戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第891話 不死の生物兵器

クリス「おい!」

 

郷田「関係ないやつは黙っとれ!これはわしの…わしの…」

 

手を貸そうとするクリスに郷田は悔しい気持ちを噛み締めながらヤツカハギを睨んだ。

 

郷田「わしのケジメじゃあぁ!!」

 

そう叫んで郷田はガトリングガンを発砲し、弾丸の雨をヤツカハギに浴びせようとする。

 

ヤツカハギ「グウォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

しかしヤツカハギはタコのように柔軟な体を生かして溶けるように体を低くして弾丸の雨を回避する。

 

郷田「まだまだぁ!!」

 

姿勢を低くしたヤツカハギに再度ガトリングガンを向けて発砲する。

 

ヤツカハギ「グウォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

低くなっていたヤツカハギは素早く移動しようとするが一瞬だけ遅く、一つの触手の先端にある温羅鬼やアラハバキにもあった光に弾丸が命中した。

 

ヤツカハギ「グウォオォォォォォォォォォォォ!?」

 

触手に弾丸が命中して、ヤツカハギは痛みに耐えかねて自切する。

 

郷田「そこが弱点か!!」

 

ヤツカハギの弱点を見抜いた郷田はそこに目掛けて集中放火を浴びせる。

 

自切して間もなかったのか、動きが僅かに鈍くなっていたヤツカハギは郷田のガトリングガンの弾丸を体や触手に喰らい、穴だらけとなって倒れた。

 

キラメイイエロー「やったか!?」

 

倒れたヤツカハギを見てキラメイイエローは言う。

 

郷田「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

息を荒らしながら郷田はヤツカハギを見る。

 

いくらB.O.W.化したとはいえ、恩師であるおやっさんを傷つけてしまったのだから体力より精神面へのダメージが大きかった。

 

郷田「おやっさん…!?」

 

かつて自身の弟分だった二階堂との因縁に巻き込んだ挙げ句に怪物にされてしまったことを詫びながらおやっさんの名を言うが、倒れていたヤツカハギが自切したや穴だらけとなった触手や体を再生させながら立ち上がった。

 

ヤツカハギ「グウォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

完全回復して立ち上がったヤツカハギが雄叫びを上げる。

 

キラメイグリーン「まだ生きてる!?」

 

切歌「本当に不死身なんデスか!?」

 

今までのB.O.W.よりも高い回復力に驚いてしまう。

 

郷田「おやっさん…もう立たんでくれ」

 

変わり果てたおやっさんに郷田は言うが、ヤツカハギにはもはやおやっさんの意識は一切無かった。

 

ヤツカハギ「グウォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

雄叫びを再度上げたヤツカハギは触手で地面を堀始めた。

 

すると床のあちらこちら崩落し、穴が空き始めた。

 

響「床が!?」

 

クリス「あいつ、床下の地面をけずってやがるのか!?」

 

キラメイレッド「崩れる前にステージの方に!」

 

地面を掘ってエイジアの床を崩そうとするヤツカハギに驚きながらも無事であるステージの方へ向かう。

 

そこへ2本の触手が伸びてある人物の足に絡み付いた。

 

リル「かう!?」

 

足に触手が絡み付いつてきてリルは転倒してしまい、穴に向かって引きずられてしまった。

 

響「リルくん!」

 

それを見た響は助けようとリルの手を掴もうとするが間に合わなかった。

 

響「リルくーん!」

 

穴に引きずり込まれていくリルを見て響は叫ぶのだった。

バイオハザード5篇について!

  • 明日からでもいいからOTE篇と交互に!
  • OTE篇のあとでいいよ!

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