戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響「今日は少し短いね~」

切歌「しばらくはこんな感じみたいデスよ」

未来「それではどうぞ!」


第161話 旅は道連れ世は情け ~巨大怪物戦2~

怪獣島の山道を2人の青年が歩いていた。

 

?「お~い、クエンサー…俺たちはいったいどこまで行けば良いんだよ…」

 

ライフルを持った青年が後ろにいる青年―『クエンサー・バーボタージュ』に聞いた。

 

クエンサー「知らないよ…あの怪物たちがいる場所が見つかるか、ここがどこなのかの手掛かりが見つかるまでだろ」

 

?「ったく…いきなり変なところに飛ばされたかと思ったらオブジェクト並の怪物どもが攻めてくるし…何なんだよ、もー!!」

 

クエンサー「ヘイヴィア、あんまり大声だすなよ。この辺りに何がいるか分からないんだからよ」

 

大声で文句を言う青年―『ヘイヴィア・ウィンチェル』に静かにするようにクエンサーは言う。

 

ヘイヴィア「くそっ、あの爆乳上官め!今頃クーラーの聞いた部屋でかき氷でも食べてる頃だろうな!」

 

?『文句を言う元気はまだまだありそうね、ヘイヴィア』

 

クエンサーとヘイヴィアの無線機から女性の声でそう言ってきた。

 

ヘイヴィア「げっ!?バカ!無線くらい切っとけ!!」

 

?『上官である私のことをそんな風に言っていたとわね。帰ったらた~ぷっりとお仕置きしてあげる。クエンサーと一緒に』

 

クエンサー「何で俺も巻き込んでるんですか!?」

 

?『あんたが私の胸を揉んだことまだ終わってないからね』

 

クエンサー「まだ根に持ってたんですか!?アレはアラスカに行った時にチャラになったんじゃなんですか!?フローレイティアさん!!」

 

クエンサーとヘイヴィアは上官―『フローレイティア・カピストラーノ』に言う。

 

フローレイティア『あんなんでチャラになるわけないでしょ。嫌なら早く手掛かりの1つや2つ見つけなさい』

 

ヘイヴィア「って言いますけど衛星か通信で俺らのいる位置は分からないんですかい?」

 

フローレイティア『残念ながらそれらはとうの昔にやった。衛星は正統王国だけじゃなく情報同盟、信心組織、資本企業も無かったし、通信はいくらやっても本国とは通信出来なかったわ』

 

クエンサー「それっていくらなんでもおかしくないですか?」

 

ヘイヴィア「正統王国だけじゃなくて他の奴らの衛星がないっては変だよな」

 

フローレイティア『それに今まで確認されていないオブジェクト(クラス)の怪物どもが闊歩している島に我々はいる。全く…頭がおかしくなりそうね』

 

クエンサー「とにかく何かあったら連絡を…」

 

ファイヤーゴルザ「ゴルシュオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

クエンサー・ヘイヴィア「「!?」」

 

雄叫びを聞いて見上げるとファイヤーゴルザが進撃していた。

 

ヘイヴィア「アイツは昨日の!?リベンジしに来やがったか!?」

 

クエンサー「いや、奴だけじゃない!」

 

ファイヤーゴルザの後ろを指差すと複数の影があった。

 

レッドキング「ピギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ゴモラ「ギイィィィィィィィシャアァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

チャンドラー「ガアァァァァァァァァァァァオォォォォォォォォォォ!!」

 

マグラー「ギシャアオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ファイヤーゴルザの後ろから『どくろ怪獣 レッドキング』、『古代怪獣 ゴモラ』、蝙蝠のようは外見をした怪獣『有翼怪獣 チャンドラー』、黒い体でトゲのようなのが付いた怪獣『地底怪獣 マグラー』の4体の怪獣が地上で続いていた。

 

ヘイヴィア「おいおい!?昨日は2体だったのに今日は5体かよ!?」

 

クエンサー「いや、空にもいるぞ!」

 

バードン「グルギュワアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ラドン「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

リトラ「ピリャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

上空からはバードンが一回り小さい体の『翼竜 ラドン』とグレーのボディに赤いトサカをした『原始怪鳥 リトラ(S)』を率いて飛翔していた。

 

クエンサー「こちらクエンサー!大変だ、昨日の怪物が仲間を引き連れて現れた!至急迎撃する準備を!!」

 

フローレイティアに連絡するクエンサーだがノイズが入って通信が出来なかった。

 

クエンサー「ベースゾーンと連絡が取れない!?まずいぞヘイヴィア!」

 

フローレイティアや仲間たちがいる基地―『ベースゾーン』と連絡が取れずに焦るクエンサーはヘイヴィアに言う。

 

ヘイヴィア「まずいのはこっちもだ!アレを見ろよ!!」

 

クエンサーよりヘイヴィアは焦っていてゴルザたちの後ろを指差した。

 

クエンサー「なっ!?」

 

ヘイヴィアに言われてゴルザたちの後ろを見るとそこにはゴルザたちよりも一回りも二回りも巨大な体躯をした黒い生き物―ゴジラがいた。

 

クエンサー「な、何なんだよアレ!?」

 

ヘイヴィア「俺が知るかよ!?パッと見だけでも100M以上はあるぞ!つーか100M超え(クラス)の怪物が陸上にいられるのかよ!?」

 

クエンサー「それこそ知らないよ!とにかくこの事をフローレイティアさんやお姫様たちに伝えないとあんなのがベースゾーンを攻めたらベイビーマグナムでも勝てないかもしれない!!」

 

ヘイヴィア「くそっ、おいハンドアックスとかで足止め出来ないのか!?」

 

クエンサー「オブジェクトでも効かないんだぞ!?あんな怪物に効くと思う!?」

 

ヘイヴィア「…………………無理だな…」

 

クエンサー「なら早くベースゾーンに急ぐぞ!!」

 

ゴジラを見たヘイヴィアとクエンサーは急いでベースゾーンに向かって走り出した。




オキ「今日の大怪獣ファイルはこれ!」

翼竜 ラドン

クマノ「お、コイツは今日バードンと一緒にいた奴だな?」

オキ「そうなんですよ。シン・ゴジラが怪獣島襲撃した時に戦死したファイヤーラドンの子供なんですよ」

クマノ「へぇ~、なんか前にいた親子怪獣みたいだな」

オキ「サンドリアスですよね!あれは…」

クマノ「話が長くなるからまた今度な。じゃあ次回をお楽しみに~」

オキ「お楽しみに~!」

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