ではどうぞ!
だから早いなー…投稿…
まぁ、不定期だから仕方ないか…
第4話 姫神島
―姫神島―
嵐吹き荒れる夜、長崎五島列島の1つ『姫神島』にて一人の警察官と二人の男性が慌てた様子でしきりに空を見たりしながら漁港を走っていた。
一隻の漁船に二人の男性は飛び乗って一人は中に入り無線機を動かし、もう一人はエンジンを始動させようとした。
警官は流されないように固定する縄をほどこうとしていた。
男性A「こ、ここ、こちら、姫神島!き、巨大な怪物が…巨大な鳥の怪物が現れて村の皆が食われた!誰か早く助けに来てくれ!」
無線が繋がるなりそう叫ぶように言う。
男性B「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」
警官「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」
男性A「!?」
外から警察官とエンジンを見ていた男性の悲鳴が聞こえた。
同時に何かが漁船の屋根に着地した。
ベキベキと音が立ったかと思いきや屋根が剥がれ、巨大な怪物が中を覗き込んだ。
?「ギャアオォォォォォォォォォォォォォォ!!」
怪物は男性を見つけるなり口を開いて近付いてきた。
男性A「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
男性の悲鳴が消えると辺りに血が飛び散った。
翌日、嵐が去った姫神島に自衛隊とS.O.N.G.が来ていた。
弦十郎「こいつは酷いな……」
姫神島の悲惨な状況に弦十郎は言葉を失っていた。
無惨に破壊されたり、土砂崩れに巻き込まれた家などがそこには広がっていた。
そんな中を弦十郎は友里と共に対策本部が置かれている自衛隊のテントに向かっていく。
笠原「陸上自衛隊第3師団第2中隊隊長『笠原 斐継』です」
弦十郎「国連直轄機動部隊S.O.N.G.司令官 風鳴 弦十郎です」
友里「S.O.N.G.オペレーター 友里 あおいです」
互いに握手しながら自己紹介する。
笠原「今回、あなた方に来てもらったのは他でもなく。この姫神島の悲惨さです」
友里「嵐で被災したのではないのですか?」
笠原「嵐ぐらいで漁船の屋根だけ吹き飛びますか?」
弦十郎「ん?」
笠原「まずはこれを聞いてください」
そう言って笠原はテープレコーダーを出して机に置くと再生させた。
男性A『こ、ここ、こちら、姫神島!き、巨大な怪物が…巨大な鳥の怪物が現れて村の皆が食われた!誰か早く助けに来てくれ!』
?『ギャアオォォォォォォォォォォォォォォ!!』
男性A『うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……』
テープレコーダーが再生されると男性の声と怪物の鳴き声が録音されていた。
弦十郎「これは…」
笠原「屋根だけ破壊された漁船に残っていた無線機を解析したモノです。お聞きの通り、連絡を取ろうとしていた人が怪物に食われたと思われます」
弦十郎「なるほど…しかし村が丸々1つなくなるような巨大な怪物がいるんでしょうか?」
笠原「普段なら馬鹿げていましょう。しかしノイズなどの特異災害に見舞われているこのご時世です。何が起きるかは分かりません」
笠原がそう言った時、一人の自衛官が入ってきた。
隊員A「隊長、来て下さい。見てもらいたいものが…」
笠原「なんだ?」
自衛官に連れられてどこかへ向かう笠原、それの後を弦十郎たちが向かっていく。
隊員A「これです…」
笠原「こいつは……」
自衛官の案内で笠原と弦十郎たちは山の中腹にあったものを見て絶句した。
それは被災した家などではなく…無惨に食い殺された巨大な怪鳥の死骸だった。
体色は赤く、頭はやや平たく幅広く、眼は目立たない姿だが腹部を食い破られ、食べ掛けの内蔵が飛び出し、辺りの岩や木が血で汚されていた。
この光景に友里は吐きそうになるのを抑える。
対して弦十郎は吐きそうにはならないが想像以上の怪物に言葉を失っていた。
はい、島の名前だけでもう何の怪獣かお分かりになったかと思います!
ではまた次回にてお会いしましょう!
つーか、なんか早いよな…投稿するの…