真島と冴島の2人の援護の元、T-002を横に両断して倒した。
しかしそのも束の間、いまだに生きていたT-002が上半身だけを動かして真島に襲いかかったのだ。
真島「なっ!?」
上半身だけを動かして、自身に飛びかかってきたT-002に驚いてしまった真島にT-002の爪が襲いかかる。
冴島「兄弟!」
助けに入ろうとした冴島だったが間に合いそうになかった。
その時だった、真島のショットガンとは別の銃声が響き渡り、T-002の顔を吹き飛ばした。
顔を吹き飛ばされたT-002は糸が切れた人形のように真島の横を通りすぎて地面に激突した。
真島「今のは…」
T-002の顔を吹き飛ばされたのを見て、真島は銃声がした方へ振り向く。
自衛隊が撤退した際に、放置された90式戦車の近くに自衛隊が運用している【軽装甲機動車】を止まっており、そこには2人の漢がいた。
1人は郷田、もう1人は対物狙撃銃を構えた襟を立てたワインレッドのシャツの上にライトグレーのスーツ、白い蛇柄のエナメル靴を着用した漢【桐生一馬】がいた。
真島「やっぱり、桐生ちゃ~ん!」
桐生の姿を見た真島は満面の笑みを見せながら言う。
桐生「大丈夫か、真島の兄さん」
真島に近寄りながら桐生は聞く。
真島「お陰さまでなぁ。しっかし、美味しいとこ持っていきよって」
起き上がった真島は桐生に言う。
冴島「帰って来とったんやな、桐生」
桐生「あぁ。ついでにこいつと一緒にな」
冴島にも快く迎えられた桐生は郷田のことを言いながら神室町に来たと言う。
郷田「ふん、わしをおまけ扱いするなや」
おまけ扱いされた郷田は不機嫌そうに言う。
響「真島さん、大丈夫ですか!?」
上半身のみで動いたT-002を見て慌てた様子の響たちが合流した。
真島「大丈夫やで」
心配された真島は無事であることを言う。
桐生「真島の兄さん。この娘たちは?」
響たちを見て少し警戒しながら桐生は真島に聞く。
真島「見た目は嬢ちゃんたちやけど、国連のエージェントやで」
冴島「それに、そこの小さいのは怪獣王や」
警戒している桐生に真島と冴島は響たちを紹介する。
桐生「……そうか」
真島と冴島に響たちを紹介された桐生はまだ納得していない様子で言う。
キラメイブラック「並々ならぬオーラ…貴殿が桐生一馬殿か」
共有された資料にあったデータを思い出して桐生本人であることをキラメイブラックは真島や冴島の反応を見て確信して言う。
切歌「ともかく、これで邪魔はいなくなったデス!」
キラメイイエロー「あとはここにいる奴らだけだな」
戦士鉄の爪とT-002を倒し、残った主な敵がミレニアムタワーにいる二階堂と蛇竜たちとなったと見上げながら言う。
真島「こら面白うなってきたで」
同じくミレニアムタワーを見上げながら真島は笑いながら言う。
冴島「こっちには堂島の龍と関西の龍…かつて殺し合った二頭の龍が手を組んだんやからな」
キラメイブラック「二頭の龍…ふ、それは頼もしいな」
クリス「極道だけど一応人間だからな?」
キラメイレッド「そこは僕たちがフォローすれば大丈夫だよ」
東日本最大の組織・東城会の龍【堂島の龍・桐生一馬】と関西の大組織・近江連合の龍【関西の龍・郷田龍司】という最強の漢にして、二頭の龍(利害が一致しただけだが)が手を組んだとしても、ミレニアムタワー内にまだT-002のような強力なB.O.W.がいるやも知れない状況でも怯えた様子が無いことに頼もしさを感じながら、フォローすればいいと話す。
桐生「行くぞ、郷田。足引っ張るなよ」
郷田「そらこっちの台詞や」
殺し会う理由は無くなった現在でも、いまだに過去の禍根故にギクシャクとしている2人は言う。
二階堂「ついに来よったか…桐生一馬」
蛇竜「奴が桐生一馬…堂島の龍か」
因縁の相手である桐生が来たことに二階堂は怒りを露にし、蛇竜は不適な笑みを浮かべながら踵を返してその場を後にしたのだった。
バイオハザード5篇について!
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明日からでもいいからOTE篇と交互に!
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OTE篇のあとでいいよ!