも真向から攻めに向かう。
弦十郎「なに?多々良島周辺の魚介類が減少している?」
S.O.N.G.の潜水艦の発令室にて弦十郎と呼び出された響たちはヒオとマナから話を聞かされていた。
ヒオ「はい、そうなんです」
マナ「魚介類だけでなくパトロールに出ていたエビラが行方不明になっているんです」
響「エビラって確か私が吹っ飛ばしたエビの怪獣?」
ヒオ「そうです」
マナ「エビラは地上では強くありませんが水中ではゴジラを除く怪獣たちの中で1、2の実力者です」
翼「ではその実力者が水中で行方不明になったということは…」
クリス「水中にそれ以上の実力者が出てきたってことか」
ヒオ「ですがそれでは変なんです」
調「変って何がですか?」
マナ「ご存知の通り怪獣島を含む地球上の怪獣たちはガウの実力を知った上で行動をしています」
切歌「そうデスね」
ヒオ「もし何かしらの戦闘を行えば即座にガウや皆さんの知るところになりますが今回はガウですら把握できていなかったんです」
マリア「ってことはガウの知らない新たな怪獣が出てきたってことね?」
マナ「その通りです」
弦十郎「怪獣が行方不明になるとは…」
ゴジラ程ではないにしろ水中の実力者たるエビラが行方不明になっていることを怪訝する。
ガウ「がうがう~」
?「かうかう~」
話しているとガウと白いガウことリトルゴジラが入って来た。
響「ガウくんにリルくん!」
入って来たガウとリトルゴジラを『リル』と呼ぶ響。
弦十郎「リル?」
翼「司令はまだ知りませんでしたね」
クリス「リルってのはリトルの名前なんだよ」
マリア「リトルの『リ』と『ル』をもじってリルよ」
弦十郎「なるほど。リルか」
切歌「そうデス!」
調「みんなで考えたんです」
ヒオ「良い名前ですね」
マナ「うん、可愛い名前でもあるわね」
リトルゴジラの人間形態である『リル』を見て言う面々であった。
イリヤ「私、参上!!ってここ違う作品じゃん!!」
ルビー『仕方ありませんよ。作者がリリカルマジカルの方のネタに困窮してますからね~。しばらくはこっちに出る羽目になりますね』
イリヤ「なにどさくさ紛れにカミングアウトしてるの!?」
マシュ「それでは次回をお楽しみにしててください」
イリヤ「セリフ取られた!!」
ルビー『あは~、またやられましたね~』