戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第904話金狼、銀狼(前編)

金狼・銀狼「「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」」

 

アラハバキ・金狼とアラハバキ・銀狼は雄叫びを上げると郷田、桐生、リルに向かい、跳躍すると金狼が右、銀狼が左手を振り上げる。

 

リル「かう!!」

 

2体の手をリルが両手でそれぞれで受け止める。

 

桐生「遥、隠れてろ」

 

リルが金狼と銀狼の攻撃を受け止めたのと同時に桐生は遥に隠れるように言う。

 

遥「うん」

 

桐生に言われて、遥は柱の裏に隠れる。

 

リル「がう、がうあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

遥が隠れたのと同時にリルは金狼を蹴り飛ばし、銀狼の手を両手で掴むと背負い投げのように投げ飛ばした。

 

しかし金狼はリルにリルに蹴られる前に後ろへ飛んでダメージを軽減し、銀狼は素早く体を捻って体勢を立て直してダメージを無効にした。

 

金狼「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ダメージを軽減した金狼とダメージを無効にした銀狼は同時にリルに飛び掛かる。

 

桐生「お前らの相手は…」

 

郷田「わしらもおるぞ!!」

 

リルに飛び掛かった金狼を桐生が、銀狼を郷田がそれぞれ攻撃して2体を怯ませる。

 

銀狼はガトリングガンの弾幕により穴だらけ、金狼は桐生が持つ対物ライフルの破壊力の前に顔の右側を完全に吹き飛ばされて脳のような肉や骨が露になり、血が滝のように流れていた。

 

金狼「グルルル!」

 

銀狼「ガルルル!」

 

しかし、並みのB.O.W.ではない顔の右側を吹き飛ばされながらも金狼も穴だらけの銀狼も戦闘可能であるようで、喉を鳴らして桐生と郷田をそれぞれ睨み付ける。

 

桐生「穴だらけや顔を吹き飛ばしても動くか」

 

郷田「今までの化け物やあらへんようやな」

 

ダメージを受けているのに戦闘が可能な金狼と銀狼を見て桐生と郷田は言う。

 

金狼・銀狼「「ゴルルルル!!」」

 

次の瞬間、金狼と銀狼は体を振るわせると2体の体から緑色の光が出ると、それぞれの肉体へ送られる。

 

光を受けとると金狼の失われた顔がぼこぼこと動くと再生し、同じく銀狼も穴だらけとなった肉体が塞がって再生した。

 

郷田「チッ、厄介な能力やな」

 

再生した2体を見ていたが、郷田は焦らずに言う。

 

さっきまでゾンビやアラハバキなどのB.O.W.を見てきたのだから今さら再生などで驚きはしないのだ。

 

金狼「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

顔が再生した金狼は桐生に向かって突進を繰り出す。

 

桐生「くっ!」

 

金狼の突進の速度で、狙いを定められないと判断した桐生は左に跳んで回避する。

 

桐生に回避された金狼はそのままエレベーターの扉に激突して完全破壊した。

 

銀狼「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

金狼がエレベーターに激突した瞬間に、今度は銀狼が桐生に襲いかかる。

 

郷田「わしを忘れるな!!」

 

桐生に向かって来ていた銀狼の前に郷田が割って入り、ガトリングガンから義手に戻した右腕ストレートを叩き込んだ。

 

銀狼「ガルルル!」

 

右腕ストレートを喰らった銀狼だったが、大したダメージではなく郷田を睨むと口から黒い液体を吐き出してぶっかけた。

 

郷田「な、なんや!?」

 

桐生「こいつは…オイル…まさか!?」

 

郷田にぶっかけられた銀狼の黒い液体に触れた桐生は粘りけがあることから、液体がオイルであることに気づいてエレベーターの方を見ると破壊されたエレベーターの扉から顔を引き抜いていた金狼の喉部分が赤く光っているのが見えた。

 

金狼「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

はち切れんばかりに喉を膨らませた金狼は口から火炎を繰り出した。

 

火炎の威力は低く、届きはしないが下にあった黒いオイルに火の粉が落ちると引火、オイルの痕を辿って炎の道が出来ていく。

 

その先にいるのは郷田だった。

バイオハザード5篇について!

  • 明日からでもいいからOTE篇と交互に!
  • OTE篇のあとでいいよ!

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